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第1449話 朝はコリンナちゃんとランニングで始まる

 朝だ~~。

 コリンナちゃんを追い込んで浜辺でランニングだ~~。

 嵐の後なのでカンカンに晴れて朝から暑いね。


 カロルとコリンナちゃんとコリンヌさんと私で、わっせわっせと走る。

 剣術部も走り込みで私らを追い越して走って行った。

 マリリンはもっと早くから走って島を一周する勢いであるよ。


 わっせわっせ。

 いやあ、朝から暑いから汗が出るねえ。

 コリンナちゃんは結構頑張って走っているけど、なんとなくヘロヘロになりはじめているね。

 コリンヌさんの方はキメラ効果なのか、結構きっちり走っているね。

 体力もありそう。

 カロルもわりと軽々走ってるね。

 うん、駄目なのはコリンナちゃんだけだな。


 ヒューイやマメちゃんも一緒に走っている。

 海の側を走るのは気持ちがいいね。

 波の音が心地よいぜい。



 コリンナちゃんは帰りあたりでへばってよれよれとなった。

 まあ、頑張った方かな。

 お、収納袋から水筒出して水を飲んでおる。


「はあはあ、収納袋は便利……」

「だよね」

「そうよね」

「私も早く欲しいです」


 荷物持っても重く無いのが良いんだよね。

 大きめなリュックぐらいの荷物が入るし。


 コリンナちゃんはよろよろとテントに戻り、デッキチェアに倒れ込んだ。


「んにょー」

「シャワー浴びて、朝ご飯を食べろ」

「んにょ~」


 コリンナちゃんはパーカーを脱いで水着になって、椰子の木に設置されたシャワーをザブザブ浴びた。


「くはあ、シャワー気持ちいい」


 私もカロルも、コリンヌさんも椰子の木シャワーで汗を流した。

 あー、さっぱりするなあ。

 船で全裸になってのシャワーも良いんだけど、浜辺で水着シャワーも良い感じだね。


 厨房テントで朝ご飯を貰ってテーブルでいただく。

 今日のメニューは、丸パンのトースト、スクランブルエッグ、ベーコンの焼いた奴、コンソメスープであった。

 うまうまであるね。


「午前にマリーテに行ってジュースを買い込んで、午後からシャーベット大会だー、食べたい奴は午後に集まれ~~」

「シャーベット大会は美味しそうね」

「マコトも午後に来い」


 アダベルはニッカリ笑った。


 朝ご飯が終わって、剣術組とエルマーが飛空艇に乗り込んだ。

 私とカロルも乗り込む。


「今日は私が操縦するわ」

「たのんだよ、カロル」

「まかせておいて」


 冒険組を乗せて、蒼穹の覇者号は一路、イザラス山洞へ。

 マリーテを越えて三十分ぐらい飛んだ山地に、その迷宮はあった。

 中級の迷宮なので門前村な感じの村があった。

 冒険者ギルドもあるみたいね。


 カロルは村の広場にふわりと蒼穹の覇者号を着陸させた。


「行ってらっしゃい」

「行ってくる、三時頃迎えに来てくれ」

「アダベルのシャーベット大会には参加しないの?」

「引かれるものはあるんだが、午後までだと、入り口だけで終わってしまうからな」

「了解よ」


 カーチス兄ちゃんたちと別れて、私たちは蒼穹の覇者号に乗り込んだ。


「あれ、あんな所に修道院があるね」


 村から見える山のてっぺんに修道院の建物が見えた。


【ベルトゥ女子修道院ですね】

「崖の上なのね、不便そうだわ」


 わりと修道院とか教会とかは、崖の上とか、はげ山の上とか、意表を突く場所に建っている事がある。

 世間とは没交渉なのが修道院なので、崖の上で籠にのって登るような生活をしてたりするのよね。


「ちょっと、寄っていこうか」

「大丈夫なの、マコト」

「私は聖女さまだから、まあまあどこでも歓迎されるのだ」

「それはそうかも」


 カロルは蒼穹の覇者号を操って、ベルトゥ女子修道院の中庭に着陸した。

 建物の中から尼さんが駆けて寄って来た。


「な、なんですか、いったい、飛空艇だなんてっ」


 私は伝令管の蓋を開けた。


『こんにちは、聖心教司祭のマコト・キンボールです。通りがかったので、寄ってみました』

「まああああああっ!! 聖女さま、聖女さま、いらっしゃいませっ!!」


 やっぱり大歓迎であった。


 カロルと一緒に蒼穹の覇者号から下りた。

 中年の尼さんが喜色を浮かべて私たちを迎えてくれた。


「まあまあ、聖女さま、ベルトゥ女子修道院によくいらっしゃいました、どうぞどうぞ、お昼には早いですから、お茶でもいかがでしょうか」

「ありがとうございます、でもおかまいなく」


 ポンタン修道院長はわたしたちを案内して修道院の中に入った。

 アップルトンの修道院だから、大神殿系だろうね。


 老若の尼さん達が、笑顔で私たちを出迎えてくれた。

 修道院の中は良く掃除されていて、居心地の良い空間であった。


「まさか、聖女さまがお寄りになって下さるとは、望外の喜びですわ」

「マリーテの南のリシュエール諸島でバカンスをしてますから、友達をイザラス山洞に送って来た帰りなのです」

「それは素敵ですわね。本当に女神様の思し召しですわ」


 我々は食堂でお茶と茶菓子でおもてなしされた。

 なかなか美味しい焼き菓子だな。

 女子修道院は料理が美味しい所とかが多いんだよね。



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― 新着の感想 ―
シャーベット大会は暴走して果汁以外の飲み物や汁物にも手を出しそうな… 紅茶とかミルクティーとかおしることか 微妙に成功したり 海草スープとか敗北がわかってるのに挑んだり
2025/07/08 22:34 コンポタ味
コリンナちゃん、シャワーする時は流石にメガネ外しているだろうに、未だにジェラルドが気づかない不思議。 流石に紳士は淑女の水浴び覗かないか。 イザラス山洞は光魔石ドロップするから、人工聖女さんの関係…
独特な立地は食で楽しむ事柄があるあるだっけ
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