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自分は静かに過ごしたい  作者: SO/N
6章 幸福
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84話 すまない

結局水嶋は置いていってしまった。と言うかさっきから紗羅の様子がおかしい。

取りあえず今も引っ張られている袖を払って止まる。


「…どうしたんだ、紗羅。」

「…それはこっちのセリフ。」

「どういうことだ?」


紗羅の言っている意味がわからず聞き返す。


「最近奏の元気がないから。それでちょっと…」

「…にしてもやり方ってものがあるだろ。」


紗羅の言いたいことは少しだけ分かったが、それとこれとは別だ。急に引っ張られて連れていかれると疑問しか残らない。


「…急に引っ張ったのはごめん。だけど…」

「………」

「奏はこうでもしないと…と思ったから。」


紗羅は顔を下に向ける。…何故そんな顔するんだ。自分は心配されるような人間じゃない。そんな資格はない。だから…


「…俺は疲れてない。」

「…うん。」

「でも、ありがとうな。」

「!…うん。」


今度は紗羅は顔を上げて笑顔で頷く。


「で、どこ行くんだ。」

「取りあえず屋台を回ろう。」

「分かった。」


屋台に行くという紗羅について行く。

…すまない。












ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー













「一旦休むか。」

「うん。」


今は奏と一緒にベンチで座っている。

奏は最近暗い顔をすることが多かった。だから元気にしてあげようと思ったけど、どうすればいいか分から無かったので、何も考えず連れ出してしまった。

その結果、奏を困らしてしまったのは本当にどうしようかと思ってしまった。もし嫌われたら、これからどうすれば…なんてまで思ってしまった。


「どうした?」

「…なんでもない。」


無意識に奏の顔を見てしまっていた。慌てて逸らす。

でも嫌われなくてよかった。そして想った。

やっぱり私は奏の方が好きだと。


「……すまん、トイレに行ってくる。」

「うん。」


奏は少しキョロキョロした後、トイレに行った。














ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー















「はぁ…」


やっぱりか。いくら日本と言っても治安が悪いところは悪いな。

学校の目立たない場所に行く。さっき紗羅とベンチに座っていると周りが静かなものだったので、変な声が聞こえたのでそこに向かった。

そこには二、三人のヤンキーみたいな奴らと一人の少年がいた。


「だから、慰謝料払えよ!ぶつかったんだから!」

「そうだそうだ!」

「変な言いがかりはやめてくれ!」


見た所、あの強気な少年は中学生ぽい。そう観察していると少年が立ち去ろうとするとヤンキーが少年に殴りかかろうとした。

止めるか。


「おらぁぁ!」

「な!?…?」

「やめろ。」


そしてギリギリでヤンキーのパンチを受け止める。

さてどうするか。学校内だしあんまり大ごとにはしたくない。

そしてあることを思い出した。あれを使えば…

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