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ゲームスタート

「さて始まりました!掴め一攫千金!夢のサバイバルゲーム!

ルールは簡単!時間内まで生き残れば生き残った人数で山分け

、人数が減れば減るほど賞金は大きく膨れ上がってくぅぅぅ!

しかも最新技術によって自分とまったく同じ人物をバーチャルと

して作り出し対戦していただくので命の心配は無用!

ではサバイバルスタート!」



よく分からない服を着て皆ベットの上で横になっていた本の数秒ほど

意識がとんだ感覚があったが目を開けると先ほどの光景ではなかった

あたりを見渡すと木に囲まれているどうやら森の中のようだ

手を握り拳を作るそして手のひらを広げたまるで本物だ本当にバーチャル

なのだろうか?個々まで実物に近いと恐怖を感じるこれが嘘だとすれば

自分は死んでしまうのだから


慎重になり木に隠れながら先に進むこの場所何故か安心できない

考えも無いまま進み続けると誰かが座っていた、音を立てない用にしゃがみ

木を物陰にし様子を見ることにした


「それで隠れたつもりですかバレバレですよ?」


言われた瞬間、鼓動が徐々に大きくなり石にされたかのように動くこともできず

呼吸も浅くなった


「別に何もしませんから出できたらどうですか?」


仕方なく姿を見せる事にした


「バレてたのかそれで戦うのか?」


「戦うつもりはありませんよ。それに貴方あまり強そうに見えないし」


図星だが面と向かって言われると腹が立つ、だがそれを抑えて

会話を続ける


「戦う気が無いって事はあんたも金額より生き残りを重視してるのか?」


「そう言う事です。でも折角ですから一緒に行動しませんか?人数が増えると

相手も狙いにくいですから」


「組む?冗談じゃない俺は1人で勝ち抜くよ」


ため息が聞こえた


「知らないんですか?このゲーム始まる前からチームを組んで出場している

人達が集団で私達のように1人で行動している人を優先的に狙いに来ることを」



「そんなのありかよ?卑怯じゃないか!老若男女が参加でき誰にでも

賞金を獲得できるチャンスはあるって聞いてたぞ俺は」


「ふーん・・・貴方初めて参加したんですね下調べもせずに・・・

実際に70歳で生き残った人も居るので嘘では無いですけど」


一々癇に障るが何も言い返せない


「くっ・・・じゃあこのゲームを知り尽くしたアンタには仲間は居るのかよ?」


「こう言う性格ですから見ての通り人望は無いですね、だから貴方を誘ってるん

ですが、嫌なら引き返しても私を倒しても構いませんよ」


「分かった組む、けど信用した訳じゃないからな?」


「では此処で待機しましょうか」


彼女は木を背に座り込んだ


「お、おいこんな森の中じゃ危険だ、場所を変えた方が良いだろ?」


「安心してください私は20m程度なら相手の場所を感知できますので」


「俺が隠れていたのが分かったのもその能力を使ったからか」


「ええ、これで安心しましたか?では静かに待っていてください」


「はいはい、分かったよ」


彼女から少し離れた場所に座った、会話も無く静かに時間が経っていく

彼女はこちらを見ることも無く自分の腕時計を眺めている


「なあ、会話でもしないか?それと俺の名前はロイ、お前の名前は?」


ちらっと目線をロイに向けた


「No.9です」


「は?何だそれ」


「だから名前はNo.9です。これを言って分からなければ貴方は相当の馬鹿ですね」


嫌な物が自分の体をすり抜けたように気分が悪くなった、これは冗談か?名前を

知られたくないからか?言葉に困った



「じゃあナインって呼ぶが良いか?所で賞金手に入れたら何するんだ?」


「どうぞお好きに呼んでください、賞金は手に入れてから考えます」


「じゃあ何で参加してるんだよ?」


「いろいろと訳があるんですよ。ところで貴方は何か立派な事にでも?」


「立派て言うより馬鹿な事かな?ずっと田舎で農作業や村の人を隣町まで

護衛したりとか小さな世界しか知らなくてさ、かと言って旅に出れる程

裕福でもないし、勝てたら夢を見れる負けたらいつも通りの生活を

送るってとこかな」



「ふーん・・・知らない方が幸せな事も沢山ありますよ現実なんて

薄汚れてる世界ですから」


「お前さぁ・・・もうちょっと明るい言葉は無いのかよ?自分から嫌って下さい

って言っているようなもんだぞ」


「私は人に好かれたく無いですからこれで良いんです」


ロイは全くと息を吐くように呟く、それからまた沈黙が続く

風で森がざわつく静か過ぎてこの中で戦いが起こっている

感覚が無くなりそうだ。


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