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【書籍化】転生聖女は友情エンドを目指す! ~腐女子なのに乙女ゲームの世界に転生しちゃいましたが親友キャラとイチャイチャ百合しながら悪役令嬢と派閥抗争してます~  作者: 川獺右端
第九章 ファルンガルドへの巡礼

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第1578話 カロルを送り届けシンドウ教会で眠る

 カロルを後に乗せて、ヒューイを窓から跳ばせた。


《飛ぶのひさびさ》


 そうだねえ、空は気持ちが良いね。

 初夏のおぼろ月夜、ヒューイが羽ばたいて空を行く。


「ガランの街ってどっちかな?」

「あっちよマコト」


 カロルが指さした方向には煌びやかな街があった。

 夜だってのに、明るい街だなあ。


 街の近くの街道に降り立つ。

 というか、すげえな、歓楽街か?

 魔導光でネオンサインみたいになって、きらめき瞬いていた。


「ファルンガルドの売春窟を壊滅させたから、領境の街に移動していったのよ」

「オルブライト領には売春宿無いんだ」

「無いわね、飲み屋さんぐらいまでよ」


 なんというか、ファルンガルドは潔癖な感じの街だね。


 門番に冒険者カードを提示して、街の中に入る。


「すっごい竜馬だねえ、というか、聖女さン?」

「まあねえ、シンドウ教会はどこかな?」

「あそこのでかい光輝くホーリーシンボルの下が教会だぜ」

「うへえ、なんて派手な」

「派手で賑やか、が、ガランの街さ、ようこそ、聖女さン」

「あいよう」


 しかし、酔客が一杯で、おっちゃんと飲み屋のホステスが目立つ街だ。

 悪徳の街みたいだなあ。

 硫黄の固まりにしちゃおうかね。


 ヒューイをシタシタ走らせて、シンドウ教会へと向かった。

 なんか、なんか近づくほど、すごいネオンの教会だな。

 売春宿と違うのは、魔法灯の色が桃色か青かの違いぐらいだね。


 教会の入り口あたりに、オルブライト騎士団が居て、私とカロルを見ると敬礼してきた。


「送ってくれてありがとう、マコト」

「なんのなんの、明日はファルンガルドに行くから」

「一緒に参拝しましょうね」

「ああ、そうだね」


 カロルはヒューイから下りて、騎士団の馬車に乗り込んだ。

 馬車は川を渡ってファルンガルドへと帰るのだな。


 私は収納袋から変化の鏡を取りだし、マリーへと変身した。

 ヒューイもヒヨリ号に変身だ。


《俺は馬、俺は馬》


 いつのまにかダルシーもドリア姿で横にいた。


「厩舎はこっちだよ、マリー」

「ありがとう、ドリアおねえちゃん」

「ああ……」

「なによ」

「ドリアお姉ちゃんと呼ばれるのも明日までなのですね」


 ダルシーは悲しそうな顔をした。

 しょうがないのだ。


 厩舎にはクリスティーナがいて、誰かが世話をしてくれていたようだ。

 ヒューイを隣につないで、お肉をやったり、ブラッシングをしたりしてお世話した。


「巡礼も最後だねえ」

「とても楽しい旅でございました」


 ダルシーはしみじみと言った。


 さて、宿坊に行くかな。

 部屋はどこだろうか。


 というか、なんか騒がしい街の教会だからなんだか、雰囲気が変だな。

 坊さんも尼さんもイケメンで美人揃いだな。

 派手な街だからそうでもないと流行らないのか。


 ダルシーについていくと、宿坊の部屋に着いた。

 みんな寝間着だが、軽食を食べながら、おしゃべりをしているな。


「あら、マリーになったのね」

「そっちの方が良い感じだわさ」

「まあ私も楽ちんだ」

「そうだろうねえ」


 マルトさんが怯えたような目でこちらを見ていた。


「あ、あの、なんともご無礼な事を旅行中はしでかしまして……」

「マリーとして扱って、私は聖女ではないよ」

「そ、そうですか」

「なかなかねえ」

「聖女様は教会のシンボルだからねえ」


 アントンは毛布を被って丸くなっていた。

 ショックだろうからなあ。

 あと、ミラナの分の寝台が空いているのが切ないな。


 おばちゃんに紅茶とサンドイッチを貰った。

 ダルシーと一緒にモソモソ食べる。

 まあまあ、美味しいな。


 私はパジャマに着替えてベッドに潜り込んだ。


「明日は目的地だから、みんな寝ちゃいなさいよ」

「そうだねえ」

「ほどほどにするかね」


 おばちゃん尼さん達も寝支度に入った。

 魔導灯が消されておやすみなさい。


 すやあ……。


 アントンが声を殺して泣いているが、まあ、知らん。

 すやあ……。



 教会の鐘が鳴って、私は目を覚ました。

 派手教会でも鐘は良い音だな。


 朝の準備を色々して修道服を着替えた。

 アントンも目に隈を作っていたがのろのろと着替えた。

 ミラナは居なくて寂しいな。


「真に素晴らしいことに、聖女さまがこの教会にご降臨なされたと聞きましたが、どちらでしょうか?」


 尻アゴで毛深い神父がにこやかに宿坊の部屋に入ってきて寝言を言いやがった。


「いねえよ、おととい来い」

「あんたは派手好きで、シンドウ教会を任されて、さらに軽薄になりおったな」

「げええっ、院長先生!!」

「聖女さまとかいねえから帰れ、ヴィヴィアンヌ様に棒でなぐられるよ」


 ヒイと言って、軽薄神父は去って行った。


「教え子の人?」

「あの神父は、うちの修道院にしばらくいてね、あの調子で軽薄でねえ、かわんないわね」

「いろいろ教会の派閥も大変そうだね」

「まあ、聖女さんなら主流の教皇派だからね、気にするこたあないよ」


 まあ、ヴィヴィアンヌ様派閥からたぐって行くかな。

 わりと良い感じの尼さんが揃っている感じだ。

 大人になるまでに繋いでおく感じだね。

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― 新着の感想 ―
門番さんは池上遼一フェイスに違いないンだ。俺は詳しいンだ! ガランの街のハデハデ教会だったらアントンも才能を生かせて大成出来るのかなって思った。こういう街だからこそ教会主催のイベントもデーハーにやるん…
ファルンガルドの売春【履】を壊滅させたから→窟? なんか騒がしい街の教会だからなんだ【d】か、雰囲気が変だ→削除? ガランの街のモデルは火と硫黄の雨で滅んだソド◯とゴ◯ラですか。振り向くと塩の柱に…
誤字報告です。 シンドウ教会を負かされて→任されて
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