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第1398話 お祭り終了で寝てしまおう

 カメオ村から取って返してホルボス基地へ飛空艇を入れた。

 明日からのリシュエール諸島への旅が楽しみ楽しみ。

 船を下りて邸宅へと移動する。


「お祭りはどうなったかな」

「さすがに徹夜で騒ぐとは思えないけど」

「ハナさん、子供達はもう帰って来た?」

「はい、お子様たちはみなお部屋にいらっしゃいます」


 ダイニングにハナさんが居たので声をかけてみた。

 頭上でどっしんばったんと音がするのでお部屋で子供達が暴れているようだ。


「よーし、私も行ってくる」


 アダベルが階段を駆け上がって行ってしまった。


「マコトはどうするの?」

「ちょっとお祭りを一回りして、カーチスとか連れて帰るよ」

「そうね、付き合うわ」

「付き合う……」


 パイロット組三人で邸宅を出て村の方に歩いた。

 夜なのにかがり火がこうこうと森を照らして輝いていた。


 村の広場は酔っ払いが一杯で大変な事になっていた。

 まあ、お祭りだからしょうが無いかもしれないが。


 とりあえずベロベロになっている村人を見つけて、『ヒール』で酔いをさまして行った。


「ヒールボンボンが欲しくなるわね」

「あれはパーティの時だけだよ」


 カーチス兄ちゃんが見事に潰れてエルザさんが介抱していた。


「ええと、治しちゃっていい?」

「お願いします、マコトさま」


 介抱はもう良いみたいだな。

 んでは『ヒール』と。


「うお! あ、おお、そうかそうか」


 カーチス兄ちゃんは飛び起きて辺りを見まわし、私を見つけてうなずいた。


「そうだ、邸宅戻って寝ろ」

「解った、エルザ帰ろう」

「はい、カーチスさま」


 カーチス兄ちゃんとエルザさんは連れだって邸宅の方へ歩いていった。


 宿屋の酒場で、コリンナちゃんとジェラルドとブリス先輩とケビン王子が何やら喋っていた。


「マコト、帰ってきたか」

「おうよ、コリンナちゃんは何してるの?」

「地獄谷開発プランと、ホルボス村開発プランのチェックしてたよ」

「それはありがたい。でもほどほどにして邸宅に戻って寝なさいよ」

「わかったよ」


 ここのチームはお茶を飲んでソバクッキー食ってるだけだから問題はなさそうだ。


「というか、シルビアさんとかカトレアさんとか、コイシちゃんはどこ行った?」

「どこかしらね」

「リーディア団長さんとどっかに行ってたが」

「修練所とか行ったかな」


 戦闘系女子は熱心だなあ。


 コリンヌカルテットは集まって何か食べていた。

 ヒューイも一緒だな。


「あら、見回りですかーっ」

「そうそう、あんたたちもほどほどにして帰りなさいよ」

「わかりました」

「がうがう」

「メーメー」

「シューシュー」

《解った》


 お洒落組はいないね、邸宅に戻ったかな。


 地獄谷の衆がテーブルを囲んで飲んでいた。

 私を見つけるとロイクが、よう、という感じに酒杯を上げた。


「楽しい祭だったな、聖女さん」

「あんたたちは帰らないの?」

「いや、ダヤンの旦那が馬車の御者ができるからさ、もうすぐみんなで帰るよ」

「あ、馬車で来たんだ」

「ああ、はちまき道路が出来てずいぶん楽になったぜ」

「そうかそうか。ほどほどにして上がりなさいよ」

「わかったよ」


 よしよし一回りだな。

 というか戦闘女子はどこへ行きやがった。

 ガラリアさんがいたので聞いて見ることにした。

 あいかわらずアシル親方達と飲んでいた。


「ガラリアさん、シルビアさんとか、どこに行ったか知ってますか」

「修練場に行きましたよ、案内しますよ」

「もう、行っちゃうのにゃ」

「親方ももう寝なさい、じゃね」


 酔っ払っているガラリアさんは滑舌が良くなるな。

 ふだんはアブをあちらこちらに放って映像を処理してるから、コミュ障みたいなしゃべり方になるらしい。


 林の中に小道があって、どんどん登って行くと邸宅の裏あたりにある広場に出た。

 甲蟲騎士さんたちが集まって剣の試合をしていた。

 シルビアさんとか、カトレアさん、コイシちゃんもここにいて、剣を振っていた。


「こんな所に」

「お、聖女さん、帰って来たか」

「何やってるの?」

「甲蟲騎士さんたちと乱取りだ、なかなか勉強になる」

「リーディア団長が強いみょんなあ」

「三人とも学生にしては異様に強いわよ」

「くそう、余裕だなリーディア団長」

「めっちゃ強いみょんなあ」

「マコトもやろうぜ」

「いやよ、面倒臭い。ほどほどにして邸宅に帰って寝なさいね」

「わかったわかった」

「じゃあ、最後に一本稽古をつけてくれ」

「私もやるみょんよー」


 修練場から邸宅に向けて小道が出来ていて、たどって下りて行くと裏口あたりに出た。


「おお、ここに出るのか」

「さあ、私たちも寝ましょうよ」

「そうだね」

「うむ……」


 私たちは階段を上がってお部屋に戻った。

 子供達は暴れ疲れたのか灯りが消えて静かになっているね。

 パジャマ姿のメリッサさんとマリリンが出迎えてくれた。

 ヒルダさんはネグリジェでなんか色っぽいぞ。


 私たちもパジャマに着替えて、エクストラベッドにもぐりこんで寝た。

 すやあ……。

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― 新着の感想 ―
エルザさんの正妻力発揮とヒルダさんのサービスショットがあって良かったです。お2人とも完璧超人だから出番が少ない(でも好き)少人数ランダム分断イベントとか、突発事態でたまたまその場に〜とかでもないと活躍…
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