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No.607.黒にも白にもなれない灰色の激情
夜な夜な呻き声をあげ 目覚めれば汗でびっしょり
夢の中でさえ 安らぐことなく 眉間は皺だらけ
始発に揺られ ゆらゆらゆれる
いつもとかわらない 人ごみを掻き分け
刺激もない 平坦な毎日
いつしか楽しむ事をうしない ただ過ごしてる
このままじゃ駄目だと おもう事すらもなく
非常識な常識に飼いならされてる
黒にも白にもなれない灰色の激情
ぐちぐち戯言ほざいて 気づいてみれば一人ぼっち
飯の時でさえ 味わうことなく 指がぷるぷるしてる
終電を逃し とぼとぼ歩く
嫌になるくらいの 雑踏駆け抜け
情緒もない 平凡な年月
今でも しばられた存在 無に毒されてる
このままじゃ駄目だと おもう事すらもなく
非常識な常識にもてはやされてる
黒にも白にもなれない灰色の激情