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夢の奴隷ハーレム?

分割しました。

 翌朝、目が覚めると身体がべたついているのが気になり、受付へ向かう。女将さんがいたので風呂のことを聞いてみた。


「すみません。風呂ってありますか?」

「風呂かい? うちには付いてないんだよ。近くに大型浴場があるから行ってみるといいよ」

「分かりました。ありがとうございます」


 宿を出て大衆浴場を見つけ入ってみると、大きな岩を削って作られた露天風呂、といった感じだ。朝から入る人間は少ないのか貸し切り状態だ。さっぱりしてギルドに向かい、そのまま書庫へと入る。


 昨夜決めた、奴隷についての情報を探すと、思いのほか早く見つかった。この街にも奴隷商がいるそうだ。


(この世界の知識がない俺にとっては、必ず必要なものだ。纏まった金もあるし、買うしかないよな)


 信吾は自分に言い訳をし、奴隷を求めて奴隷商に向かった。


 奴隷商に向かう途中、沢山の露天商が軒を連ねている。いろいろな物が置かれ、商品を見て回りつつ歩いていると人間の絵が描かれている看板を見つける。本で見たのと同じ、これが奴隷商の看板だ。中に入ると初老の男が出てきた。


「いらっしゃいませ。どのような奴隷をお求めですか?」

「あの……。若い女性で、ある程度知識がある方がいいです」

「お客様は冒険者では? 戦闘もできたほうがよろしいですか?」

(そうだな。この世界で過ごすなら必要だよな)

「はい。戦えたほうがいいです」

「かしこまりました。何名か見繕ってまいりますので、少々お待ちください」


 部屋に一人取り残されそわそわ落ち着かないでいると。


「お待たせいたしました。入りなさい」


 奴隷商の後から六名の奴隷達が出てくる。


「それでは説明いたします。一人目が歳は19歳と少し行っておりますが、魔法がある程度使え知識も十分です。戦闘では後衛を勤めさせるのがお勧めです」


 信吾は頭の中で[鑑定]と唱えた。

----------------------------------------------------

NAME:サリー

RANK:E

TITLE:-

JOB:奴隷

LV:5

HP:67

MP:72

STR:32

DEF:28

MND:36

INT:77(↑20)

AGL:38

LUK:50


BP:50


SKILL:[学術] [杖LV2] [火魔術LV2]


MONEY:0GIL

----------------------------------------------------

(うーん、悪くはないけど……)


「次にこちらの娘は歳は13、見た目がよろしいので将来は夜の共にもお勧めです短剣を使いますので、前衛がお勧めです」


([鑑定])

----------------------------------------------------

NAME:チイ

RANK:E

TITLE:-

JOB:犯罪奴隷

LV:2

HP:43

MP:12

STR:24

DEF:21

MND:6

INT:38

AGL:40

LUK:50


BP:20


SKILL:[盗む] [短剣LV1] [水魔術LV1]


MONEY:0GIL

----------------------------------------------------

(おいおい。犯罪奴隷って……。スキルに盗むがあるし、スリとかでつかまったのか?)


「3人目は15歳、獣人です。学はありませんが、剣が使えて、力がありますので前衛がよろしいかと」


(……[鑑定])

----------------------------------------------------

NAME:ハル

RANK:E

TITLE:-

JOB:奴隷

LV:8

HP:118

MP:6

STR:98(↑25)

DEF:55

MND:3

INT:12

AGL:43

LUK:50


BP:80


SKILL:[力UP] [剣LV4]


MONEY:0GIL

----------------------------------------------------

(……ハルって言うか、ハルクって感じだよな)


「次は、16歳。見た目はよろしいですが。戦闘は難しいかと」


(何でだ? [鑑定])

----------------------------------------------------

NAME:サキ

RANK:E

TITLE:-

JOB:奴隷

LV:6

HP:18

MP:8

STR:9

DEF:6

MND:4

INT:67(↑20)

AGL:8

LUK:50


BP:60


SKILL:[虚弱体質] [学術] [魅力UP]


MONEY:0GIL

----------------------------------------------------

(うわーこんなステータスじゃな)


「次、歳は15、獣人ですが容姿は良いかと。力はありませんが素早さがあるので遊撃によろしいと思います」


(お! 猫耳! 可愛いな[鑑定])

----------------------------------------------------

NAME:タマ

RANK:E

TITLE:-

JOB:奴隷

LV:6

HP:48

MP:14

STR:32

DEF:28

MND:7

INT:42

AGL:78

LUK:50


BP:60


SKILL [素早さ増] [格闘LV2] [槍LV1]

EQUIP 獣人の腕輪

MONEY:0GIL

----------------------------------------------------

(名前が……。でも悪くはないな)


「最後は、エルフと獣人のハーフです。歳は18ですがエルフの血が入っていますのでまだまだ若い方かと。魔法を得意としてますので後衛がお勧めですが、多少、剣も使えるようです」


(エルフ!? [鑑定]!)

