表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/15

行動

私はいじめを解決できる方法についてまずは考えることにした。


いじめというものに無縁な環境で育った私は何をするべきか分からなかったからだ。


行き詰まった結果、私は白井君の中学時代について調べることにした。


いじめられる前は本来どういう人だったのか気になったのだ。


彼と同じ中学の生徒に少し話を聞くことにした。


偶然にも自分のクラスに1人いたのでまずはその子に尋ねてみた。


「先生、放課後に呼び出して何の用ですか?私何か悪いことでもしたんでしょうか⋯⋯」


「悪いことじゃないんだ。ちょっと聞きたいことがあってね。白井君のことなんだけど」


「ああ、白井くんですか⋯⋯あの今いじめられている」


「うん、そうだね。私は白井くんの担任ではないからあまりどんな人か知らないんだ。」


「そうなんですか。白井君は大人しくて基本的に1人で本を読んでいるイメージですね。だからといってずっと1人ってわけじゃなくてたまにクラスの人が遊んでいる中に混じって遊んでいました」


「そうなんだ。じゃあ友達もちゃんといたってことなんだね。高校になって初めていじめられたんだ」


「おそらくそうだと思います。ただ、白井君は3年生の時に突然転校してきたので詳しいことは分からないんですが」


「転校してきた?3年生の時に?」


「そうなんです。どこの中学から来たのかはクラスが違ったので聞いたことはないんですけど親の都合で転校してきたって話でした」


「そうなんだ。ありがとう。ってことは転校する前の中学校の人達にも話を聞いた方が良さそうかな」


「いえいえ。何もしていない傍観者の私が言うのもお門違いな気がしますが、白井君を助けてあげてください」


「勿論。私は教師で生徒を助け導くのが仕事だからね。とりあえず白井君の中学校について色々と調べてみることにするよ」


私は彼女に別れを告げ職員室に戻った。


そして1年1組の生徒の受験の時のデータを少し拝借することにした。


前見た名簿とは違い詳しく書かれていた。中学だけじゃなく小学校まで書かれているもので、白井君の転校前の中学校も分かった。


船見中学校らしい。転校前の中学校から少しだけ離れた場所らしい。


親の転勤というより引越しが原因なのだろう。


自分のクラスの中にその学校の生徒はいなかったので直接学校に聞きに行くことにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