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自分は静かに過ごしたい  作者: SO/N
五章 目立ちたくない存在(じぶん)
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55話 お大事に

浦澤と喋ったりした日から翌日。今は今度ある体育大会の種目決めをしている。


「ねぇねぇ春祇くん。何の競技に出るの?」


隣の水嶋が喋りかけてきた。

体育大会の種目は個人競技が徒競走、二人三脚の二つと、団体競技が棒倒し、玉入れ、綱引きの三つがあり、さらに選抜競技でリレーというのもある。

ここの体育大会は、一つのブロックに各学年一組づつ入り、各学年のクラスは8クラスづつあるので、合計8ブロックができ、その中で競う。

徒競走と二人三脚は必ずでないといけないが、団体競技はどれか一つを選び、出る事になっている。リレーはクラスで男子、女子四も二人ずつ選んで、各ブロック12人体制で挑む。


「棒倒しだ。」

「へぇ〜、二人三脚は誰と…って大丈夫?」

「…何が。」

「何がって、顔色悪いよ?」

「…………」


…さっきも心の中で説明紛いなことをして気を紛らわしていたが、顔には出るらしい。

そう、朝から少し体調が悪かった。と言っても最初はそこまでだったが学校に来てから余計にしんどくなった。やっぱり無理が経ったか…


「後で保健室に行く。」

「そう、じゃあ羽島くんたちには私が言っておくよ。あ、私が送ってあげようか?」

「…やめてくれ。目立って仕方ない。」

「あはは、ごめんごめん。」


水嶋に送ってもらうなんて正直嫌だし、なにより目立ってしまう。自分はこれでも目立ちたくないんだ。最近はなぜか目立って仕方ないけど。














ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー















ということがあって今は保健室のベッドで寝ている。

外から生徒の声が聞こえる。今日から体育大会に向けて練習が始まるからどこか他のブロックが練習しているのだろうか。ちなみに自分たちは白ブロックだ。ブロックは色で別れる。

…あまり熱が下がっている感じがしない。これは早退コースだな。とりあえず保健室に先生がいないので、自分で頭に当てている氷を替えようとベッドからおり、冷蔵庫を開けようとすると誰かが入って来た。


「春祇じゃないか。」

「…生徒会長。」


なぜか生徒会長がいた。見た感じ怪我や体調が悪そうな雰囲気ではない。


「どうしたんだ、こんなところで。」

「…熱があってベットで寝てたんです。…生徒会長は、何故?」

「今、外でブロック練習をしていて、事前に怪我した時の包帯など借りに来たんだ。」


そう言って生徒会長は棚を漁る。そういうところもしっかりしているんだな。

氷を取りベッドに戻ろうとした時、生徒会長がこう言ってきた。


「俺は赤だ。お前は?」

「…白です。」

「違うブロックだな。じゃあ期待してるぞ、お前の活躍に。」


その声は挑戦的な声だった。何故自分にそんなことをするのか分からないけれど。


「…別に自分はそんな大したことはできませんよ。」

「そうか?まあ楽しみに観ておこう。お大事に。」


そう言って生徒会長は何処かに行った。

生徒会長がいうことひとつひとつが何か気に触るような言い方だ。何か自分のことを知ってるのだろうか。

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