74話 助けること
「ありがとうございました!また遊びに行きますから。」
「またな〜。」
結局自分が浦澤の荷物を持って学校まで歩いた。
「はぁ〜、執事かぁ。かっこ良くできるかな!?」
「…お前はよく慌てるから心配だな。」
「だ、大丈夫だって。任しとけ。」
そう羽島は胸を張るが、よく女子に話しかけられたら慌てたりおどおどしたりしているところを見ていると安心はできないな。
そう考えながら廊下を歩いていると、職員室から出てきたのか担任の野村が歩いていた。なんか久しぶりな感じがするな、毎日見てるのに。
「おー、お前ら買い出しか?」
「はい、水嶋さんに頼まれて。」
「そうか、水嶋か。またあいつがまとめてくれてるのか。」
「また?」
野村が言ったことに気になったのか羽島が聞き返す。
「ああ。確か去年も中心になってたしな。」
どうやら水嶋は去年もリーダーだったらしい。まああの感じだったらやっていてもおかしくはないな。
すると野村は少し真剣な顔をして言う。
「まあ、あれだ。いくら水嶋が優秀だからって頼り過ぎるなよ。」
「え、どう言うことですか?」
「水嶋は基本何でもできるし、いろんな人に信頼されているから、悩み事や仕事を頼まれることも多い。だがいくら完璧超人だろうが一人の人間だ。何でもかんでも頼むなよ。」
「確かに…てか、先生がそんなこと言うなんて意外だな。」
「まあ腐っても教師だ。無理はさせたくない、と言うことだ。じゃあ助け合いながら頑張れよ。」
そう言うと野村はどこかにいってしまった。
それにしても野村があんなことを言うなんて自分も少し意外だった。普段は適当な感じで授業したりしていたりとそんな雰囲気はあんまり感じなかった。
「そうか〜まあ頼り過ぎるのは駄目だな。俺たちも助け合って頑張ろうぜ。」
「…そうだな。」
助け合って、か。確かに水嶋は無理をしているのかもしれない。現に学校ではキャラを被ったりしたりしている。
だが、仮にそうだとしても自分は無理矢理に止めることはないだろう。そこまでお人好しではないし、それを止めるということは、ある意味ではその人を否定しているのと同じだ。
助けるということは助けを求められて初めて『助けた』ことになる。求められてないのに助けようとする人間はただの偽善者だ。
自分はそれを自分自身に云う。
最近朝ごはんを食べてないのですが、やっぱり食べたほうがいいですよね。でもあまり時間がなくてなかなかできないです。時間がほしい。
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また、「二度も親を失った俺は今日も最強を目指す」もよろしくお願いします。




