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第1330話 【朗報】私の試験は終わる

 というわけで一時限目は数学の試験だ。

 数学はあんまり得意では無いのだが、前世との格差のお陰でコリンナちゃんレベルまで能力がアップしている模様。

 まだまだ、数学が発展してないのだな。

 四則演算と二次方程式ぐらいあれば楽勝である。


 建築とか、魔法の専門職だと、もっと高度な数学知識が要るようだけど、まあ、前世のプログラム知識みたいなもんで、生活するなら四則演算あれば、そう不自由は無い訳さ。


 ひゃっはー、楽勝だぜええ。


 さて、難問科目が続く。

 次は魔術理論の試験だ。

 この理論もなあ、合ってるのかどうか解らないのだが、まあ、前世でも量子とか、ミクロとかナノに行くと只の仮説で実験で裏取りは出来ないからなあ。

 一応、実験結果で理論作りはしているから、まあ、いいだろう。


 魔術理論を覚えると何が良いかと言うと、呪文とか魔法陣の自作が可能となるのだ。

 結構理論と違う動きをしちゃったりするんだけど、動けばいいやで結構良い加減に魔法を作っている模様。

 ちなみに再現性があって、安定した良い魔法が出来たら、魔法塔で買い取ってくれるそうだ。

 んで、使用料とかで結構儲かるっぽい。

 こっちの世界の著作権みたいな感じだよね。


 試験中にマメちゃんが顔をだしたので、駄目よと叱って外に行くように念じた。

 素直に従ってマメちゃんは学校の裏の森で跳ね回って遊んでいるね。

 試験が終わったら構ってあげるからさ。


 三時限目は錬金の試験。

 ちょっと教室内が暑くなってきたので、サーヴィス先生が魔導エアコンのスイッチを入れた。

 この夏、初めての教室エアコン稼働である。

 先進魔導具さまさまであるね。

 ちなみに動力は魔石だ。

 大魔石文明だよなあ。


 さて、最後の試験は錬金だ。

 まあ、そんなに難しい問題は出ないね。

 ポーションの作り方とか、毒消し薬に使う薬草の名前はとか。

 ちなみに毒消し草毒消し草と呼んでいるが、別にバコペアという名前がある。

 魔法毒特効で、全ての魔法毒を解毒できる優れものだね。


 ローズオイルの蒸留とかの問題もあるね。

 懐かしい。


 そして、鐘が鳴って、テスト用紙が回収されると、めでたく私の期末試験終了である。


「お疲れ様、マコト、出来はどう?」

「うーん、まあまあ、かな、カロルは?」

「私もまあまあね」


 意外とこの親友はニコニコしながら私以上の成績を叩き出すからな。

 油断は禁物だ。

 中間試験の学内八位から上がっていればいいんだけど。


 アンソニー先生が来て、帰りのホームルームだ。

 試験はあと一日なので頑張りましょうとの事。


 へへへ、私はもう終了だぜ。

 あー、開放感凄いな。

 街に飲みに行きたい感じ。

 ハイボールとか自作しようかな。


 前世の大学生時代は飲酒はお付き合い程度だったけど、なんかの時は、生ビールでキュッとやりたいねえ。

 まあ、乙女ゲームの世界なんで生ビールは無くて、ワインとかエールなんだけど、ウイスキーはあるので炭酸水を買えばハイボールを製作可能なのだ。


「お、マコト晴れ晴れとした顔をしてやがるな」

「うしし、一日早く期末試験抜けじゃ」

「まあ、最終日の属性魔法の試験はそんなに難しく無いけどな」

「簡単……」


 さてと、今日はひよこ堂に行き、自然公園でパンを食べるかな。


 で、当然のように王家主従は付いてくるな。

 まあ、いいけどさ。


「試験中はビビアンさまの接待は無いの?」

「無いねえ、試験中は勉強をしなければならないので、理解してもらっているよ」


 まったく、ビビアン様を接待するのがそんなに嫌か。

 まあ、嫌だろうなあ。

 好きでも無い相手を持ち上げないとならないランチは辛そうだ。


「学園は勉強しに来る所で、友人付き合いとかはイラン。などと入学する前までは考えていたのだが……、まあ、違ったな」

「そうだね、どうせ王城に戻って中等部と同じ生活をすればいいやって思ってたけど、うん、思った以上に友達づきあいが楽しいよ」


 そりゃ良かったな。

 まあ、二年生になったら生徒会が王家派閥の学生部みたいになるんだろうけどね。

 まあ、ジェラルドが居るとコリンナちゃんが幸せそうな顔をするから良いけどな。


 ひよこ堂で聖女パンとハム卵サンドを買ってソーダも買う。

 亜麻布袋に入れて貰う。

 去年の冬にひよこ堂のマークを作って魔導プリントしてあって、可愛いぞ。

 友達にも、わりと好評だね。


 自然公園に行って、カロルがタープを張るのを手伝う。

 もう暑いからね、日陰があると涼しいのだ。

 あまりに暑くなったら、エルマーに頼むと冷風を魔法で吹かしてくれるしね。

 生きている冷房男子だな。


 自然公園の奥の方から、ライ太郎とヤギ次郎がとっとっとと走ってきた。

 ヘビ三郎は? と思ったらヒューイが首に巻いて空から舞い降りてきた。


《試験終わった?》

「終わったよ、午後はどこか遠乗りしようか」

《しようしよう》

「良いなあヒューイ君だけ、私たちもどこかに行きたいです」

「コリンヌさんはまだ試験があるし」

「ぐぬぬ」

「そうか、マコトは期末試験一抜けか」

「そうだよ属性魔法の光は先生が居ないし、教科書も無いんだ」

「たいへんだな」

「まあ、一応中級光魔法まではマリア様の教本があったけどね」

「そうか、教科書があったのは良いな」

「ただ、光ビーム魔法と、光ウイング魔法は無かった」

「……そういや、あの人は蒼穹の覇者号のビーム砲みたいな物を自力で出せてたんだったか」

「光ウイングは障壁利用じゃないのかしら」

「そう思って実験してみたけど、駄目だった。なんか要素足りないっぽい」


 光魔法の修行もいろいろと大変なのだよ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 『ジェラルドが居るとコリンナちゃんが幸せそうな顔をするから良い』 ほっほっほ。青春よな(*´꒳`*) グループ交際くらいの距離感のほうがコリンナちゃんに被害もなく。 政略とはいえビと婚約の…
[一言] そういや日除けのターフってマコトなら色付き障壁で一瞬で作れるな、床も少し浮かして強めに作るかベンチとかビーチチェアの形で作れば用意も要らないな。海に行く時にやったら準備が楽そうだな。
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