73話 ポーカーフェイス
「…だいたいこんなものか?」
「ああ、じゃあ戻ろうぜ。」
近くのスーパーに行き、ガムテープやらなんやら色々買い、学校に戻るところだった。
文化祭の準備は夜まで残る日もあり、見た所他のクラスの人たちも買い出しにきたりもしていた。
「それにしてもメイドかぁ〜。絶対に水嶋さんは可愛いよな!他の女子のもすごいと思うし、楽しみだと思わないか?」
「…さぁ。」
「なんだよ〜。」
そう言う羽島は想像しているのかニヤニヤしている。まあ、楽しみなのは男なのだから分からないわけでもないが、正直気持ち悪い。
そう思いながら歩いていると、羽島が何か見つけたようだった。
「ん?あれって浦澤ちゃんじゃないか?」
そう言われ前を見ると浦澤も買い出しにきたのか重そうに荷物を持ちながら歩いていた。関わるとめんどくさいしこのまま……
「お〜い浦澤ちゃん!」
「?…あ、羽島さんに先輩も!」
「……………」
おい羽島よ。せっかく無視できたのかもしれないのに何故そういうことをするんだ。
心の中で突っ込んでいると浦澤がこちらに歩いてきた。
「もしかして、先輩たちも、買い出し、ですか?」
「お、おい大丈夫か?持ってやるよ。」
「おお、ありがとうございます。」
羽島がいい顔で浦澤から荷物を貰うが、思った以上に重いのか、羽島がガクッとぐずれそうになる。
「な、こんなに重いのか。よくここまで持ってこれたな。」
「…そこでしっかり持ててたらかっこよかったな。」
「なんだよ奏。そう言うなら持ってみろよ。」
羽島が不満そうに荷物を渡してくる。そんなに重いのかと思い持ってみた。
…確かに少し重いがそこまでなのか。と思っていると羽島と浦澤が不思議そうにこっちをみていた。
「…どうした。」
「え、いや、なんか軽々しく持ててるって思いまして。」
「あ、ああ。もしかして奏、実はかなり筋肉あるのか?」
しまった。あまりにも軽かったから忘れていた。
「…なわけないだろ。ポーカーフェイスだ。」
「ポ、ポーカーフェイス?」
「いいから行くぞ。」
自分は半ば強引な理由で歩き始め、二人も疑問そうについてきていた。
…あまりこういうことはこれから控えておかないと、
ボロがいつ出るか分からないからな。
〇〇の秋って色々ありますけど結局どうなんでしょうね。
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