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第354話 月曜日の朝は今週の予定を確認しつつ

 目を覚ました。

 ふわあああ。


 昨日はストライト隊を追い出した後、女子寮に帰って寝たのだった。

 エイダさんが、ビアンカ基地のシステムを把握したので、私たちが近づくと、勝手にドアを開けてくれるようになったよ。

 便利便利。

 武道場地下入り口の方も男子が来たらエイダさんが開けてくれるそうだ。

 とてもラクチンであるな。


 実際はビアンカ邸にも別の魔導頭脳があって、ビアンカ基地はその人の管轄だったらしい。

 なんて金持ちなんだ、あの悪役聖女は。

 ビアンカ邸を壊したとき、その魔導頭脳はどうしたのかなあ?

 博物館にあったという魔導頭脳がそれなのかな。


 というか、前期魔導文明のオーパーツは凄いな。

 巨大ロボとか出てきそうな勢いだ。

 そんなもの、ちっとも欲しく無いですけどね。


 シャッとベッドのカーテンを開けると、メイドさんたちが着替えをしていた。


「おはよー」

「おはよう、マコト、なんだか凄い物を拾ってきたらしいね」

「うん、今度乗せてあげるよ、カリーナさん」

「そりゃいいね、飛空艇内のベッドメイクや、掃除とかはまかしておきなよ」

「助かるよ。その時はおねがいね」

「私も乗せて~~」

「マルゴット、あんたの掃除はなかなかだけど、一流ではないからねえ」

「それを言うなよ~~、カリーナ」


 諜報メイドの頂点のマルゴットさんでも、本職のハウスメイドからすると、掃除に不満が残るのか。

 専門職とは凄い物だな。


 メイドさん二人は笑いながら部屋を出ていった。


 しかし、なんか疲れが抜けないな。


 ハシゴを下りるとコリンナちゃんが起きてきた。


「おはよ~」

「おはよう、どうした、だるそうな声だな」

「船に魔力を入れすぎたので、疲れがとれないのだ」

「あー、馬鹿食いしそうだしなあ」

「いや、船の魔力タンクが馬鹿でかくて、入れても入れても満タンにならんのよ。今は半分ぐらいかな」

「魔力の流しすぎか、なるほどなるほど」


 私の光魔力は結構大きい方なんだけど、飛空艇の全エネルギーをまかなうとなると結構きつい。

 魔力は生命力と根源で繋がってるので、あんまり使いすぎると、だるくなるのな。

 限界まで魔力を使うと、失神してしまうのだよ。

 あとで、カロルにマジックポーションを貰おう。


 コリンナちゃんと向かい合わせに応接セットに座ると、ダルシーがケトルを持って入ってきた。

 朝のお茶も習慣になってきたね。

 おいしい。


「今日は放課後にマーラー領へ飛ぶのか」

「そうだね、お風呂に湯の元も入れないとだから、放課後すぐお風呂行きだね」

「ひとっ風呂あびてから飛行か、なかなか渋い」

「まあねえ。あ、あと飛空艇の武装の試射をしないと」

「あのでっかい機関砲か」

「あれよりでかいのが一門、ついておる」

「まじかー、何と戦うつもりなんだ」

「さあ、ポッティンジャー領に行って麻薬畑でも焼くかな……。あ、それもいいな」

「うへえ、戦争になるぞ」

「麻薬なんか作る方が悪い。蒼穹の覇者号の性能なら麻薬だけ、あと、銃器工場だけを焼くことが出来るからね」

「まあ、リンダさんでも連れて行け」

「そうだね……」


 ……。

 ああ、そうか、これは一人で行って、一人で終わらせた方がいいな。

 転生者である私が、転生者であろう山高帽をさばくのだ。

 この世界で理解できるのは、私と、山高帽と、カマラさんだけだろう。

 私と、山高帽とのもめ事だ。

 うん、私が処理しよう、そうしよう。


 お茶を飲み終わったので、席を立ち、鞄を持って部屋を出た。

 施錠して、階段を下りる。

 微妙にだるい。


 エレベーターホールには皆がいた。


「おはよう、みんなっ」

「おはようございますわ、マコトさま」

「おはようございます」

「……、顔色悪い? マコト?」


 お、カロルが私の不調に気がついた。

 さすが、私の嫁だな。


「魔力不足よ、船にチャージしすぎ。カロル、マジックポーション持ってる?」


 カロルは黙って、赤いマジックポーションの瓶を出してきた。

 貰って、栓を開けて飲み干す。

 うっはー、すっぺー。


「おいくら?」

「いらないわよ。うん、ちょっと頬に赤みがでてきた」


 カロルの指が私の頬を撫でる。

 うえひひひ。


「もうっ」

「いひゃいいひゃい」


 怒った顔でカロルが私の頬をつねった。


 うむ、マジックポーションを飲んだらちょっと楽になった。

 これは体内の魔力発生器官を促進させて魔力を増やすお薬なんだな。

 結構速効性だが無害という訳ではなくて、あまり飲むと内臓に悪いらしい。

 学生で、一日一本、大人で一日三本までと決められているね。


「そういや、聖女の湯の元も、また作らないとね」

「明日にでも作る?」

「そうだね。そんなに魔力もいらないし、明日にしよう」


 そういや、細かい瓶の供給はどうなっているやら。

 誰も私に文句を言ってないから、カロルを通して供給されてるのかな。

 定期購入は、大瓶で、女子寮で週に二本、男子寮で一本、王宮に二本、大神殿に一本か。

 小瓶は、ゆりゆり先輩に週に二本、エルマーに二本かな。

 後で、キンボール家にも五本届けよう。

 聖女の湯も生薬だから二週間ぐらいしか持たないっぽいしね。


 今週は忙しいなあ。

 麻薬捜査もあるし。

 がんばろうーっ。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 相変わらずカロルさんとのイチャイチャは良いですw 確かに麻薬とは決着を付くべきですね。
[一言] >私と、山高帽とのもめ事だ また嫁に泣かれそうな決断を そもそも敵は山高じゃなくて山高がもたらした知識と技術なのだからどこを決着に持っていくのだろうか 弟子や側近は山高の後を追わせる必要が…
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