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第1391話 ホルボス邸宅に追加で人を連れてくる

 カロルの操縦でお客さんを満載した蒼穹の覇者号はホルボス山基地に着陸した。


「うわあ、すごいすごい、なにここー」

「蒼穹の覇者号のホルボス山基地だぞ、マコトの秘密基地だ」

「すごいすごい、聖女さますごいっ」


 アダベルが適当な情報をティナちゃんに吹き込んでいた。

 まあ、良いけどさ。


「領袖、部屋割りが出来ましたわ」

「いつもありがとうございます、ユリーシャ先輩」

「おほほ、気にしてはいけませんわ、前に泊まった時と違って、王家主従がいませんから楽ですわ」

「あれ?」

「あれ?」


 そういや、王家主従もバカンスに行くから拾わないといけなかったか。

 あ、あとシルビアさんもだ。


「結婚式に来て居なかったから忘れてたわ、後で迎えに行きましょう、マコト」

「そうね、子供とか、お養父様とうさま養母様かあさま、親戚さんたちを下ろしてからいきましょうか。


「王家主従も来るのですね、まあ、男衆部屋にエクストラベッドを二つ放り込めばよろしいですわね」


 わりと王家主従の扱いがぞんざいだな。

 まあ、いいけど。


 船内アナウンスをして、キンボール家とアルエ男爵家の人々を下船させた。

 ダルシーとアンヌさんがお客さんを先導しているね。


 子供達と派閥員を引きつれて私も下りる。

 ジェシーさんとハナさんにゆりゆり先輩が部屋割りを伝えていた。

 みんな有能だから私はラクチンだな。


「ティナちゃん、村に遊びに行こうよ」

「祭りの準備してるけど、案内するぜ」

「ありがとう、ティルダちゃん、セルジュくん」


 ティナちゃんも子供組と急速に仲良くなったな。

 子供の接待はティルダ王女たちに、大人の親戚の接待はお養父様とうさま、お養母様かあさまだね。


 みなさん、部屋に荷物を置いたり、ダイニングでお茶をの飲んだりと、思い思いにくつろいでいるね。

 あと子供は騒ぎながら走り回っている。


 ライ一郎、ヤギ次郎、ヘビ三郎は通路を通って室内で大人しくしている。

 ヒューイは基地の発着場から出て、空を飛び回っている。

 そのうち地獄谷に湯治にでも行くだろう。


「ブリジットさん、一緒にお風呂に入りましょうよ、良く効く温泉が湧いているのよここ」

「素敵な邸宅なのに、温泉も湧いてますの、素晴らしいですわね」


 まあ、いつも通り、女性は邸宅湯で、男性は村の共同湯だな。

 お養父様とうさまとアルエ家のお父さん、ブリジットさんの旦那さんが村の三馬鹿に先導されて邸宅を出ていった。


「さて、学園に戻って王家主従とシルビアさんを積んでこよう」

「そうね、一緒に行くわ」

「行く……」


 私たちパイロット組は通路を戻って蒼穹の覇者号に乗り込む。

 カタパルトを使って王都に向けて撃ちだしてもらう。


 バキューーン!


 んで、すぐ王都上空である。

 学園の第三グラウンドが空いていたので着陸する。


「王家主従はどこにいるかな」

『お二人とも男子寮です』

「なるほど、ありがとう長耳さん、ダルシー、行ってつれて来て」

「かしこまりました、マコトさま」


 ダルシーが船を下り、重拳で軽くなってポーンポーンと跳んで行った。


「シルビアさんはどこだろ」

『女子寮の食堂でおやつを食べてらっしゃいます』

「暢気だなあ」

「アンヌ、お知らせして連れてらっしゃい」

「はい、お嬢様」


 シルビアさんの所にはアンヌさんか。


 学園長も夏祭りに誘ったんだけど、明日なんかの会議があるって断られたんだよね。


 わりと大荷物を持った王家メイドのマリオンさんと王家主従がやってきた。

 タラップを上がってメイン操縦室に入ってくる。


「お待たせしたね」

「大荷物だね」

「バカンスですから、これくらいはありますわよ」

「そういえばロイドは来ないのかい」

「ああ、普通にジャンヌお義姉様ねえさまの結婚式に参加して派閥員面でホルボス邸宅にいたよ」

「あいつは」

「まあ、ジュリちゃんがいるからね」


 そうこうしているとシルビアさんが大荷物を持ってやってきた。

 そしてメイン操縦室に上がってくる。


「おまたせおまたせ、悪いな」

「良いのよ、シルビアさんはメイドさんとかは?」

「居るけど夏休みの間は諸島料理の店で働かせてんよ」

「身軽なのねえ」

「小さい領だからなあ、へへへ」


「そういや、クリフ兄ちゃんも夏祭りに連れて行くと言ってたな、呼んでこよう」

「呼んで参ります」


 ダルシーがシュパンとメイン操縦席を出ていった。

 しばらくするとクリフ兄ちゃんもやってきてメイン操縦室に来た。


「おお、これはすごいな……」

「おお、パン屋の兄ちゃん、こっちこっち」


 シルビアさんがクリフ兄ちゃんを後方のベンチに呼んだ。

 はあ、と言いつつ、兄ちゃんはベンチに座った。


 王家主従とシルビアさん、あとクリフ兄ちゃんを乗せて、蒼穹の覇者号はツイッと垂直上昇し、回頭してホルボス山を目指して飛ぶ。


「なんだか、すげえなあ、なんだこれ」


 クリフ兄ちゃんが景色を見ながらびびっていた。


 蒼穹の覇者号はホルボス山基地に入り、着陸した。

 カロルお疲れ様。


「村祭りか、僕は初めて参加するよ」

「意外ね」

「王族はあまり地方都市には行かないからな、王都の祭りは良く出るのだが」

「毎回挨拶させられて困るよ」

「私も領主だから、明日のお祭りの開会で挨拶だな、まあ良いけど」

「キンボールさんは大神殿で慣れているでしょう。毎年聖夜祭で聞くよ」

「まあね、仕事だからさ」


 聖夜祭では毎年挨拶をさせられて困るのだ。

 バルコニーでやるんだけど、あそこ寒いのよね。

 去年は雪とか降ってたしさ。

 今年も聖夜祭と年越しのお祭りで、また挨拶だろうなあ。

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明日は村祭りで翌日にバカンスか、バカンスに行かない人達の送迎もどっかで追加か、それともついでに連れて行くか?
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