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第547話 蒼穹の覇者号、焼き畑に発進!!

 絶品のウナギをたらふく食べて大満足である。

 ウナギの厚みがね、日本でも食べた事がないぐらいの代物で脂がのっていて炭火で良い塩梅に焼けてて凄いですよ。

 丼代わりの陶器のボールからウナギがでろんとはみ出しておったよ。

 タレも良い感じに再現されていて、カマラさんナイス、という感じ。

 あー、ケチャップと中濃ソースの開発を頼みたいなあ。

 中濃ソースがあれば、あなた、焼きそば、お好み焼き、たこ焼きの粉類ができますよ。


 あー、食べたい食べたい。

 B級の食品が食べたい~~。


「私も次はウナドーンを食べるわ」

「私も私も」


 うむ、皆もうな丼に目覚めたようだ。

 また来ようまた来よう。


「下町の食堂って、美味しい物があるんですのねっ」

「いや、ここが特別だからね。でもカツドーン美味しかった。父上にも食べてもらいたいなあ」


 いや、ロイドちゃん、さすがに王様は無理だと思うよ。


「ウナギみたいな雑魚がなあ」

「うちの地方では、結構食べられるみょんよ。こんなに美味しくは無いみょんが」

「うむむ、人の食に対する情熱は凄いな」


 カーチス兄ちゃんとコイシちゃんが話し合っていた。


 さて、ほうじ茶を飲み終わったし、そろそろ帰ろう。


「ごちそうさまでした、カマラさんによろしくね」

「はい、姉さんも会いたがってましたよ」

「こんど下着店の方に顔をだすよ」

「よろしくおねがいします」


 弟さんと挨拶をして、お金を払ってツバメ食堂を出た。

 あー、美味しい物を食べると充実するなあ。


「マコトは午後何をするの?」

「え? あ、そうだね、何をしようか」


 焼き畑だが、ここはごまかそう。


「暇なら……、実験……、父を呼ぶ……」

「やだ、飽きたし」

「残念……」


 クレイトン親子はどんだけ光魔法の実験をすれば満足するのか。

 向こう十年分ぐらいのデーターは取ったろうに。

 次のフェイズは仮説を立てろい。


「図書館で本でも読むかなあ。収納袋の素材を取りに行きたいな」

「もう、もってるだろ?」


 コリンナちゃんが突っ込んできた。


「もっと大きいのが欲しい。武道場ぐらいの容量のやつ」

「そんな大きい収納袋の素材は無いわよ。これまでの最大でちょっとした部屋ぐらいね」


 そんな物なのかあ。

 WEB小説なんかだったら無限に収納、収納物の時間停止の奴とか結構あるのになあ。


「カロルの収納袋は相当大きい?」

「あ、うん、史上二番目ぐらい。一番は父が使ってるわ」

「おのれ、錬金素材ハンターめ」

「カロルの父ちゃんは凄いな」


 ミスリル級冒険者だしな。

 家庭をかえりみない駄目親父だが。


「派閥のみんなに背負子ぐらいの大きさの収納袋を持たせたいね」

「それはいいな。収納袋は便利だし、重く無いし」


 二年生の迷宮実習までには皆に持たせたいね。

 リュックとかも可愛いのあるのだけど、やはり重量物を持って歩くのは辛いし。


 皆でぶらぶら歩いて学園に戻る。

 やっぱりお友達と食べ歩くのは良いね。

 一食ずつ、仲良しが深まる感じ。


「じゃあ、またねマコト、お風呂は三時頃?」

「え、あ、う、うんっ」


 夜までお風呂は無さそうだがなあ。

 焼き討ち後には染みついた炎の匂いを落としたいが、飛空艇でシャワーでも良いか。


 皆と別れて図書館を目指す。

 女子寮とかから地下に行くとカロルにばれるからね。


 渡り廊下の階段から二階玄関から図書館に入る。

 おろ、貸し出しカウンターにルカっちがいるぞ。


「こんちは、授業は?」

「大抵さぼり。実習とかだるいし。試験は通ってるからね」


 ルカっちはフリーダムな奴だな。


「地下書庫の扉は開いてる?」

「空いてるよ」


 よしよし。

 私は階段を下りて一階に。

 さらに、地下書庫の扉を開ける。

 中は真っ暗だったが、一拍して灯りが点いた。


【地下第二格納庫の照明を点灯いたしました】

「ありがとうエイダさん。第二って事は、ここから何か発進させたの?」

【ビアンカ邸があった当時、この格納庫の天井は開くようになっていました】


 ああ、あとから図書館の建物を乗っけちゃったか。


 螺旋階段を下りる。

 おお、きちんと整理されて書架が並んでるのは良いね。

 三分の一ぐらいは空の書架だから将来の為かな。

 一度きちんと整理すれば後は管理するだけだもんね。

 お養父様とうさま、学芸員さん、ご苦労さまでした。


 地階の床を歩き、地下通路のドアまで行く。

 勝手に開いてくれるのは助かるね。


 格納庫まで地下通路を行くと、だんだん気合いが高まってくる。

 さあ、焼き討ちするぞーっ!


 蒼穹の覇者号のハッチが自動的に開いてタラップを踏んで乗り込む。

 全自動でラクチンだな。


 メイン操縦室に入り、船長帽を被って操縦席に付く。


 ブイン。


『焼き討ち用に結界付きナパームマジックミサイルを上げるよ。十発あれば足りるから。工場は普通のマジックミサイルを使いなさいね』


 いきなりディスプレイにビアンカさまが現れて、ナパーム弾をくれると言い始めた。

 ナパーム弾というのは、着弾位置で火災を起こす弾で、前世ではベトナム戦争とかで使われた奴だな。


【結界付きナパームマジックミサイルの封印を解放、隠し収納庫から弾倉へ移動させます】

「おいっ、ビアンカさまっ」

『がんばって麻薬を焼いておくれ。ほっとくとアップルトンどころか、大陸が沈むぐらいの大戦争が起こっちゃうからね。ではでは~』


 ビアンカさまは何時ものようにニマニマしながら消えた。

 ……。


「エイダさん、ビアンカさまの動画、まだあるの?」

【禁則事項となっていますので返答できません】


 くっそーっ!!


「蒼穹の覇者号!! 発進!!」

【蒼穹の覇者号テイクオフ】


 焼き畑行くぞーっ!!

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― 新着の感想 ―
[良い点] ナパーム!?
[一言] カロルがすごく積極的になってて笑える
[良い点] ナパーム爆弾まで用意してたのかw 地獄の黙示録のBGM流しながら焼き討ちしたくなるねw
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