75話 メイク
あの後も着々と文化祭の準備が進み、とうとう本番が来た。
ここの文化祭は三日間あり、自分は1日目の接待を任された。ちなみに平山と柏木と水嶋も1日目で、羽島と紗羅は二日目らしい。
「はぁ〜これ着てやるのか。恥ずかしいな。」
「そうかな?僕は結構楽しみだけどな〜。」
「まあ平山はイケメンだからいいけどよ〜。春祇も恥ずかしいと思わないか?」
「…まあ、自分から着たいとは思わないな。」
自分たちは軽いメイクをしてもらう順番が来るまで今日着る執事服を着て待っていた。
執事服は少し学生服よりもきつい感じがあり、身が引き締まるようには感じるが少し派手なところがあり、目立ちたくない自分としてはあまり好きではない。
「は〜い。次の人来て。」
「ほら、次春祇だぞ。」
「ああ。」
メイク担当に呼ばれたので向かう。
そこに行くと何故か水嶋がメイク道具を持っていた。
「…お前がやるのか。」
「そうだよ〜。さぁ春祇くんの真の姿を出さして上げるよ。」
「そんなことしなくていい。」
そんな軽口を叩きながら水嶋は自分の顔をいじり始める。
「春祇くんっていつも身だしなみとか顔の手入れとかしてる?」
「…朝に寝癖を直すぐらいだ。他は別に特別なことはしていない。」
あまりそういうことはめんどくさいと思っているので風呂の時に洗顔をするぐらいで、他は何もしていない。
「へ〜。その割には顔にシミひとつないし、綺麗だね。私は毎日40分くらい時間かけてるのに、羨ましい限りだよ。」
「…そう。」
まあ水嶋は羽島たちもいう通りかなり顔が整っているのでそれなりのことはしているのだろう。
そうこうしていると終わったらしく、水嶋が手鏡を渡してきた。
「どう?かなりいいと思うけど!」
何故か興奮気味で水嶋が聞いてくる。そんなにじしんがあるのか。
見た感じいつもより髪が整えられいつもは髪に隠れて見えにくい目がしっかりと見えている。他にも少し顔を明るくなっていたりとナチュラルメイクも軽くされていた。
「…まあ、良いんじゃないか?」
「えー何その反応。」
「そんなこと言われても自分じゃよく分からん。」
変わったと言われたら確かに変わったが、正直自分の顔にはあまり自信がない。目つき悪いし。
「じゃあみんなに披露してくれば実感できると思うよ!ほら行って来て!」
「わかったから押すな。」
背中を押してくる水嶋を止めて平山たちがいたところに行く。
最近は男でもメイクなどするらしいですね。自分はしたことないですけど面倒くさいんですかね。
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