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死にたがりの僕は今日足掻き続ける  作者: 十六夜 星空
1/1

肩書きだけの関係は切ってしまえ。

あ、あー。あーーー。

声を出そうとしても自分の口から出る言葉に

恐怖を抱いたその日から僕は声を出す事が出来なくなった。

出せない事はないけれど面と向かって話す時

僕は怖くなって声が出せなくなってしまう。

言葉の凶器。

僕が発する言葉1つ1つが全て凶器に見えて

僕は声を出す事が怖くなった。

僕が口を開けばそこから出てくる物は

凶器となる言ノ葉だけ。

それ以外はなにも出てこない。

どうしてなんだろう。

考える暇も気力も無いまま僕は1人ベッドに眠る。

そしてまた人を傷付ける恐怖に怯えながら

深いようで浅い眠りについた。

自然に流れ、溢れてくる涙をぬぐう事もせず、

僕は1人部屋の片隅に座り込んでいた。

もう朝だというのに、僕の部屋は真っ黒なカーテンに覆われ闇に包まれていた。

携帯の通知がなった。

無駄に明るく眩しい"それ"を手に取り画面を開く。

『縁を切りたい』何気初めて言われた言葉に困惑した。

画面を閉じ、ベッドへよじ登り、布団にうずくまった。

涙が溢れた。ぬぐってもぬぐっても無くならない"それ"を

必死にぬぐった。

何もかも失い、絶望に陥った。

『僕はダメなんだ。僕じゃダメなんだ、、、。』

そう声に出しながら唯一声に出せる言葉を繰り返し

口に出していた。

ゆっくり起き上がりベッドを出る。

リビングへ行き食べ物をあさった。

途中食べる気が起きなくなり、食べるのをやめ

お風呂場へ向った。

いつもは面倒くさくて嫌いな風呂が

今日はやけに心地よく感じた。

汚れた物を頭からつま先まで全て洗い流してくれるような

気がした。

風呂からあがりベッドへ寝転ぶ。

布団の中に埋まっていたスマホを取り出し時間を潰した。

無駄な時間と分かっているがネットに依存している時間が、1番落ち着くのだ。

しばらくして僕は通知の主へ

『君と縁を切るなら○○とも切る。』

そう告げて画面を閉じた。数分後、

『分かった 縁切ろう。』と携帯の画面に通知された。

高校へ入学してまだ3ヶ月だというのに、

僕は2つの心の拠り所を失った。


大きく影響を受けた作品はありますか?

僕はある方の作品に大きく影響を受けその作品を読んでから世界の見方が大きく変わりました。

そんな小説になったらいいなと思います。

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