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第740話 集会室に戻ってみんなで勉強会

 バーンとドアを開けてアダベルが入って来た。


「クロ、こんな所にいたのかっ!」

「にゃ、にゃ~~ん」


 カロルが吹き出した。


「みんなでクロを囲んで何してたの?」

「あんまりクロが可愛いので鑑賞会よ」

「そうだろうそうだろう、こいつは可愛いんだ、おーよしよし」


 アダベルはニコニコ笑ってクロに頬ずりした。

 クロは困っておるな。


「学園長に許可は貰った?」

「貰ったよ、学園の地下に居るなら大丈夫だって」

「そう、よかったね」

「トールとティルダが寂しがってるだろうから行かねば。じゃあまたねマコト、みんな」


 そう言うとアダベルはクロをひっつかんで風のように駆けていった。


「私たちも集会室に戻りましょう」

「そうね」

「漆黒のヴィクターも災難だな」


 奴め、そんな格好いい二つ名があるのか。


 私たちはアダベルが入って来たドアから出て階段を上る。


「そういえば『タワー』の方はどうなのジェラルド」

「とくにめぼしい情報は上がってきていないな。先の麻薬禍でずいぶん戦力を削られて諜報力が落ちているそうだ」

「そりゃあね」


 ローランさんも教会に移動しちゃったしね。

 彼は若手かと思ったら、結構なエース級だったらしい。

 とてもお得であった。


 トコトコと歩いて集会室へと向かう。

 だんだん空が暗くなり始めたね。

 もうすぐ夕方だ。


 集会室の前でジェラルドが手を上げた。


「それでは僕はこれで」

「お疲れ様、また明日」

「明日が本番だろう、お互い気をつけよう」

「そうだね」


 今日はコリンナちゃんが襲われて、ホルボス山にザマスが出ただけか。

 結局、雇い主の所に戻ったんだな。

 よくもまあ処刑されなかったものだ。

 ……。

 あ、そうか手駒が足りないんだな。

 メインの責任者は皇弟で、『城塞キープ』に委託している感じなのだな。

 子飼いの凄腕メイドは戦力として貴重なのかもね。



 集会室に入ると、みなさん真面目にお勉強中だった。

 コリンナちゃんが剣術部に、というかカーチス兄ちゃんに勉強を教えていた。


「帰ってきたよー」

「おかえりなさいませ」

「おかえりなさいマコトさま」

「おーう」


 カーチス兄ちゃんよ、その声はなんかの挨拶なのか。


「カトレアさんとコイシちゃんは勉強は?」

「私は来週からだ」

「寝る前にコツコツやってるみょん」


 二人とも勉強出来なさそうだが実は出来るからなあ。


 コリンナちゃんがカーチス兄ちゃんに教えているのは数学だな。

 うんうん、良い勉強相手だと思うね。

 専門家だし。


 私もテーブルに付いて羊皮紙のノートを整理する。

 スクロールだから面倒臭い。


 カロルはニコニコしながら部屋の隅に置いてある絵を見ていた。


「これはダルシー?」

「ダルシーだよ」

「とても動きがあって良いわね。できあがりが楽しみだわ」

「早く俺も描いてくれよ」

「まあ、順番にね。次はアダベルか、コリンナちゃんかな」

「それは嬉しいな」


 あと、大きい画板に派閥のみんなの集合の絵を描きたいな。

 良い記念になりそうだ。


 巻物状になった羊皮紙を広げながら中を読んでいく。

 うん、授業の内容を思い出せるね。

 板書を書き写したら何回か読んで定着させないとね。


 カロルも収納袋から植物紙のノートを出して読み始めた。

 植物紙のノートは良いなあ。

 私も買おうかな。


 しかし高いからなあ。

 製紙工場を作ったら儲かりそうだけどなあ。

 だが、手持ちの資金では出来ないね。

 経典用に建てて貰うように教皇様に交渉しようかな。

 うーむ。

 派閥で植物紙使い放題になると、色々と便利よね。

 勉強もはかどりそうだなあ。


 おっと、無駄な事を考えて居ないで勉強に集中しよう。

 うむうむ。


 ダルシーにお茶を入れてもらったりしながら勉強会は五時頃まで続いた。

 なんか、みんなで勉強すると気合いが入って良いね。


「はー、勉強しましたわー」

「こんなにお勉強をしたのは初めてですわー」


 メリッサさんとマリリンは芸風が似ているのでどっちがどっちの発言か解らぬ。


 カーチスが伸びをした。


「久しぶりに頭を使った感じだな。ありがとうなコウナゴ」

「カーチス閣下は地頭が良いのですから、もっと努力すべきです」

「はいはい」


 おろ、カロルが羊皮紙になにか魔法陣を描いてエルマーに見せている。


「なんの魔法陣? 新型ドライヤー?」

「ドライヤーばっかり作らないわよ、オスカーの魔剣用の魔法陣よ、自動修復機能の回路よ。ホウズを参考にしたわ」

「よく……、出来ている……」

「おー、自動修復」


 【自動修復】とは武器に付ける魔法陣で、軽い刃こぼれぐらいなら自分で直してしまうという奴だ。

 歴代の聖剣や名魔剣にはだいたいついている。


「本筋の魔剣機能は何にするの? 風属性剣でしょ」

「切断系か……、投射系か……、迷っている……」


 カトレアさんが風属性だったな。


「カトレアさんだったらどんな機能が欲しいかな?」

「ビーム」


 あ、だめだ、こいつはもうエッケザックス脳になっている。


 とはいえ、タンキエムとかビーム出す魔剣も多いね。


「メインの機能は何が欲しいか、後でオスカーに聞いてみましょう」

「戦闘力なら切れ味系一択だけどな、オスカーは腕が立つし」


 こういうのは得意な戦闘法しだいだから、本人にリクエストを聞くかな。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ビーム、で思い切り噴きました(笑 確かにカトレアさんの剣はビーム、撃てますけど。 ビーム一択って・・・。 あ、でもビームソードならいいのかな? 聖剣ホウズでもオーラソードになるし。 いや、…
[一言] 魔剣に望む機能………可能な最大の頑丈さと、もしあるなら普通の武器では効かない幽霊とかを切れることかな? それ以外は使い手が修行すれば済む
[一言] マコトちやんにも金○令嬢てあるやん? ローランさん、リンダさんについていけてたし、やっぱりエース級だったんだ。 がんばれローランさん!! ザマス…くるんや…
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