最後の仲間〜刻が動き始める〜
【シーン1:塾教室/授業終了後】
笹川が佐藤に向かって話しかける。
笹川
「君って、いつも英文読むの遅い気がするんだけど…左から右にちゃんと読んでる?
なんか変な読み方してる気がするんだよね。」
佐藤
「え、そんなことある?」
笹川
「うん、私、前にこれ読んだことあるんだけど…」
笹川がバッグから相対性理論の本を取り出す。
笹川
「この本、難しいけど左から右にちゃんと読む練習になると思うよ。
よかったら読んでみて。」
佐藤、少し驚きながらも本を受け取る。
佐藤
「ありがとう。難しそうだけど、頑張ってみるよ。」
佐藤(心の声)
【もらった本、ちゃんと読めるかな…?でも頑張ってみよう。】
⸻
【シーン2:佐藤の自室/夜】
佐藤が本をめくる。
ページの間にコーヒーのシミとハートマークのついたしおり。
佐藤(心の声)
【笹川さんのぬくもりを感じる気がする……これ、大切な宝物みたいだ】
⸻
【シーン3:翌週・塾教室】
笹川が佐藤の席へ近づく。
笹川
「ねぇ、読んだ?」
佐藤
「頑張ってみたけど、まだ難しいな」
笹川
「嘘?東大理系志望でしょ?私文系でも意味はわかったよ」
谷口が近づいてくる。
谷口
「どうしたどうした?」
笹川
「理系なのに相対性理論がわからないって、物理苦手ってことだよね」
谷口
「それはヤバいな…俺も物理はまだ大丈夫だけど化学がやばい」
笹川
「じゃあ、今度の日曜、あの塾近くのカフェで3人で勉強会しない?」
佐藤
「いいね!」
FADE OUT




