☆★ リリアと『ソードの伝承』 ★☆……宣伝 (2)
〈ソーシャル〉=リリアのソードの名前。視覚なし。音声判断。ややひょうきんな性格でもある。前の主人が亡くなりリリアを主人だと思っている。リリアとルーシーと会話ができ飛行ができる。時空を飛び越え過去と未来に移動でき不思議な存在。リリアの身近に存在する人たちに、だんだんと好奇心を示すようになり擁護しようと思っている。
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ソーシャルは本編の隠れた主人公であり、『それはご主人様が考えてください。リリアには命令はできません』と何度も言っていたが、ゴードン様の家族をトントン屋敷へ連れていく途中で滞在したアートクの市場で『私を大いに利用して下さい』と新語を考え出し、リリアの過去を調査するために日本を訪れ、地球規模の生業を学んでこの時代に戻ってきたが、リリアに聞かれない限りはそのことを話せずに、ずっとリリアからの『命令』を待っているのだが、何度も同じ言葉を発している自分に対して、正しい心を持ち合わせているリリアは、この『命令』の言葉の意味に気付かずにいることに苛立ちを感じていたが、リリアが自分の子供たちのことで、初めてソーシャルに『命令』を下したのだった。
各々の里や市場やこの城にも『決まり事』が存在するように、この城には特に『根深い因習』もあり、ソーシャルにも課された『掟』あり、それを破ればリリアの存在が消えてしまうし、そうすればこの城の運命も短命に終わりを告げる、と気付いたソーシャルは、この城の過去に遡り、『ソードを持った若者が南の城を救う』という言い伝えを王族に、特に次代の王に伝播させるように小細工をしたことが、リリアの存在でその言葉が労を呈したようによい方向に舵取りができたことに、彼女は胸を撫で下ろしていた。
王族がリリアの存在に気付く前に、リリアとケルトンの間に双子が産まれてしまい、その順番が逆になったことに戸惑いを感じながらも、彼女はリリアに気付かれないように『ソードの世界』を改変していき、二人の会話と乗るソードと剣、それ以外のブレスの開発に、彼女はリリアのために自分の掟を際どくかい潜りながら着手して、子供たちには三箇月が過ぎたころに右手と左足に小さなブレスをリリアに渡して付けさせて、五月十五日が誕生日であるコーリンにもゴードン様から付けてもらい、病的に言葉を口から発しづらいリリアの側近であるルーシーの右手にもブレスを渡し、リリアはお互いに話す行為を『心の言葉』と命名し、二人の会話がスムーズに話せるようになり、ソーシャルはリリアと相談して子供たちが一歳になったその日から、自分と同じ存在の仲間に会話をさせ、彼女はソードの仲間も子供たちもブレスを手首にしているリリアの仲間たちも、自分の管理下に置き警護したいと考えるようになった。
〈リンリン〉=リリアとケルトンの子供。双子の姉。元気でやんちゃ娘。ソードの名前はマーラ。2月1日生まれ。現在1歳。ケルトンに似ている。
〈リストン〉=リリアとケルトンの子供。双子の弟。のんびりとおとなしい性格。ソードの名前はアーサ。2月1日生まれ。現在1歳。リリアに似ている。
〈ルーシー〉= 出生不明。双子の妹。病的に言葉が発しずらい状態であるが剣客。マーリストン様の帰城後にシンシア様の側近からリリアの側近に移動。 右手にブレスを装着後に『心の言葉』で話しやすくなり、今では五人の人間(?)と、自由に意志の疎通できるようになった。 現在27歳。ラデンが彼氏かな?
〈マーヤ〉=3年ほど前からルーシーの配下。長女であり両親と三人の妹といちばん下に弟がいる。16歳で剣の勝ち抜き戦に参加したが、決勝戦でシャミールに負ける。くっきりとした二重まぶた。現在24歳。アートクの市場にいるフィードが彼氏かな?
