第511話 カロルのドレス鑑賞とアダベルと一緒に図書館へ
お、カロルの着付けも終わった。
じろじろ。
「もう、じろじろ見ないで、恥ずかしいわ」
「すっごく可愛い、惚れ直した」
「もう、馬鹿」
「わあ、デザインは地味だけど、綺麗なえんじ色だなあ」
「すごく綺麗よね、このえんじ色」
「カロルも可愛いぞ、もっと派手なのを作れ」
「私はダンスパーティに出ないから良いのよ」
「えーー」
アダベルが口を尖らせた。
私が真似をして口を尖らせると、コリンナちゃんも尖らせた。
「やめなさいよ」
カロルが苦笑しながら言った。
しかし可愛いなあ。
ドレス本体は地味なスタンダードなデザインなんだけど、見た事が無い深いえんじ色でカロルに良く似合っている。
夜に近い夕焼けのような、そんな深い色。
カロルのブラウンの髪色に良く似合っているなあ。
光るリボンは髪の毛につけてるね。
全体的にカロルは華奢なので儚い感じの空気が漂うな。
すげえ可愛いぜ。
「ルカっちに見せに行こう見せに行こう」
「ダルシー、ルカっちの居場所はわかる?」
「……、現在図書館の二階、貸し出し所に居ますね」
移動してねえ。
本を読んでおるな。
まあ、お養父様たちが帰ったかどうか確認がてら行くか。
「そいじゃ、ちょっと行ってくる」
「あいよ、私たちはここでのんびりしてるから」
「行ってらっしゃいマコト」
アダベルと連れだってスイートの外に出た。
おっと、ロイドちゃんを拾って行かないと。
二等船室のドアを叩く。
中では笑い声が上がって盛りあがってんな。
酒飲んでんじゃあるまいな。
「お、マコ……、うーおーっ」
「へへへ、綺麗だろカーチス」
「私も私も見ろカーチス」
「アダベルもすげえがマコト、お前は異常に綺麗だな、どうした」
「どうしたもこうしたもあるか」
エルマーとライアンとオスカーも顔を出した。
「「「うーおー」」……」
みな私とアダベルを見て絶句しておる。
「美しい……」
「これは素晴らしい領袖ですね」
「なんという見事な……、はっ、マイレィディもドレスを!」
「後で見て来なよ。凄い臙脂色だよ」
「それは、楽しみです」
オスカーはぐっと拳を握った。
「ダンスパーティ中はマイレィディと一緒に錬金室で談話できるのか……」
「……カロルは女子寮の錬金室で作業だね」
「そうですな」
「女子寮には男子入れないよ」
「あーーーっ!!」
なんかオスカーの言ってる事が変だと思ったら、そこだな。
「あはは、寂しく男子寮でこもっていればいいさ、オスカー」
「そ、そんな、カーチス、むごいぞ」
「そういう……、時もある……」
「まあ、食堂でやけ食いでもしてなよ、オスカー」
オスカーはくたくたと床に膝を付けた。
「ロイドちゃんは?」
「んー、呼んだー? おーーー、マコトっちすげええっ!! アダベルっちもすげええっ!!」
「へっへんでしょでしょ」
「でしょでしょ」
「あ、そろそろ時間か、ジュリエットはまだかな」
そう言ってると、シャワー室からゆりゆり先輩とお洒落組とジュリエットさんがやってきた。
うっは、みんなピカピカのつるつるであるなっ。
うおっ、ゆりゆり先輩がダッシュして抱きつこうとしてきたっ。
ダルシーが無言で前方に立ち塞がった。
「なぜっ! どうして私にマコトさまを抱かせてくれないのっ」
「だめなものはだめなのです」
さすがはダルシー、良い感じの体術でゆりゆり先輩を制圧してくれたぜ。
「ああん、素晴らしい美なのに、手の届く所にあるというのにっ」
「見るだけでございます」
「ダルシーちゃんのいけずっ! ああっ、アダベルちゃんも可愛いっ!!」
アダベルがどんびきしているぞ。
「なあ、マコト、こいつなに?」
なにって言われてもなあ。
危険人物としか。
「きゃあああっ、マコトさま、アダベルさま、素敵~~!!」
「すばらしいわ、すばらしいわっ」
メリッサさんとマリリンが黄色い悲鳴を上げた。
「良くお似合いですわあ、そして素晴らしいデザインですのね、やはり」
「マコトさまがおめしになられると素晴らしさ倍増ですわあ」
「えへへ、そうかな」
「アダベルさまも気が遠くなるほどキュートですわっ!」
「青と赤の色合いが信じられないほど素敵ですわよっ!」
「ぎゃー、ありがとーっ!」
なんだね、やっぱりお洒落組は褒めるの上手いね。
「まーまーっ!! 凄いですわっ!! 地上に舞い降りた天使のようですわよっ!!」
ジュリエットさんが小走りでやってきた。
というか、あなたもつやつやで凄いな。
「アダベルさまも凄く綺麗でいらっしゃるわっ! 素敵ですわねえっ」
「ありがとー、ジュリジュリっ」
ジュリエットさんは目を細めてアダベルの頭を撫でている。
まあ、厨二病の人ってドラゴン好きよね。
「ああ、ジュリエット、君はなんて綺麗なんだいっ!」
「ああ、ロイドさま、あなたも素敵ですわあっ!」
ああ、またラブラブ空間を発生させおるな。
抱き合うなー。
「わあ、領袖、素晴らしいですね」
「すごいですわ、アダベルちゃんもおかわいい事」
ヒルダさんとエルザさんが部屋から出てきて私とアダベルを褒めた。
部屋の中を覗くと、カトレアさんとコイシちゃんがベットでのたくたしているのが見えた。
相変わらず猫だな。
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