話し合いの後。
「白井君お疲れ様。2時間も長かったよね」
「いえ。これでいじめが終わってくれるのであれば安いものです。」
「これで本当に?あと一工程あるよね」
「先生は気づいていましたか。露骨に態度が変わったから薄々そうじゃないかなと思っていましたが」
「まあね。少し君について色々と調べさせて貰ってね。その中で気づいたよ。全ては山中君のためなんだろう?」
「そうですね」
「山中君はいじめられた結果自殺したわけだけど、その理由にはこの高校の教師も深く関わっていた。
私が当時ここにいたわけじゃあないから詳しくは知らないんだけどいじめられた山中君を強く責め立てたんじゃないかな?いじめられているお前が悪い、みたいに。
救いの手を差し伸べるはずの教師までもいじめる側に回った。それに絶望して自殺したんだ。君はまずその教師に復讐することを決意した。
そのために君はいじめを自演した。仲の良かったあの5人に自ら頼み込んで。
だからこそあれほどまでに始まるのが早かった。
いじめが起こっていることに気づいた学校側は普通ならば止めようとする。しかしこの学校はそうでは無かった。だからこそ徐々にいじめを分かりやすいものへと変えていった。そして最終的には今回の骨折騒動だ。今までは無視できるタイプだったが、無視できないタイプの事件を起こした。
そして今回の話し合いが起こるように誘導した。
その中で山中君にしたような仕打ちを君にさせる。
それを録音した音声あたりをどこかに公表して一気に評判を落とす。そして教師の将来を奪う。
そんなところかな」
「全部正解です。もしかして復讐なんて馬鹿なことをするなとか言わないですよね」
「そんなことはしないよ。そもそも君を止めたところで5人の内の誰かが代わりにやるだろうしね。そもそも教師としての責務を果たしていないこちらが完全に悪いんだ。教師たちを擁護する価値なんてない」
「ありがとうございます」
そう言って白井君は去っていった。