〈カリーン〉=トントン屋敷の使用人。体型的に女性としてはがっちりと逞しい。陽気で明るいがふとした暗さも持ち合わせている。身長は155センチほど。瞳は薄茶色で周りが薄い緑色。現在32歳。やや剣客。
★〈マーリストン様〉=王とシンシア様(側室)の子供。 左右の手にブレス装着。双子の兄(禁秘)。帰城するまではケルトンという名前。緑の編み紐。リリアの前では口数が少なく穏やかな性格。南の城の王になることを目指している王子。身長は175センチほど。10月1日生まれ。現在18歳。
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俺はバルソンから何かあればケルトンという名前に変えるように、と教えられていたのでリリアにそう名乗り、城の北側にあるシーダラスの屋敷を探し出すように、としつこいくらいに教え込まれていた彼の言葉を思い出しながら、俺はリリアと洞窟で生活している間は、自由で制約のない生活に喜びを感じながらも、ソードに乗り独りになると色んなことを考え、リリアが『ミーバ』から取り出す物に驚きを感じながらも口にすることができずに過ごして、赤い実のリズに出会いゴードン様と出会った日に、彼から右手のブレスを譲り受け、もともと俺はリリアから左手のブレスはもらっていたが、彼女が三回触れ合わせて、と俺に叫んだ声が聞こえてそうすると、ソードが現れて向こうに倒れて浮いたときは驚きのあまり、リリアが何か言ったようだが聞こえてなくて、気付くとゴードン様が左側にいたからよけいに驚いたことを思い出し、リリアがソーシャルと名付けたように、俺はトントンと名付けてしまった。
リリアが滝の近くの大きな樹と話してフォールと名付けてから、二人で滝の中に飛び込んだときにも驚いてしまい、不安だらけの感情はリリアに気付かれないようにしていたつもりだが、彼女が色んなことを俺に話してくれたので、より一層彼女のことを知ることができ、俺も少し話した方がいいと思ってしまい、バルソンの名前とシーダラスの屋敷と合い言葉を、俺はリリアに教えてしまった。
洞窟の奥の方に入っていくと空が見え、外に出られる思とうと一気に緊張感が薄くなり、リリアがソードを縦にして外に出たときは、残された俺はトントンと話しをすることも忘れるくらいに怖くて、何度も上や辺りを見回し彼女が早く戻って来ないかと心細かったが、リリアの言葉を信じて大きな石を退かし掘り下げていくと手応えがあり、金貨を見つけたときの彼女の顔を、俺は未だに忘れられない。
トントン屋敷に最初に行ったときは、バミスとカリーンという女の人がいて、彼女は目付きが少し変だが話してみると陽気で明るくて、俺たちの食事や身の回りの世話をしてくれ、バミスが馬の扱い方や剣を教えてくれ、少しずつ城のことも話してくれ、二人でいる時間は長かったが、バミスは里の者たちを集めて無料で剣を教えたことに対して、彼らはバミスに尊敬の眼差しを向けるようになったようで、リリアは俺たちが出かけることをいちいち聞くことはなく、そのことを彼女の口から聞いたことがなかったので、バミスからリリアに伝えないように、と口止めされていたけど、俺は彼女が知らないと思い話してしまった。
ゴードン様の屋敷に戻ると市場に赤い実を売りに行く以外は、たまに夜中に出かけることはあったが外に出ることもなく、ひたすら棒を振り続け馬屋の地面に埋め込まれた『竹』で足腰を鍛え、ソードをたまに出してその力強い感触を楽しんでいたが、トントンと話す以外に会話をする相手はリリアしかいなくて、でも、リリアはおしゃべりでたくさんの話しを俺にしてくれた。
俺の馬の名前は『マース』と名付けられたが、リリアがマーリストンの名前から考えてくれ、少し気性が激しいけど俺の意志が伝わっているかのように乗り心地は最高で、話し相手がいないときにたまに『マース』に話しかけると、返事をしているんじゃないか、と思うこともしばしばあり不思議に思っていたが、リリアが『ブラッシング』と言って竹の細かく裂いた物で馬の体を擦りながら話しをするといい、と言ったので、馬の扱いはバミスから教えてもらっていたけど、考えると、俺は『マース』によく話しかけていたよな。
バミスの馬は『ミース』と呼び、リリアの馬は『リース』と呼んでいたが、俺たちの馬はオスだがコーミンの馬はメスで、俺たちの馬と同じように『コース』と呼ぶことにする、と本人が決めたことをリリアから聞いたとき、リリアは珍しく疲れが溜まっているようで顔色が悪そうな気がしたけど、俺はあの時は言葉を掛けることができなかった。
トントン屋敷からゴードン様の屋敷へ行くときは、馬でアートクの市場で休憩をしたがたまに泊まることもあり、山の家へ行くときはバミスが不在であれば、途中までは馬で出かけてチャイールの里で馬を預け、その後はソードで移動をしていたけど馬で行くよりも手っ取り早く、バミスがいなければソードを出せるので俺は好きだったが、アートクの市場の近辺をリリアと乗り回したことや、リリアが『温泉』という言葉を教えてくれ、ゴードン様と三人で出かけたことや、寒い時期にリリアと南の森へ赤い実を採りに行ったことや、シーダラスの屋敷や南の城の外観や、城の東西の市場やフィッシャーカーラントの市場を上空から内緒で見に行ったことや、リリアとソードに乗って出かけたことは、俺の楽しい想いでだった。
リリアには命も助けられたし自分の子供を二人も産んでもらえたし、ソードのことを含めても俺は彼女には言葉では言い尽くせないほどの感謝をしているが、王子という俺の立場があるので彼女に守ってもらうことばかりでは、俺の男としての誇りがくじけてしまいそうで、リリアとコーミンと子供たちを守るためにも俺は剣の勝ち抜き戦で勝ち抜かなくては、王子であることを家臣の目の前で認めてもらわなくては、シンシア様から産まれた俺はいずれ王にもならなくてはいけない、とずっと強く思い堪え忍んで体を鍛えていたが、剣の勝ち抜き戦の前日の夜にリリアが自分のほんとうの名前を教えてくれ、俺と同じだと思い話しをしていると、いつしか俺はリリアを抱きしめていた。
〈トントン〉=マーリストン様のソードの名前。会話と飛行ができる。二人の会話を通して彼の心理的な手助けをする。今ではソーシャルのいちばん弟子的な存在かな?
今回も読んでいただき、ありがとうございました。
自分で書いた小説の宣伝です。
よろしくお願いいたします。
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