----------------------------------------------------

NAME:フィーナ・ロイル・ティターニア

RANK:E

TITLE:-

JOB:奴隷

LV:2

HP:38

MP:68

STR:31

DEF:29

MND:34

INT:78(↑40)

AGL:37

LUK:50


BP:20


SKILL:[上級学術] [魅力UP] [剣LV2]

[火魔術LV3] [水魔術LV2] [治癒術LV1]


MONEY:-5,000,000GIL

----------------------------------------------------

(ん? この娘だけ、苗字と、ミドルネームまであるな?)


「このものは大変お勧めの奴隷なのですが。借金が多過ぎ、その支払いが完済してないため、残りを請け負っていただかなければなりません」

「この娘は幾らですか?」

「この娘は300万GILです。残りの返済金が500万GILです。返済は後払いも可能です。お買い上げいただけますか?」


(うーん、借金が残り500万かー。全部で800万……。悩むなー)


「お悩みのようですね。それでしたらこの中からもう一人お好きな者をお付けして350万でどうでしょう?」


(うーん、そうだな。一人分でも最低の値段で変えると思えばありだな)

「じゃあ、5番目の娘とでお願いします」

「ありがとうございます」

「あの、名前の変更ってできますか?」

「はい、変更可能です。契約の際にお申し付けください」


(良かった。タマはちょっとな。でも、本人にも聞いてからにするか)


 四人の奴隷たちが奥へ消え、そのまま残った奴隷二人と奴隷商と信吾との四人で契約の儀式をするそうだ。奥から少年が出てきて治療院で見た契約の腕輪を一回り大きくした者を持ってきた。


「隷属の首輪でございます。それでは先にお支払いをお願いいたします」


 ギルドカードを渡すと、ガラス板にかざした。


「ありがとうございます。それでは隷属の首輪を奴隷にお付けください」


 シンゴはカードをしまって、隷属の首輪を受け取る。


「俺はシンゴ。お前の名前を教えてくれ」


 シンゴは[鑑定]で知っていたが自己紹介のつもりで聞いた。


「タマっていいいます。ライオンの獣人です。よろしくお願いします」

「……その名前は気に入っているか?」


 シンゴは少しためらったが、思い切って聞いてみた。


「はい! 親から貰った大事な名です!」


 とてもいい笑顔で返された。


「……そうか、じゃあ首輪をつけるぞ」

「はい!」


 首輪をつけると腕輪の時と同じようにすっと見えなくなる。続いてハーフの娘と向かい合う。


「名前を教えてくれ」

「……フィーナだ」

(……あれ? 何かつんつんしてるな? まあ、今から奴隷として買われるってんならそんなもんかな?)

「首輪をつけるぞ」

「……いいだろう」


 再び首輪をつける。首輪が見えなくなると奴隷商がこう言ってきた。


「それでは、この者たちの身体はシンゴ様の物になりました。あとはこの者たちの心まで支配できるようご尽力ください。良き主人であられんことを」


 と、言うことだ。つまりフィーナの態度は心は許していないということのようだ。


(まあいい。普通に接していればそのうち打ち解けてくるだろう)

「分かりました。頑張ります」


 シンゴは二人の装備を整えるため、ジャックのところへ行こうと市場を出ようとするが、ふと一つの店が気になり、少し覗いてみることにした。店は雑貨屋のようでいろんな商品が無造作に並べられている。そんな中でも一層ごちゃごちゃしているところを見ていた。


「その辺は50GIL均一だ。当たり外れはあるが買って行っておくれ」


 店主の男が声を掛けてくる。そこには、汚れきった貴金属がたくさん置かれていた。


(そうだ! これに[鑑定]を使ったらどうなるだろう?)


 そう思いついたシンゴは片っ端から[鑑定]と頭の中で唱えていく。そのなかでシンゴが良いのではないかと思う品はこんなものがあった。

----------------------------------------------------

NAME:勇気の腕輪

RANK:B

ABILITY:[力1.5倍] [精神力UP]

PRICE:100,000GIL


----------------------------------------------------

----------------------------------------------------

NAME:魅惑の指輪

RANK:B

ABILITY:[魅了]

PRICE:70,000GIL


----------------------------------------------------

----------------------------------------------------

NAME:光のリング

RANK:B

ABILITY:[素早さ1.5倍] [光魔術]

PRICE:120,000GIL


----------------------------------------------------

----------------------------------------------------

NAME:魔王のピアス

RANK:A

ABILITY:[MND2倍] [MP回復速度UP]

PRICE:1,000,000GIL


----------------------------------------------------

 その4つを店主に渡すと。


「200GILだな。……旦那、まさか鑑定持ちかい?」

「……なんでですか?」

「いや、違うならいいんだよ。ただ、鑑定持ちならこっちの商品も鑑定して欲しくってね」


(うーん、なるべく手持ちのスキルは教えたくないなー)

「すいませんが、持ってないんですよ」

「そうか残念だ。もし持ってる奴がいたらここのこと紹介してくれよ」

「わかりました」


 シンゴは店主に200GILを支払い市場を後にした。

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