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「次はですねー、トラップの解除とかの試験ですねー」

「ほーん?……うん?それは探し出さなきゃならないのか?」

「当たり前、むしろそれが出来なければこの試験の次はクリアできないよ?」


先程の空き地から離れて少し経ったところにすごくボロい一軒家があった。スラム故にこういった家が沢山あるのだ。だが……どうも意図的に壊した感じがする跡である。


「この家の地下が試験場だよ」

「随分と面白いところにあるんだな」

「ここに設置されたトラップは入ったばかりの新人が練習で設置していってるからねー、一応死ぬようなものは無い……はず」


なんとも不安になる言葉だ。そんな気持ちを胸に収めて家へと入っていき、コーネは床板を剥がしその下へと入っていく。

その後に続き入ったあとは板を上手くやると……お、出来た。まぁ基本技能よな。


「へぇ……うん、じゃ頑張って。私は先にいるからトラップ解除しながら来てね」


その言葉と同時にコーネは入ってすぐにあるドアへと入っていき鍵を閉めた。視線を横にずらすとそこはダンジョンと言えそうな石畳の空間があった。


「……なるほど、良いだろう。やってやる」


駆け出──


「うぉっぶねぇ!?」


一瞬沈んだ地面から脚を引き落ち着く。一応周りを見るとわかるのだが……どうも思った以上にトラップが置いてあるようだ。侮れないというか下手すると死にそうだな。


「これは思ったより大変では?」


というかトラップ解除は苦手な部類でして……いや、頑張る!


「ひとまずこれからだな」














あれから3時間ほど経って、トラップを解除しながら進んだ先には鉄製の扉があった。これがゴールなんだろうが……どうにもドアノブに違和感が……


「……爆弾系?」


ストレージにはちょうど良さげな紐が入っていた。これは確か俺を拉致ろうとしたやつから回収したやつだな。


ドアノブに括りつけてその場から離れて……爆破!


「うーん、耳が痛い」


耳を塞いでいたとはいえここは閉鎖空間だからこそ音が響きまくる。ちなみに解除することができたかと言われれば出来ないです。そこまで知らんし……


「ちょっとちょっと……なんで無理やり突破してるんですかー!」

「ダメだった……?」

「構いませんけど、これじゃコインが必要ないじゃないですか!」


……あ、まさか次の試験場に行けないってそういうこと?よくよく見ると扉だったものには円形の何かはめる場所があったようだ。

いやもう全部解除しなきゃって思ってたから……


「てへぺろ」

「男のてへぺろは需要ありませんよ?」

「知ってる。次の試験は?」


その言葉にコーネは笑みを浮かべた(多分)


「最後の試験は……暗殺できるかどうか、ですね」

「えーとまさか……」

「実戦です」


暗殺ギルドですもんねー。



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