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自分は静かに過ごしたい  作者: SO/N
?章 ?る?の?
91/129

87話 正直に

「完全に忘れていた…」


僕は今、急いで二年八組の教室に向かっていた。奏には悪いけど約束を破ったら何言われるかわからないし。

僕はさっき届いたメールを改めて見る。


『ねぇ平山。もしかして今日休んでるの?』


「はぁ…はぁ…どこだろ。」


教室に着く。だが約束していた人はいない。


「…やっぱり何処か行ったのかな…」

「遅い。」

「え?うわぁ!!」


いきなり後ろから遅いと言われその方向を見ると北見さんが少し不機嫌な顔をしていた。それに僕はさっきのお化け屋敷のこともあって神経質になっていたので驚いてしまった。


「ねぇ、なんで遅れたの?」


北見さんとは少し前に一緒に回らない?と約束していた。だけど僕はそのことを忘れていた。全く自分自身に呆れる。


「ごめん!忘れてた!」

「しょ、正直ね。」


ここで誤魔化しても駄目だと思い正直に謝る。


「…まあ、いいよ。それじゃ行こう。」

「うん。分かった。」


結果、北見さんはあまり怒ってないようだった。僕はそれに安堵した。











ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー










「あ、あれは、赤崎と如月と…春祇?」

「え、本当だ。なんで三人で。」


二人で歩いていると、ある教室で赤崎くんと如月さんと奏が居た。見た感じ射的をやっているらしい。


「あれは難しいですよ〜作った私たちでもパーフェクトは無理でしたから。」

「え、南ちゃん?」

「久しぶりです!お二人とも!」


隣を見るといつの間にか和也の妹、南ちゃんがいた。ここは南ちゃんの教室だったのか。


「あ、次は春祇先輩がやるようですよ。」


そう言われ見ると、奏が銃を構えていた。

南ちゃんの言う通り、狙う的は常に左右に動いており、かなり難しそうだ。

奏は、確かめるように銃を触り、片手で構える。…片手?


「え?片手なの?」

「ブレないのかな?」


二人の言う通り、どう考えてもおかしい。前のめりで狙うならともかく、普通に片手で撃とうとするなんて。

だが、僕たちの予想とは反して奏は見事にパーフェクトを叩き出した。










ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー










「凄かったね。奏。」

「ええ、何者なの?」


僕たちは奏の射撃を見た後、南ちゃんと別れてさっきの感想を言い合っている。


「奏に射的の趣味なんて聞いたことないし…」

「まあ、才能なんじゃない?」

「う〜ん。そうかな?」


確かに才能と言えばそうかもしれない。だけど奏は不思議なところがいくつかある。何故か部活もしていないのにテニスが上手かったと、かれこれ一年の付き合いなのに分かってないことが多いような。

そんなことを考えていると北見さんが階段を登ろうとした時、


「きゃぁ!!」

「北見さん!?」


段差を踏み外したのか北見さんが倒れてきた。危ない、と思いすかさず僕は北見さんの後ろに立ちクッションになろうとする。だけど、僕の体じゃ勢いに耐えられず、釣られて倒れそうになる。なんとか北見さんを怪我させないようにしたじきになった。


「痛…くない。あれ…平山!?」

「いてて、大丈夫?」

「大丈夫だけど…そんなことよりそっちこそ大丈夫なの!?」

「大丈夫、大丈夫。」


僕は北見さんを落ち着かせ立ち上がる。

手に痛みが走った。多分捻ったのだろう。それでもバレないように平然を装った。


「大丈夫ならいいけど…あ、ありがとう。…また助けられたね。」

「そ、そうだね!」


その時北見さんが笑った。僕はこれが見れたなら守ってよかったと、その笑顔に顔が赤くなるのを誤魔化すように思った。

この章は平山が文化祭で春祇と別れた後の話と、もう一人のキャラの昔話をします。


評価、ブックマークなどお願いします。

また、「二度も親を失った俺は今日も最強を目指す」もよろしくお願いします。

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