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第298話 美術の時間にお互いの絵を描き合うのだ

 どこかで鳥が鳴いていた。

 ピヨピヨ。

 眼を覚ました。


 ふわああ、朝か。

 昨日は部屋に帰って本を読んでたら寝落ちしてしまった。

 ガドラガ迷宮には色んな魔物がいるのが解った。

 うんうん。


 メイドさんの二人がドアを開けて出勤していった。


 ハシゴを下りて、パジャマから制服に着替える。

 コリンナちゃんが目をこすりながらベットから出てきた。


「おはよう」

「おはよ、コリンナちゃん」


 色々用をたしていると、ダルシーがケトルを持って来てお茶を入れてくれる。

 毎朝のお茶の時間は習慣になったなあ。


 お茶を飲む。

 おいしいね。

 窓から外を見る。

 今日も良い天気で暖かくなりそう。


「今日の予定は殴り込みか?」

「そうだね」

「ブロウライト卿が無理無理付いて来そうだな」

「カーチスが付いて来たら日曜のダンジョンには連れて行かんと言おう」

「それがいいね」


 拠点自体はそんなに兵力が無いから危ない事はないだろう。

 十傑衆も居ないらしいし。


 お茶を飲み干したので、鞄を取って立ち上がる。

 コリンナちゃんも立ち上がった。

 ダルシーが茶器を片付ける

 廊下に出て部屋を施錠し歩き出す。


 エレベーターホールに行くと、今日も皆がいた。

 おはようおはよう。

 ジュリエットさんがエレベーターで来て全員集合である。


 食堂に入り、今日は甘甘ハチミツポリッジを頼む。

 席について、皆をまってみんなで食べ始める。

 あまあま、うまうま。


 みんなでおしゃべりしながら食べる朝食は美味しいね。

 ポリッジも美味しくて飽きない。


 さて、朝ご飯がすんだので、みんなで連れ立って登校である。

 さすがに、今日はジャンキーが攻めてこないよね。


 うん、ジャンキーが来ること無く校舎までたどり着いた。

 玄関ホールから中に入り階段を上がる。

 ヒルダ先輩と別れ、廊下を行く。

 B組前でコリンナちゃんたちと別れて、一路A組へ。


「おはよーエルマー」

「おはよう……」


 自分の席に付き、教科書を出したあと机の横に鞄を吊す。

 ちなみに教科書は羊皮紙で出来てるから結構大きくて厚い。

 邪魔だよねえ。

 一応、原始的な印刷機で作られてるんだけどね。

 さすがに写本ではない。

 ノートも羊皮紙なんで分厚くて困っちゃうよね。

 あー、紙教科書と紙ノートが欲しい。

 早く大量生産が始まらないかなあ。


 アンソニー先生が入ってきて、ソーザントンさんの停学を皆に告げた。

 夜会などで怪しげな薬を勧められても絶対に飲んではいけないと厳命したのだ。

 幸い、初犯であった事と、先輩に勧められて危険な薬物と知らないで摂取した事から一週間の停学で済んだようだ。

 良かった良かった。


「学園から卑劣な麻薬を撲滅しなくてはなりません、皆さんも部活などで上級生から噂などを聞いたら私に教えてください。これは大事な事です」


 そう言ってアンソニー先生は朝礼を終わらせた。


 今日、麻薬の拠点を潰せば、学園の生徒はなんとか大丈夫だろう。

 学園内の売人はパターソンさんだけだったろうか?

 一人にしては拡散が広い気がするが……。


 とりあえず、来週は校内の麻薬患者を根こそぎ確保しよう。

 学園長に話をつけておかないとね。

 派閥の長は各所に連絡して動かなきゃならないから面倒だね。

 カロルとか代わってくれないかな。

 無理かな~。

 泣いて頼めばやってくれそうだけど、カロルの前で泣くのはなあ。

 ぐぬぬ。


 さて木曜日の午前の授業は、国語、社会、魔物学、美術であるね。

 さくさく終わらせていこ~~。


 さくさくさく~~、と、四時限目の美術である。

 あいかわらすの肖像画のクロッキーですな。

 木炭でスケッチスケッチ。

 なかなか絵の中のカロルが可愛くなってきたぞ。


「わあああっ」


 お、カロルが私の絵を見て赤くなった。

 うしし。


「こ、こんなに綺麗じゃないよ」

「私からはこう見えてるから問題が無いよ」


 カトレアさんがのぞき込んできた。


「マコトは上手いなあ、オルブライトの特徴を良くつかんでいる、うむっ」

「ほえ~、マコトしゃんはスゴイみょんなあ」

「それにくらべて、なんだコイシのその木立みたいな私は」

「カトレアしゃんの私もなんだか丸めた雑巾みたいみょんっ」


 喧嘩すんな、おまいら。


 カロルが描いた私も見てみよう。

 おお。

 おおおお。

 おおおおおおおおおおっ!


「可愛いっ! すごい、カロル!」

「そ、そんなに上手くないよ、マコトの方が」

「この絵には愛があるっ! 凄い伝わるっ!」

「もうっ!」


 カロルにポカリとはたかれた。

 なぜだっ。


「カロリーヌしゃんも上手いみょんなあ、確かに愛を感じるみょん」

「そうだな、うん、好きで無いとこんなに良い表情のマコトは描けないだろう。でかしたオルブライト」

「やーめーてー」


 カロルが照れて耳まで真っ赤である。

 ああ、可愛いなあ。


「ね、マコト、出来あがったら贈りっこしない?」

「わあ、いいなあっ、カロルの描いた絵を私は飾りたいっ」

「うん、私もマコトの絵を錬金室に飾りたいわ」


 うふふ、嬉しい事を言ってくれるじゃあないか、私の嫁は。


「ちなみに、私はコイシの描いた私の絵はいらん」

「わっしもカトレアしゃんの描いたわっしの絵はいらんみょんっ」


 おまいらは喧嘩するな。


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[気になる点] 木曜日が2日続いてる?
[良い点] おおぉ、お互いの美しさを描き合う!これも尊い百合百合の一種ですね!治癒されます〜
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