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信用

上手く逃げ出せたナインは遠くから能力を使い看視していたがロイの

反応が消えたのを確認した。


勝てもしないのに相手に突っ込み無様にやられるロイに幻滅した上に

なぜ私を助けたのだろう?と不可思議な行動に疑問を持つまま、今の状況では

危険と判断し周囲を探知する。しかし先程の骸骨がまだ徘徊しているのか

森には多くの反応があり人かどうか判断できない


的確に個人を探し見方に付ける為に森を抜ける事を考えるのだった

見方を付けなければ勝てない・・・しかし自分には人を引き付ける

力も魅力もない事は分かっている故に時間と共に不安が強くなっていく


「私は強い・・・私は強い・・・大丈夫」


小さな声で自分を鼓舞するが誤魔化しきれない、鼓動が大きく

体がゆれる感覚を感じる


湖だ湖が見える、先ほど走った事もあり見ただけで水が欲しくなって

しまい水辺に近寄る。相手の反応も無くなり木々の数が目に見えて

少なくなった事から森から離れてきたのだろう


透き通った水が風で波紋を起こしている、そこに自分の顔を覗かせ

両手で水を汲み唇へと近づけて口から喉へと水が流れていく乾いた喉

が水で潤う


しかし安心し緊張がほぐれる事で体の重さを強く感じてしまったのだ

体は休憩の体制をとろうとしているがナインの意志がそうはさせない

更に森から離れようと行動を起こした。








「何で無理なんだよ?探すだけなら気づかれないだろ?」


「何を勘違いしているのかは知らないさ、しかし俺の能力に相手が気づいている分

それは無理な話」


ロイがまた繰り返し質問してくるそれを面倒に感じたが丁寧に答える


「あくまで駒越しに相手を確認している、視界に入ら無ければ確認

は出来ないんだお前の情報によるとそれに関してはあの女の能力の方が上だろう」


手の平を拳で軽く叩く


「なるほど!んー仕方ない俺達は俺達で行動し見つけたら声かけてみるかな?

てかあの女じゃなくナインて呼んでやれよ」


「どうでもいいだろそんな事は、それよりお前達の関係はなんだ?」


「お互い信用はしてないけど仲間だよ相手は俺を利用するつもりかも

しれないが俺は裏切られてもいいんだ」


アークは眉間にしわを寄せてロイに問う


「裏切られるのが分かってて信用するのは馬鹿がやることだぞ?

少しは自分の頭で判断するべきだな」


軽く笑い背中を叩く


「ハハッ!いいじゃないかほら言うだろ?仏の顔は三度までって」


「馬鹿の考える事が俺には分からないな、二度裏切られるまでドイツも

コイツも信用するのか?」


「信用はしてないぞ?そんじゃ行くぞ」


「おい!待て何処に行く?話はまだ終わってないぞ!」


どこに行くかさえも決め手おらず適当な方向に歩きだしアークを置いていく

置いていかれそうになり小走りで背中を追う


「適当だよ適当取りあえず進もうぜ!話なら後でも遅くないだろ?」

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