☆★ リリアと『ソードの伝承』 ★☆……宣伝 (7)
『概略と登場人物〈3〉』
★〈マーランド様〉=南の城の現王。剣は苦手だけど話し好き。左利き。表面上は刺々しくなくて温厚。家臣の話をよく聞いて、暇な時間に城の中を散歩して運動不足を解消しているのは上辺だけの行為で、実際は城の各所を自分の目で見極めている。現実主義者。現在43歳。
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私は自分の立場があるのでマーリストンとの触れ合う機会が少なかったのは事実なのだが、シンシアから色んな話しを聞いていたので、彼に対する助言は彼女にしたつもりで、本人から私のことをどう想っているのかは聞いたことがなく、マーリストンが失踪した事件は『私の最大の窮地』であり、リリアが助けてくれた、というシンシアの言葉を聞いて最初は信じられなかったのだが、彼女が5年ほど話せなかった理由も説明を受け、マーリストンの成長ぶりを彼女からだんだんと聞くにつれて、私の感情が高ぶり例える言葉がないほどの喜びを感じ、私はあの日は涙を流してしまった。
その後の報告をシンシアから受けながらも、私の心はリリアというまだ見ぬ女性像をだんだんと作り上げたみたいで、会ってみたいと思うようになりそのことをシンシアには伝えたのだが、剣の勝ち抜き戦後に私の前に現れたリリアは、私が想像していた女性とは少し違い、やや異風な顔立ちをしていたので見つめてしまい、毎年のごとく勝者にかけていた言葉が彼女の対応で変わってしまい、試合中に聞いた声とはかけ離れた落ち着き払った彼女の声の響きが、私の感情を揺さぶっているように私の耳から聞こえてしまい、彼女の視線と同様に私の頭の中に飛び込んでしまったようで、私の言葉に彼女は応えながらも、リリアを見つめていた私の視線が彼女から外されたので、私は席を立って退場してしまった。
私は家臣の話しを聞くことに、たまに嫌気がさしてしまうこともあるのだが、暇な時間があれば城の中を散策し運動不足を解消しているのは建前であり、実際は城の各所を自分の目で査察しながら回っており、たまに東の屋敷(正室=セミル)と西の屋敷(側室=シンシア)に出向く口実にもなっており、この城の王と言っても自分の意志を自由に設定できるわけもなく、家臣が私を敬っているのは自分の立場を守るためだ、という事実にも気付いており、リリアは城の現状をほとんど知らずに色んな知識をシンシアに話したようで、自分で直接聞いてもシンシアやバルソンの話しぶりからにしても、今までの現状とは違った考え方に感化されたような気がする。
シンシアはリリアが城に入ってから、私がリリアのことをどう思っているか気になるようで、女として聞くのか自分の側近として尋ねるのかよく分からないが、セミルはさほどリリアを気にしている様子はないようで、リリアを知ってから二人を呼び出し意見を聞くことが多くなり、たまに朝まで二人で一緒にいることもあるのだが、奧の自分の部屋に入ることをドーランやグルスキー伝えると、たちどころに意を介したように退いてくれるので、奧の部屋は外の家臣には聞こえない謎に包まれ空間へと変貌を遂げて、バルソンも含めて二人で話したり三人で話したりと、城に関わる重要な話題も触れることができ、シンシアとセミルの性格を考えると対照的だよな、と私は思っているのだが、リリアの性格は二人を足し合わせたような気がして、私の心を虜にしているような気もして、私はリリアを抱きたいと思い呼び出し何度か同じ言葉をかけ、彼女の意志を確かめ自分の部屋で抱くことができた。
これからのリリアの立ち位置をマーリストンの側室にするということは、フォーネスを含めて私たち四人が決めたことで、リリアにもそのことを私が伝えたのだが、彼女はマーリストンの意見を尊重しているみたいで、二人で何か約束したみたいな雰囲気で、そのことがとても気になりリリアに聞き出そうとしても、彼女は頑なに内容を話そうとはせずに、リストンをマーリストンの次に王にする、と私がそう話しても受け入れてはくれずに、大人になったリストン様の考え次第です、という彼女の思考に私は戸惑いを感じている。
リリアの話しはいつも驚くことばかりで、シンシアもそう思っているとは言っていたが、今回の女の編み紐と女の立場の話しを聞くと、シンシアも考えたことがなかったほどのぶっ飛ぶ内容であり、バルソンが改革した男の編み紐は以前からこの城に存在していた制度なので、基礎部分があり私も影ながら協力をしていたのだが、リリアの考え出した女の編み紐の制度は私の一存では難しい内容だったので、私は話し合いのことをリリアに話しそこで家臣に説明することを提案したのだ。
