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第1046話 土曜日は午後からフライト

 起きた~~。

 昨日は普通に晩餐をして普通に寝た。

 晩餐はハンバーグシチューで美味しかった。


 さて、土曜の朝である。

 今日は曇り空だけど、雨は降らなそうね。

 という事でコリンナちゃんとランニングだ。


「ふええええ」

「シャンとする、泣いたってランニングは終わらないんだ」

「ううう、鬼だ、鬼がおる」


 ちなみに、ここで言う鬼はオーガーだ。

 迷宮中層に出る魔物で結構強い。


 運動着姿のコリンナちゃんを連れて寮の玄関に行くと運動着姿のカロルである。


「おはよう、今日もがんばりましょう」

「おっはようカロル、今日も元気だねっ」

「がんばりたくねえ~~」


 うるせえ、諦めろ。


 カロルと競り合うようにいきなりダッシュする。

 コリンナちゃんは置いてけぼりだが、もはや毎朝のランニングはカロルとの勝負なのだ、遅い奴は置いて行く。


「まってくれ~~」


 都合四回、コリンナちゃんを追い越して、私とカロルのランニングは終わった。


「マコトは速いわね」

「カロルもな~~」

「ぜいはあぜいはあ」


 コリンナちゃんは息も絶え絶えである。

 でも追い越される回数が一回減ったから、ちょっとは成長してるんじゃないかな。

 しらんけど。


 みんなでいつものように蒼穹の覇者号に行ってシャワーを浴びてさっぱりしてから、ラウンジでお茶を飲む。


「今日と明日はジーン皇国の影の洞窟に行ってるのね」

「そうだね、船で泊まる感じかな」

「ふーん」

「カロルも一緒にどうかな、楽しいよ」

「んー、あんまりペットはねえ」

「コリンナちゃんは?」

「ペットの食費がもったいねえ」

「二人とも動物愛護の心が無いなあっ」

「使役するんだから愛護じゃないでしょ」

「金が掛かる事はしない」


 まったく、愛情が無いのと守銭奴で困っちゃうなあ。


 地下道を歩いて女子寮に行き、エレベーターホールで派閥員と合流し食堂で朝食を取る。

 今日はナッツポリッジでポリポリ。

 朝から美味しいご飯を食べると元気が出るね。


 みんなで曇り空の下を登校。

 A組に着くとジェラルドが寄ってきた。


「スケッチはできたかい?」

「うん、基地の人暇だったみたいで大歓迎してくれたよ、ケビン王子もお墨付きありがとう、助かったよ」


 ケビン王子は振り返って笑った。


「気にしないで、キンボールさんにはお世話になっているからね」

「やっぱり、街道街を領地として受け取れ」

「やなこった」


 そうやって領地を広げていたら大貴族になって忙しくなるだろうが。

 領民への責任も重くなるしなあ。

 ホルボス村と地獄谷でお腹いっぱいじゃ。


 アンソニー先生が来てホームルームである。

 また怪しげな店の被害があったらしい。

 高等生らしく夜のお店等には立ち入らず、節度有る行動をしましょう。

 だそうだ。


 さて、土曜日の授業は数学、地理、国語、魔術理論。

 どれも結構得意なので楽しいね。

 カリカリと植物紙ノートに板書を写して知識を深めるのだった。


 アンソニー先生がまた来て、週末だからといってハメを外さないようにと釘をさして帰っていった。


 よっしゃ、放課後だ~~。

 というか、私は基本的に月曜日以外午後の授業が無いから毎日土曜日みたいなもんなんだけどね。


 ヒルダ先輩がやってきた。

 なんだか気合いが入ってるな。


「かならず影フクロウをゲットいたします」


 意気込みがすごいぞ。

 

「そいじゃ、行ってくるね」

「気をつけてね、マコト」

「あいよう」


 ヒルダさんと一緒に奧階段を下りる。


「私は影犬が欲しいかな、子犬の頃から育てると楽しそうだ」

「良いですわね、あとは影ネコ、影ネズミ、影烏などが出るそうですよ」

「ネズミと烏も諜報に良さそうね、目として使うと便利そう」

「ワクワクしますわね」


 武術場口から地下道に下りて蒼穹の覇者号に搭乗する。

 メイン操縦室に入り、艇長席によじ登った。


「エイダさん、エバンズは」

【エンジンルームです】


 私は伝声管を開けた。


「エバンズ、週末は影の洞窟に行くんだけど、あんたはどうする」


 画面の向こうのエバンズは頭を上げた。


『そうか、エンジンの調子を見たいから付いて行く。洞窟探検には興味が無いから、メンテナンスをしている』

「わかったわ」

「あいかわらずですわね、エバンズ博士は」

「技術馬鹿で困っちゃうわね」


《おでかけ?》

(土日お出かけだけど、ヒューイも来る?)

《いく》

(じゃあ、飛空艇の出口で待ってて)

《わかった》


 ヒューイがパスカル部長をつついて鞍を乗せて貰うイメージが伝わってきた。

 やっぱ念話で呼べるのは便利だなあ。


「エイダさん、発進します、目的地はガドラガ大玄洞」

【了解いたしました】


 ガドラガでクヌートとマヌエルを積んで、北上して影の洞窟へ行こう。

 近くに街とかあるよね。


 ゲートがシャンシャンシャンシャンと開いていく。

 出口付近にヒューイがもう来ていた。

 速いね。


 私は出力レバーを押し上げ、操舵輪を傾けて微速前進した。

 ゲートを出た所でヒューイがひらりと甲板に乗った。

 垂直に上昇して、ガドラガの方向へと回頭する。


 さて、週末は影魔物狩りだ。

 良い子と出会えるといいなあ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 土曜日の昼、夜、日曜日の朝、昼のごはんはどうするの? エバンズさんの。
[一言] 影魔物集めかあ。聖女様は突拍子も無いことばかりして、スゴイ出会いばかりする人だからなあ。何かとんでもないレア魔物引き当てそうな気がするな。 コリンナちゃ~ん、少し可愛げも身に着けようぜ。女子…
[一言] 何が出るかな?偵察型か攻撃型か防御型かもふ型か。ゴブとカマとヒューイとアダベルがいるから足りないのはもふかなあ?意表をついたの来るのかな?
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