65話 盲点
「なあ羽島。」
「奏?どうした?」
緑ブロックの試合の後、自分は羽島に話しかけに言った。
「多分、このままいけば一位はいけると思う。」
「そうだな!けどそれがどうした?」
「あまり本気で動かないでほしい。」
「へ?ど、どうしてだ?」
まあ、いきなりそんなこと言われたらそうなるだろう。
「…あんまり派手に動いたりしたらお前がマークされて対策される。だから自分の合図があるまで本気でやらないでほしい。」
「うーん、確かにそうだな。…分かった。そうするぜ!」
思ったよりも軽く聞いてくれた。さすがに少しは疑ったらどうなのだろう。
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「…周りをもっと見ましょうよ。」
自分はそれだけを言い残して戻ろうとした。すると急に生徒会長が笑い出した。
「ふっ、それは盲点だったよ。お前たちの作戦勝ちだな。」
「…なんのことですか?」
自分はとぼけるがそれを無視して話を続けてくる。
「あの羽島だったか。あまり活躍してなかったからマークし忘れてたな。それで俺を油断させた、まあそんな感じだろう。」
「………」
まあ、そんなところだ。自分は羽島に派手に動くなと言った。それは羽島をマークさせないためだ。羽島は運動神経もよく、必ず活躍する。だから他のブロックは羽島を注意人物として見るはずだ。
ならばここぞと言うタイミングまで温存しておこうと思った。マークされてなければ勝つことも容易い。
まあこれは少し賭けなところもあったが、いくら生徒会長でもこんな形で来るとは思ってなかったようで良かった。
だが、まだ順位が逆転したわけではない。リレーが残っている。そこでどうなるか。
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リレーの準備中までの時間の時、赤ブロックの場所に戻ると何やら慌てている様子が見えた。
「…平山、どうしたんだこれ?」
「あ、奏。ちょっとやばいことになってるんだ。」
「やばい?」
平山に話を聞いていると水嶋が焦った様子でこう言ってきた。
「ねぇ春祇くん!羽島くんの代わりにリレーに出てくれない!?」
「…は?」
睡眠時間が足りません。誰か分けて欲しいです。
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