フォーネスと手合わせをすることも私たち4人で決めたことではあったが、彼女がフォーネスを打ち破った見事な一撃にまた驚いてしまい、これで女の編み紐は家臣の同意の基で正式に許可することができ、リリアの考えた今後の女の編み紐の制度の決まり事を、私に事細かに報告するようにシンシアに頼んでしまい、彼女はマーリストンの側室になる以前に、自分の立ち位置を自分で勝ち取ろうとしていることに、今の私は驚きを隠しきれない状態だ。
〈モーネア様〉=前王の正室。前王が病気でなくなったときに自害。子供なし。
〈フォーナ様〉=前王の側室で、現王の母親。現在はセミル様の屋敷にいる。
〈サジーナス様〉=前王の側室。二人の姫が産まれる。
〈サージス様〉=サジーナス様の姫の名前。
〈スーベス〉=サージス様の側近。
〈ルーリン〉=スーベスの配下。2歳上。姉。
〈ルーロン〉=スーベスの配下。妹。
★〈フォーネス様〉=前王の側室であるフォーナ様の姫。現王の妹。現在33歳。堂々とした威厳と貫禄がある。さっぱりして性格がややリリアに似ている、とマーランド様とシンシア様はそう思っている。
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フォーネス様は子供のころから元気いっぱいな姫様であり、シンシア様が剣の勝ち抜き戦後の配属先として、12歳ころの彼女そばに付くことになり、そこでマーランド様と出会いマーリストン様が産まれ、彼女はシンシア様の影響で剣の道を目指すようになり、周りの側近たちからも剣術を教えてもらい、14歳ころから東の広場の訓練場にも身分を隠して参加し、今では女性の中では城いちばんの剣客だと噂されていた。
シンシア様がリリアを彼女に紹介するという方向で話しが進められ、リリアは何も知らずに東の広場で軽い手合わせを申し込まれ対戦するが、結果が出る前に彼女が手合わせを止めてしまい、彼女から月一度の男女統合訓練での手合わせを申し込まれ、リリアは子供のためにも女の編み紐のためにも、自分の立場を確立するためにも負けられない、と強く思いながらも、彼女の猛禽類のような目付きに苦悩するという大ピンチを乗り越えて、男女統合訓練の家臣の前でフォーネス様を打ち破りリリアが勝利をしたことは、王様やドーラン様を始めとして、ほかの家臣たちも信じられない出来事となった。
〈ドーラン〉=現王の側近。赤の編み紐。マーシーの彼氏かな?
〈グルスキー〉=ドーランの配下。緑の編み紐。
〈デザーイス〉=フォーネス様の側近。赤の編み紐。フォーネス様の彼氏かな?
〈フランク〉=デザーイスの配下。緑の編み紐。
〈グルーミン〉=フォーネス様の配下。マーピよりも剣が強い。
〈マーピ〉=フォーネス様の配下。
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〈トーリス〉 =ゴードンの知人。子供が二人(男女)。
〈カミーラ〉=トーリスの妻。
〈フィーサス〉 =ゴードンの知人。鹿肉店の主人。この店でリリアとケルトンはバミスとクーリスに出会う。
〈ラックス〉=チャークラの里の長。鹿肉ジャーキー関連の人。
〈ポスタル〉=アートクの市場の馬屋の主人。アートク通りの南端の端から北に向かい、右手の東の方に入った場所にある。
〈エプーサン〉=アートクの市場のフィットスの宿の主人。ラデンやフィードの仲間。
〈リティー〉=フィットスの宿の女の使用人。
〈ガービル〉=シンシア様の屋敷の男の庭師。
〈ピンキー〉=シンシア様の屋敷の女の使用人。
〈バーミスト〉=マーヤの里を訪れた『南の城』の家臣の名前。
〈ハーウィン〉=フィッシャーカーラントの市場を管理している。青の編み紐。
〈バーブル〉=コントールの里の里長。
〈レーディス〉=南の屋敷の書庫の司書的な存在であり、女性である。目鼻立ちがくっきりしていて美人タイプであり、見たからに賢そうな気がしてシンシア様と親しそうだ、とリリアはそう思っている。
今回も読んでいただき、ありがとうございました。
自分で書いた小説の宣伝です。
よろしくお願いいたします。
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ヨーチュリカ大陸




