88話 つまらない
私は、毎日がつまらなく思っていた。
あの時までは…
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「ねぇ紗羅さん!私たちと食べない?」
「…いや、いい。」
「そう、残念。」
入学して二ヶ月、私は今日も断る。
…やっぱり楽しくない。
私は小学校、中学校とともに友達を作ろうとはしなかった。もともとあまり人と話すのが苦手だったり、髪の色で若干浮いていたりするのもあるが、なにより学校の人達はつまらない。
どこかヘラヘラしていて、後先考えないで行動したり上っ面だけでどこか気持ち悪い。
二ヶ月で何度か告白みたいなのを受けたが、もちろん断った。下心が見え見えだったからだ。
私はそんな人達と関わろうとはしなかった。
「…はぁ。」
つまらない。
そう思っていると前にいる三人の男子の声が耳に入った。
「奏って彼女とか作ろうとしないのか?」
「…興味ない。そんなものいらないだろ。」
「おいおいそれが男の言うことか?」
「僕も彼女とか今は興味ないな〜。」
「えぇ〜。」
その三人の一人の男子が目に入った。確か春祇奏、だったような。クラスの人の名前も一応覚えている。
死んだような目をしていて、他の人とは違う、そう言う雰囲気があった。
そちらを見ていると不意にその男子、春祇がこちらを横目で見てきた。私は急いで目をそらす。
見ていたのがバレた?なんで分かったの?
私は春祇という人物について少し考えたが、そのうち頭の隅っこに置かれた。
…頭が痛い、風邪かな?
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「…やっと終わった。」
私は一人、放課後の誰もいない教室で呟く。提出物を残ってやっていたので、周りには誰もいない。
「…痛い。」
頭が痛い。朝から痛かったが、どんどん痛みが増してきて少しフラフラしていた。
そして職員室に行こうと階段を降りた時、限界がきたのか、足から崩れ落ちた。
…ああ、まずい。骨折するかな。まあ、いいや。どうせ悲しんでくれる友達なんていないし。
「…な、なんだ急に。」
そう覚悟していたが、体は地面に打たれず、不意に誰かが前から私を抱き抱えるように受け止めてきた。
相手の顔を見ると、まさかの人物だった。
「は、春、祇?」
私の意識はここで途切れた。
こういう昔話って書くのが難しいですね。なぜ今こんな関係になったのか、とか。
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「二度も親を失った俺は今日も最強を目指す」もよろしくお願いします。




