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人魚と探険

少女を見送った俺は村へ帰る途中に思った。当分村の外へ出られないのだから多少寄り道してもいいだろうと。


なので村に向かいつつ気になるものがあったら寄り道することにした。


見たことのない魚と戯れ、落ちている貝や珊瑚を拾いながら進んだ。


その途中に沈没船を見つけた。木造のガレオン船? だ。


船を調べれば人間の文化がわかるだろうと思い、沈没船探険をすることにした。少女が乗っていた船にはほとんどなにもなかったのだ。


早速船に入った。どうやら海賊船だったようだ。マストにはボロボロの海賊旗がある。


近くの個室から調べて見ると、銀食器などの銀製のものが多くあった。中世ぐらいじゃ銀の価値が高かったはずだから、この海賊船は結構いいところを襲ったのか?


しばらく行くと武器庫があった。サーベルがいっぱいある。


試しに一つ掴んでみて振ってみるが水の抵抗でろくに振れない。一つぐらい持って帰りたかったが使えないならいらないな。


武器庫の中に二つほど異色なものがあった。フライパンと鍋だ。


意味がわからない。フライパンはネタ武器として転生前に見たことはあるが、鍋は頭用の防具じゃないのか?


とりあえず邪魔にならないなら持って帰ろう。水の中じゃ調理道具として使うことは絶望的だけど。


そんな感じで次の部屋へと向かった。


いくつかの部屋を巡って最後にたどり着いたのは船長室らしき場所だった。


そこには地図と航海日記と宝箱があった。


地図は辛うじて読める状態だが、書いてある島は知らない形だ。まぁ日本や大陸の形は覚えているが、一つ一つの小さな島なんて覚えてないから当たり前か。


航海日記は船長室にある日記だからそう判断しただけだ。表紙に文字が書いてあるが、ぼやけて見えずらいが俺の知らない言語で書いてある。日記を開こうとしたが、破れたので諦めた。


さぁお楽しみの宝箱だ。何か入っているか、何も入っていないか、運命やいかに!!


鍵がかかっているようで開きません。つまり中に何かある可能性が高い。フライパンの出番だ、壊して開けてやる!!


苦節30分、蓋が壊れとうとうお宝との対面だ。そこには包丁と勾玉のついた首飾りと銅鏡が入っていた。三種の神器? 剣が包丁になってるが三種の神器としか思えない。


包丁を手にとる。普通の包丁のようだ。試しに宝箱の残骸に刃を入れてみる。豆腐のように切れた。


首飾りは触って見たが、特に危険はなさそうなので首に掛ける。


鏡を覗み込むとそこには蒼い瞳と蒼い髪を持つ美しい人魚が映っていた。俺だ。髪の色は何となく知っていたけど、鏡がなかったから初めて自分の顔を見たよ。


ナルシストではないが初めて自分の顔を見るので鏡の前で遊んでいたら文字が浮かび上がってきた。


―――――――――――

ヴァレリー・フィーア・エルチェ 第八型半漁人

王子 Lv 1

装備

八尺勾玉の首飾り

―――――――――――


これは、俺のステータスか? ヴァレリーは俺の名前だ。第八型半漁人というのは種族か? 第八型ってことは少なくともあと7種ぐらいいるのか。


その次が普通なら職業あたりが書いてあると思うんだが、書いてあるのが職業だとしたら俺は王子なのか? そんな話聞いたことないぞ。


とにかくわかったことは、この鏡は鑑定が出来るアイテムだということだ。


とりあえずいろいろ鑑定してみよう。


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