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第171話 夜半過ぎにお風呂に入り、ドライヤーの威力に瞠目する

 カポーンカポーンと地下大浴場に音が鳴り響くのである。

 晩餐を食べた後、みんなと分かれて205号室でしばらくだらだらして、夜も更けてから、コリンナちゃんと一緒に浴場にやってきたよ。

 さすがに夜更けなので、お風呂に入ってる人は居なくて、コリンナちゃんと二人きりであるよ。


 あ”~~~~。

 しみるしみる。


 美ロリのコリンナちゃんを横に置いて、巨大な湯船で裸のお付き合いだ。


「マコトはお風呂好きだな~」

「なんか生き返った感じがするんだよ~。ダンジョン実習の時も毎日お風呂入れるかな?」

「さすがに迷宮の中には、風呂もシャワーも無いだろうなあ」

「ぎゃあ、死んじゃうよ~」


 ヒルダさんは今日は迷宮で泊まりかな。

 怪我とかしてないと良いけど。

 まあ、身のこなしも凄いし、武道もそこそこ出来るから心配はいらないと思うけどね。


 あーあったまるなあ。


 さて、湯船の外に出る、と、当然のようにダルシーが出てきて、私の体を洗ってくれる。

 もー、こしょばいなあ。

 体を丁寧に洗い終わると、今度は髪だ。


 しゃわしゃわ~~~。


 ダルシーの指が頭皮をすくように洗ってくれる感触はうっとりするほど気持ちがいい。

 ああああああああああああ。

 しゃわしゃわ洗い流して、リンスを付けて、しゃわしゃわで終わり。


「ダルシー、コリンナちゃんの頭も洗って上げて」

「わ、私はいいよっ」

「お洗いしますよ、コリンナさま」

「ああっ、あ~~~~~っ」


 公園のベンチに座ったいい男に食われたノンケみたいな声を上げて、コリンナちゃんが髪を洗われている。


「これは、官能的だな、マコト」

「気持ちいいだけじゃないぞ、ほら、髪もつやつや」

「ほ、本当だ、どんな魔法を」

「では、ごゆっくり」


 ダルシーは一礼して消えた。


「なんだな」

「なんだよ」

「諜報メイドは便利だな」

「そうだねえ」


 二人で、また湯船に戻ってあったまる。

 頭はダルシーが湯につからないようにとバスタオルで巻いてくれている。


 あー、ほっこりする。


 良く暖まった後で、私たちは湯船を出て、脱衣所へ。

 脱衣所にはダルシーがドライヤーを持って待ち構えていて、私の髪をブイーンと乾燥させはじめる。

 あー、熱風が気持ちいい。


 ブイ~~~ン。


 と、いつもの四分の一ほどの時間で髪が乾き、ふわふわピカピカになった。

 くるりと回ると、キラキラと目の端に金髪が輝くね。


 ダルシーは私に服を着せると、次はコリンナの方へ向かった。


「わ、私はいいよ」

「やってもらいなさいよ、凄く気持ちいいし、すぐ乾くよ」

「そ、そう?」


 ダルシーはコリンナちゃんのバックを取って、ドライヤーとブラシで髪を乾かし始めた。


「暖かい、気持ちいいね、え、もう終わり?」


 あっという間にコリンナちゃんの髪も乾いた。

 お下げがほどけたコリンナちゃんの髪は銀色に輝いて綺麗だなあ。


「ふわー、つやつやふわふわで綺麗。ありがとうダルシーさん」

「いえいえ、とんでもございません」


 そう言って、満面の笑みでダルシーは姿を消した。


「す、すごいな、ダルシーさん」

「ほえー、つやつやだね、コリンナちゃん」

「人の髪を触るな、えい」


 私たちは向き合ってお互いの髪を撫でて感触を楽しんだ。

 つやつや、ぴかぴか~。


 コリンナちゃんが服を着るのを待って、脱衣室から外に出る。

 もう、女子寮は常夜灯以外、灯を落として薄暗く、ひっそりしている。


「さ、戻って寝よう」

「寝よう寝よう」


 パタパタと二人で廊下を歩き、階段を上り、205号室へと向かう。

 ガチャリと鍵を開けて、チェストの前で服を脱いで、寝間着に着替える。

 はしごを登って、自分のベットに寝転んで、おやすみなさい。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 メイドさんのごそごそする音で今朝も目を覚ます。

 カーテンを開けると朝の光が入ってきた。

 今日も良い天気だなあ。


「おはよー」

「おはよう、マコト」

「おあよう~、マコト~」


 いつも通りマルゴットさんは眠そうだな。

 メイドさん二人の出勤を見送って、はしごを下りて着換える。

 コリンナちゃんも目をこすりながら起きてくる。


「おはよう、マコト」

「おはよう、コリンナちゃん」


 用を足し、歯を磨き終わると、ダルシーがケトルを持って入ってくる。

 朝のお茶は、なんか習慣になってるね。


 礼を言って、ダルシーの入れてくれたお茶を飲む。

 うむ、普通。

 まあ、味は普通でも目をさます効果はあるね。


「さて、朝ご飯を食べて」

「学園に行きますか」


 鞄を持って、205号室を出て施錠する。

 階段を降りて、エレベーターホールに行くと、いつもの面々が待っていた。


「おはようございます、マコトさま」

「おはようみょん」

「おはよう、みんな」

「おはよう-」


 みんなで口々にご挨拶であるよ。

 エレベーターがチンと鳴ると、ジュリエットさんと、カロルが出てきた。


「まあ、みなさんおはようございます」

「みんなおはよーっ」

「おはよう、ジュリちゃん、カロル」


 さて、みんなで朝ご飯を食べましょうね。

 今日は甘々ポリッジだな。

 楽しみ楽しみ。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 作者さん、最近の更新はお疲れ様です! ダルシーさんの腕は気持ちイイですね!コリンナさんも陥落したようですw
[良い点] いつも楽しく読ませてもらってます! 主人公が型破りなやつはいつみても楽しい!! これからも応援してます! 余談ですが、いつも出てくる『ポリッジ』なるものが気になりすぎて、この前インスタン…
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