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自分は静かに過ごしたい  作者: SO/N
6.5章 救った者 救われた者
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90話 マラソン

十一月、下旬。

…寒い。もう冬か。


「…お〜い春祇くん?ねぇって。」

「……なんだ。」

「なんだ、って次移動だよ。」


水嶋に指摘され、時間割を見ると移動だった。周りを見ると水嶋以外いなかった。立ち上がり準備して移動する。…羽島たちが言ってくれたらよかったのに。


「どうしたの?最近ずっと元気ないよ。」

「…眠たいんだ。」

「眠たい?冬眠でもするの?」

「出来たらいいな。」


冬眠できれば学校に行かなくてもいいんだけどな。いや、そんなことないけど。


「それより来週のマラソン大会。どうするの?ちなみに私は本気でやるよ。」

「…別に適当に走るだけだ。」

「え〜勝負しようよ。」


水嶋の言う通り、来週は約10キロのマラソン大会がある。この時期になると毎年行っている。確か去年は羽島が本気でやっていた気がする。

…というか勝負って。


「…やっても勝てないだろ。」

「そうかな?春祇くんって実際運動神経とか良さそうだよね。」

「…根拠は?」

「…今は、ないね。」

「…………」


水嶋はニヤッと笑う。

…やっぱりばれたか?体育大会の生徒会長とのリレーが原因だろう。

………まあ、そんなことは今は………













ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
















「…はぁ。マ、マラソン…」

「どうした。」

「去年も散々だったからさぁ。気が乗らないんだ。奏はどうなの?」

「…自分も面倒くさいな。」

「だよね〜。」


平山は同意がもらえて嬉しそうだった。

水嶋と話してから一週間後、マラソン大会の日が来た。今は、平山と始まるまで喋っていた。

外は寒く、曇っていた。


「そういえば、雪降るらしいよ。いよいよ冬って感じだね。」

「………そうだな。」

「お、お前ら。今年も本気でやらないのか?」

「……羽島か。そうだ。」

「…僕はいつも本気だけど。」


平山と喋っていると、羽島と柏木がやって来た。二人ともこんな時期なのに半袖半ズボンということは今年も本気なのだろう。正直、景品もないのにマラソンに本気になるなんてよく分からない。…平山、あれで本気なのか。


「今度こそ一位になってやる!いつも生徒会長に負けてるし。」

「流石に生徒会長には勝てねぇだろ。」

「おいおい鷹。気合い入れようぜ。」


マラソン大会は学年関係なく行う。男子の一分後に女子が走る…というルールだった気がする。あまりマラソンには興味無いので確実か分からないが。


「そろそろ始まるぞ。二人とも。」

「おお、そうだな。おっしゃ、前の方に行くぞ鷹!」

「おう!」


そう言うと二人は前の方に行った。

…本当に気合い入ってんだな。

……どうでもいいが。そんなこと。


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「二度も親を失った俺は今日も最強を目指す」もよろしくお願いします。

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