第1310話 お風呂に入り晩餐を食べる
大浴場に着いて、脱衣所に入り、服を脱ぐ。
夕方だからあまり人は入ってないかな。
ロッカーに服を入れて浴室に入る。
マメちゃんが影から出て来てピョンピョンと跳ねる。
「まてまて、かけ湯をしてからだよ」
自分とマメちゃんにお湯を掛けて、それから湯船に入った。
やあ、あったかいねえ。
マメちゃんは喜んで犬かきをしている。
みんなもかけ湯をして湯船に入ってきた。
「ああ、なんだか、聖女の体はあんま鍛えてねえなあ」
「ほっといてくれい」
シルビアさんは鍛えてあるから、バキバキに腹筋が見えるな。
格好いいなあ。
カトレアさんも、コイシちゃんもそこそこ筋肉見えるねえ。
逆にメリッサさんはふっくら娘さん体型だ。
マリリンはバキバキ筋肉だよなあ。
「なんで、貴様は、その筋肉で武道をしてないんだ」
「武術はあまり好きじゃないんですわ」
「すごい筋肉なのに、もったい無い」
マリリンは無駄に筋肉だけを鍛えてあるからねえ。
空鍛錬だな。
「マリリンは運動はできるの?」
「できますわよ、マリリンは凄いんですの」
メリッサさんが誇るように言った。
「恥ずかしいですわあ」
「武術しろーっ」
「いやですわ、シルビアさま」
マリリンが照れたぞ。
暖まったのでマメちゃんを抱いて洗い場にでると、ダルシーが現れて洗ってくれた。
マメちゃんも洗っていたぞ。
髪の毛も洗って貰って、湯船に戻った。
はあ、暖かいねえ。
「くそう、マメちゃん可愛いなあ」
シルビアさんが私の横を泳いでいたマメちゃんを撫でた。
「期末試験が終わったら、海のキャンプの計画をしましょうよ」
「おうよ、夏休みは楽しそうだなあ」
「楽しみですわ」
「楽しみですわ」
お洒落組も夏休みリゾート旅行が楽しみっぽいね。
うんうん。
「守護竜とか、孤児とかも来るけど大丈夫かな、子供平気?」
「おう、ガキンチョは得意だぞ」
うん、良さそうだね。
さて、湯船から上がって、脱衣所に出る。
ダルシーが現れて、バスタオルで水気を拭いて、ドライヤーをかけてくれた。
マメちゃんにも掛けてフワッフワにしてくれたぞ。
うっはー、もふもふ。
みんなで大浴場を出て、階段を上がって一階へいく。
時間がちょっと余ったので、ロビーで座っておしゃべりだ。
やっぱり、毎日入れる大きい浴場があるのは良いね。
お風呂は魂の洗濯なんだよ。
うんうん。
「期末試験ですのねえ」
「月曜日からですわー、土日で追い込みませんと」
「メリッサさんとマリリンは勉強の成果上がってるんじゃない?」
「そうそうですわ」
「ですわですわ。文章を自分で書くようになって、いろいろ気が付いた部分が多ございますわね」
国語が出来るようになると、その分成績が上がるんだよね。
数学とかは独立科目だからそんなには効かないんだけど、歴史とか社会とか倫理とかは国語力が結構効くんだよね。
文が読めるようになると、思考力も上がるし、読解力も上がって、正しく学習できるようになるのさ。
メリッサさんと、マリリンが壁新聞のエッセイを書くようになって良い影響が出てるみたいだな。
「この前の壁新聞のコラム、良かったですわっ」
「そうそう、実際に言ったみたいな文章でしたね」
「いえいえ」
「そんなそんな」
ジュリエットさんと、コリンヌさんの褒め言葉で、お洒落組が照れたな。
エレベーターホールに派閥員が集まって来たね。
ロビーから立ち上がって合流して、食堂へと入る。
「クララ、今日のお献立は何~?」
「今日は、海老グラタン、コンソメスープ、野菜サラダ、黒パン、だよ」
「おお、グラタン!」
さっそく、カウンターでグラタンを貰った。
結構大きめのお皿にたくさん入って焼いてあるね。
チーズがバリバリだね。
お料理をトレイに乗せて、カップにケトルからお茶を注ぎ、テーブルへと運ぶ。
いやあ、良い匂いだなあ。
焼きたてグラタンは美味しそうだ。
皆がテーブルに着いたので、お食事のご挨拶。
「いただきます」
「「「「「日々の粮を女神に感謝します」」」」」
パクリ。
ほわ~~、あつあつ~~。
ホワイトソースにマカロニが入って、鶏肉も入ってるね。
粉チーズが掛かっていてバリバリ砕ける。
美味しいっ!
「グラタン、美味しいわね」
「カロルもグラタン好き?」
「うん、領ではよく食べたわ」
そうかそうか、カロルもグラタンが好きか。
気が合いますね、わたしも大好きだよ。
うまうまだねえ。
サラダも、スープも良い塩梅だなあ。
黒パンにも良く合うぞ。
やっぱり一日の最後に美味しい物を食べると充実するね。
うまうまだぜい。
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