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【書籍化】転生聖女は友情エンドを目指す! ~腐女子なのに乙女ゲームの世界に転生しちゃいましたが親友キャラとイチャイチャ百合しながら悪役令嬢と派閥抗争してます~  作者: 川獺右端
第九章 ファルンガルドへの巡礼

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第1558話 ジョルジュとダルシーの激闘

 ジョルジュの気合いが上がっていく。

 ダルシーも気合いをあげる。

 バルバラさんは、残りの三人の山賊と戦っている。

 ヴィヴィアンヌさまは背筋をまっすぐ立てて、ジョルジュを睨みつけている。


「すげえなあ、なんでこんな凄腕の女が尼さんやってんだ、冒険者をやれば楽しくやっていけるだろうによ」

「だまれ」


 ジョルジュは長剣で鋭く斬り下ろす。

 ダルシーはデトロイトスタイルで近づき、密着するほどの間合いで剣を弾き、ショートパンチを何発も打つ。

 ジョルジュは体を開いて間合いを開く、だが、ダルシーは前に出て間合いを詰める。

 長剣の柄頭でダルシーの頭を打とうとするが、するすると彼女はウエービングで避ける。

 上手いなダルシー。


 ダルシーがショートフックを打ち込むが、ジョルジュは手甲でずらすようにして受け、そのまま斬り下ろす。

 ジョルジュはニヤニヤ笑う。

 ダルシーは無表情で戦って居る。


「もらったーっ!!」


 ジョルジュが大声を出して、ダルシーの足を踏み、鋭い斬撃を放った、するりと彼女が避けると、剣はひらりと変化して、凄まじい勢いで打ち下ろされた。


 ガション!


 障壁が壊れた。

 なに! と愕然とするジョルジュの顔面にダルシーのフックが入った。


「がふっ! てめえ、なんだ、それは?」

「ああ、うるせえぞ、お前は、黙れ」


 ダルシーの壊された障壁を張り直す。

 よし、一発入ったから、ジョルジュの動きが落ちたな。

 かなり警戒してジョルジュは重心を下げた。

 ききき、障壁の正体が解らないのは怖かろう。


 バルバラさんは三人の山賊を血祭りに上げた。

 三人とも動かなくなっている。

 彼女は包囲するようにジョルジュの後に近づく。


「くそっ」

「卑怯とは言うまいねえ、試合じゃねえからね」


 ジョルジュはバッとふり返り、森目がけて駆け始める。


 障壁を地中から奴の足下に出す。

 見えない箱だからな、避けられないだろう。


 と、おもったのだが、思いの他勘がいいのか、運が良いのか、一つもつまづく事無く、奴は森に飛びこんだ。


「面白え、次は勝つ、まってろ!!」

「ドリアだ」

「バルバラだ」

「よーし」


 やろう、おっかけるか。


 マメちゃんが追いかけるよと訴えかけてくる。


《追おう追おう》


 まあ、良いわ。


「また来るかしら、ドリアさん」

「来るでしょう、でも、次は倒します」

「次は私が戦うわ~」


 まったく、バルバラさんも戦闘狂だな。


「お姉ちゃんありがとう」

「いや、いいんだ、マリー、ぬふふふ」


 締まらない笑い顔はやめなさい、ダルシー。


 ダルシーとバルバラさんは、生きていた山賊たちを殺して渓流に投げた。

 捕まえて次の村までつれて行くのは大変だからね。

 殺しちゃう方が手っ取り早いのよ。

 あまり尼さんのやる事じゃないけどね。

 しょうがない。


「さあ、行きますよ」

「「「「はい」」」」


 さて、山道をまたどんどん行く。


「ドリアさま、お強いですわね」

「まあね」

「やっぱすごいよなあ」

「ありがとうミラナ」


 ダルシーはミラナの言葉ににっこり笑った。

 まあ、ダルシーもアントン嫌いだしな。

 お風呂に漬けた事もあるしね。


 しかし、ジョルジュはまた襲ってくるのか?

 男の足で巡礼団を追いかけることは出来るが、ダルシーとバルバラさんが一緒だとかなわないしな。

 奇襲して、一人ずつ倒すかな?


 予定より少し遅れて、カホク村に入った。

 ああ、カバジュ村よりも小さいね。

 教会も小さくてボロそう。


「まあまあ、よくいらっしゃいましたね、どうぞどうぞ」


 リーズ教会の尼さんの愛想は良いな。


 ヒューイとクリスティーナを厩舎に連れていった。

 まあ、厩舎もボロいね。


《あまり良く無い》


 隙間風とか入りそうだから、障壁で壁を補強した。

 二重障壁にしとくかな。

 山の夜は寒いしね。


《ありがとう、主よ》

「気にするない」


 私はヒューイの首筋をなでなでと撫でた。

 見た目は馬に変わっているが感触は鱗でつるつるで脳がバグる感じに不思議な手触りだな。


 ダルシーと一緒に宿坊の部屋に行くと、大部屋で十人部屋だな。

 一気に無詠唱で障壁を作り、えいやと床まで落とす。

 虫は潰されて死ぬ。


 しかし、部屋もボロいな。

 壁と天井を障壁で補強していく。

 二重障壁にしようかな、寒いの嫌だしね。


「なんか、マリーちゃんがくると部屋がぽかぽかするね」

「あらそう?」

「なんだか変な身振りが暖かさの呪文なんだなあ」


 尼のおばちゃんの勘は鋭いな。

 まあすっとぼけておくけどね。


 夕食まで時間があるのでベッドの上でマメちゃんと一緒にのたのたする。


「地図を見せてくれ」


 ミラナがよってきた。


「いいよー」


 私はチェストから鞄を出して地図を出してベッドの上に広げた。

 ああ、マメちゃん、端っこを噛むんじゃありません。


「今日は結構歩いたな、明日はこの盆地都市か」

「銀鉱山の街ね、荒くれ者が多いさ」

「鉱山都市って荒っぽいの?」

「わりとね、儲かっているから教会は綺麗だと思うよ」


 やっぱりなあ、都市の力が強くないと教会にもお金がながれないので、ボロくなりがちなのよね。

 わりと現金な現実である。

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― 新着の感想 ―
銀山には悪さをするお奉行と悪徳商人が黄門様ご一行を待っていると相場が決まっているのだった←
下流の人には迷惑だけど手っ取り早いしな。
剣撃で障壁を砕けるとは、ジョルジュはやり手?
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