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第433話 学園長から直々にお褒めの言葉をいただく

 お茶を飲んでおしゃべりをしていたら、六時限目の終了の鐘が鳴った。


「そいじゃ、またねアダベル」

「ん、またなー、マコト、カロル、エルマー」


 ホームルームが終わったらまた来るけどね。


 私たちは集会室を出て、校舎に向かった。

 右手に図書館が見える。


 あれ、図書館地下の歴史資料館の人達はサーチしてないな。

 あそこは地下だからサーチが届かなかったはずだ。

 ふむ、放課後にでも行ってみよう。

 灯りの方もお養父様とうさまは言ってこないけど大丈夫なのかな?


「図書館地下の部分の魔導灯って今点いてるかな?」


 ブローチ越しにエイダさんに聞いて見た。


【問題はありません。蒼穹の覇者号から魔導線を経由して魔力を供給しています】


 よかった、エイダさんは便利だなあ。


 校舎に入って、階段を上がり、A組に入った。

 ちょうどアンソニー先生も前のドアから入ってくる所だった。


 ホームルームが始まった。

 アンソニー先生は静かな口調で、学園の麻薬捜査が終わった事を告げた。

 クラスの皆が拍手を始めた。


 しかし、学園の麻薬調査は私と同じ年齢層なので結構きつかったなあ。

 王宮だと割と気楽だったんだけどね。


 ホームルームも終わって起立礼をして放課後である。


「キンボールさん、学園長がお呼びですよ」

「あら、なんでしょ」

「お礼を言いたいのだと思いますよ」

「良いのに。じゃあ、カロル、エルマーも行こう」

「そうね」

「僕らは……、仲間だ……」


 麻薬捜査メンバーだからね。


「明日も捜査でしょ、一緒に行くわ」

「同上……」

「ありがとう、うれしいよ」


 明日はタワーとか、警備騎士団とかだね。

 この二つが動かないと王都の治安が不安だしね。


 本当は王都全体のサーチもしたいのだけど……。


「エイダさん、蒼穹の覇者号の魔導レーダーで物質サーチは出来るの?」

【可能です。ビアンカさまが特定素材を探すのに何回か使ってらっしゃいました】


 カロルががっしりと私の肩を握った。


「出来るの!?」

「そ、そうだけど、なんでカロルが興奮するの?」

「希少錬金素材が探し放題よ!!」


 んもう、カロルも大概、錬金馬鹿よね。

 でも、確かに、古文書で何々地方にある薬草と書いてあれば、レーダーで絞り込んで発見できるのか。

 これで魔導レーダーが地下も感知できればミスリル鉱脈とか探し放題だが、光サーチと同じく地下は駄目なのだ。


 私たちはアンソニー先生と一緒に階段を降りて、一階の奥の学園長室に向かった。


「学園長、キンボールさんをお連れしました」


 アンソニー先生がドアをノックして声をかけた。


「はいりなさい」


 私たちは学園長室に入った。


「やあ、来たね、マコトくん」


 最近学園長に良く会うから新鮮味というものが無いな。

 とてもニコニコしている。

 最初に会った頃はむっつりしてたのになあ。


「およびですか、学園長」

「このたびは、麻薬捜査にご協力感謝するよ。ありがとう」

「いえいえ、ところで少々お願いがあるのですが」

「おや、何かね?」

「今回、自首してこなかった生徒を捕まえたのですが、その、事情がある生徒には少し手加減をして欲しいのですが」

「それは私も感じました、学園長。何人かは薬で無気力になったり、家庭の事情でどうしたら良いか解らず自首も出来なかった生徒もおります」


 アンソニー先生が私の意見に援護射撃してくれたぞ。


「ふむ、少し難しいが、功績ある君たちの言葉だ、尊重しよう。麻薬を売っていた者などは放校でかまわないのだろう」

「はい、人を踏みつけにして利益を得ていた生徒は厳罰にしてください。それ以外は手心を加えていただきたいのです」

「わかった、それぞれの事情を調査して、なるべく公平に対処しよう」


 重々しく学園長は言った。

 この人も優秀な人だから信頼感あるね。

 アダベルと一緒だとだだ甘じっちゃん化するけど。


「それでは、失礼しますね」

「あ、何か表彰などはどうだね。感謝状を出してもいいが」

「そういうのは好きではないので、ご遠慮しておきます」

「そうか、そういう人間だったね、君は」


 失礼します、と私たちは学園長室を出た。


「なんとか罪が少ない生徒は救ってほしいですね」

「任せて下さい、キンボールさん。ここからは教員の仕事なので、家庭環境が複雑な生徒などは、なるべく穏便に済ましますよ」

「おねがいしますね」


 悪いのは、グレイブで、パターソンさんで、山高帽なのだからね。

 なるだけ穏便に済ませて欲しいね。


 職員室前でアンソニー先生と別れて、私は伸びをした。


「放課後はどうするの? ドレスの試着する?」

「まち針打った所、もう直ってるのかなあ?」

「わからないわね」


 あ、そうだ。


「図書室の地下倉庫にいる学者さんたちをサーチしてくるよ」

「あ……、それは……、盲点」

「じゃ、行きましょう」


 いまだ、麻薬捜査チームは解散できないのだな。


 私たちは二階に上がって廊下を行く。

 図書館の入り口は二階の渡り廊下から行くからね。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 学園長の派閥への進言は結局何の成果も得られなかったんでしょうか マコトが解決するのを喜ぶだけのおじいちゃんになっちゃってますけど、派閥の暴走はもう内部からでは止められなくなってますかね…
[良い点] 学園長は教育者。 うん、放校だけだったらアレだけど復学?というかやり直す機会て大事だから。 [一言] 蒼穹の覇者号のレーダーシステムで王都の麻薬の広域探知できますね。 エイダさんが回路を把…
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