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【書籍化】転生聖女は友情エンドを目指す! ~腐女子なのに乙女ゲームの世界に転生しちゃいましたが親友キャラとイチャイチャ百合しながら悪役令嬢と派閥抗争してます~  作者: 川獺右端
第二章 新入生歓迎ダンスパーティ

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第97話 朝ご飯はお客さんとして食堂へ行くのだ

 諜報部の報告も終わり、我々は食堂を後にする。

 会合が終わるのを待っていたのか、メリサさんが食堂のドアを施錠した。


「ごめんなさいね」

「ちょっとぐらいは構いませんよ」


 メリサさんはふんわり笑うが、なんだか罪悪感が出るな。

 夜報告も集会場で行うかな。


「そうだ、ヒルダさんも、これ」


 ヒルダさんに集会室の鍵を差し出すと、笑って手を横に振られた。


「持ってます」

「なぜっ!!」

「暗闘系ですから」


 渡した覚えの無い合鍵を自慢げに見せるヒルダさんに戦慄する。

 暗闘屋コワイ。

 誰かの鍵をコピーしたのかな、手際が良い。


 エレベーターを使うヒルダさんと廊下で分かれて、205号室に向かう。

 今日も色々あって疲れた。


 ダルシーがパジャマを持って現れおった。


「なによ、ダルシー」

「お着替え、お手伝いします」

「いいよ、めんどくさい」


 適当にばさばさと制服を脱ぎ、パジャマを着る。

 なぜにそんなに不満そうなのだ。

 ダルシーはチェストへ私の制服を仕舞う。


「じゃ、おやすみダルシー」

「お休みなさいませ」


 ダルシーは部屋を出て行った。

 マルゴットさんが顔を出した。


「なによ」

「……まあ、いいや、マコトが良いなら」

「なんか別に変な過去があっても良いよ」

「ふーん」

「まあ、ダルシーは悪い子じゃないよ、家事の覚えも早いしね」


 カリーナさんが、カーテンを開けて顔を出した。


「ごめんね、ダルシーの教育とか頼んじゃって」

「いいっていいって、あんたとあたしの仲だろ、遠慮なんかしなさんな」

「ありがとう、カリーナさん」


 カリーナさんともすっかり仲良くなれたな、良いことだ。


 さて、寝よう。

 はしごを登って、おやすみなさい。

 すやあ。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 メイドさんの起きる音で目をさます。

 おっとバイト、と思いかけ、無いんだって思い直す。

 ふわ、もうちょっと寝られるかな。


「マコト、おはよう」

「おっはよー」

「カリーナさん、マルゴットさん、おはよう、いってらっしゃい」

「いってくるね」

「あー、だるいだるい」


 メイドさん二人は部屋を出ていった。

 コリンナちゃんがぴょこりと顔を出した。


「目が覚めた」

「バイト無いのにねえ」

「茶でも飲むか?」

「いいね」

「お任せ下さい」

「「……」」


 ダルシーがケトルを持って部屋を出て行った。


「諜報メイドは便利なのは良いが……」

「情緒ないよね」


 まあ、良いけどね。


 ダルシーが入れてくれたお茶は、うん、まあまあだった。

 普通である。


「ありがとうダルシーおいしいわ」


 ダルシーははにかんで笑う。

 お茶は普通だが、ダルシーはカワイイ。

 頭をなでなで。

 彼女は目を細めた。

 髪の毛細いな、良い手触り。


 さてと、ちょっと早いけど、食堂に行こうか。

 ダルシーはケトルと茶器を持って消えた。

 全自動メイドでとても便利。


 コリンナちゃんと階段を降りて食堂へ。


「おろ、マコトちゃん、これから出勤?」

「いえ、バイトは昨日で終わりですよ、先輩」


 食堂前でラクロス三勇士の先輩に捕まった。


「えー、残念だなあ、マコトちゃんによそって貰うポリッジが美味しかったのに」

「ありがとうございます」


 先輩方と一緒に食堂に入り、カウンターに並ぶ。


「あら、マコトさん」

「メリサさんがカウンターで、クララが会計ですか」

「パン屋は焼いちゃうと仕事がないからね-」

「え、あなたが美味しいパン作ってるのねっ、わあ、何時もありがとうっ」

「え、あ、はい」


 ナッツ先輩の感謝の言葉に、クララが赤くなった。


「わたし、あなたのパンのファンだからっ」

「お、おそれいります……」


 メリサさんに甘々ポリッジナッツ入りを頼んで、ミニサラダを取り、お茶をつぐ。

 この手順も久しぶりだなあ。


「一緒に食べようっ、マコトちゃん」

「はい、いいですよ」


 ラクロス三勇士先輩といろいろおしゃべりしながら朝食を取った。

 みんなと食卓を囲むと楽しいね。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 さて、登校である。

 いつもながらコリンナちゃんと同伴登校であるよ。

 今日はちょっと曇ってるかな。

 肌寒い感じ。


 学校入り口に人混みは無い。

 ので、壁新聞は更新されてないな。

 だが、ジェラルドは立っておる。

 ちっ。


「なんで僕の顔を見て舌打ちをする、マコト・キンボール!」

「いや、なんとなく、すまない」

「まったく失礼な女だな、君は」

「ほっといてくれー」


 お前と話すことなんか無いのだぜ。


「時に、極大射程のエーミールを自ら下したという噂は事実か?」

「まあね、みんなに怒られた」

「それは、そうだろう、領袖りょうしゅう自らやることではない。が、僕は褒めてやろう、よくやった」

「なんでだよ」

「十傑衆の一人が倒されたとなれば、ますますポッティンジャー公爵家派閥の勢いが弱まる、その調子でがんばってくれたまえ」


 そりゃまあ、王家派閥としては、被害なしで敵対派閥が弱体化するから、笑いが止まらないだろうよ。

 嫌みな野郎だな。


「だが、死んではいかんぞ、命は大事にしたまえ、死んでは何にもならない」

「……」

「僕は、君と、ケビン王子と、みんなと、生きて三年間を暮らし、卒業したいのだ」

「それはありがとう。ジェラルドも気をつけろよ」

「僕は参謀だから、危険は無いさ」


 そう言って、ジェラルドはふふふと笑った。

 ったく、イヤミキャラなのに、時々気遣いをして、好感度上げるんじゃないよ。

 ふんっ。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 暗闘系の人物は恐ろしいですね。それともヒルダさんが凄いでしょうか? なでなで好きのダルシーさんは可愛いです〜 言われてみれば、確かに彼処でエーミールを倒せたのは一番有利な解決策ですね! え…
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