表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自分は静かに過ごしたい  作者: SO/N
4章 在る夏の日
49/129

47話 鈍感系主人公

「う〜ん紗羅さんはどれがいいかな?」

「…百恵、これとかどう?」

「あ、これとかも似合うと思う!」


水嶋たちは今、紗羅に似合いそうな服を探している。自分はそれには参加せず、普通に夏服を見ていた。紗羅は嫌そうな顔をしながらなんだかんだ言って水嶋たちに協力している。本当に嫌なら紗羅は付き合わないはずなので、満更でもないのかもしれない。顔は嫌そうだけど。


「よし、じゃあ紗羅さん、これ着てきて!」

「…はぁ。」


水嶋に言われ、渋々試着室に入って行く。


「ねぇ春祇くん、春祇くんの服も探そっか?」

「いらん。」

「えぇ〜勿体無い。春祇くん素材はいいのに。もっとオシャレすればいいと思うけど。ねぇ如月さん。」

「え、いや、でもその服もいいと思うよ。」


素材が良くてもそれを生かせないのなら、自分は大した奴ではないと思う。と言うかさらっと水嶋にダサいと言われたような気がするが。


「まあこの服もいいと思うけど、何かもうちょっと欲しいよね〜。…あ、紗羅さん出てきた。」


水嶋につられて紗羅を見た。紗羅はさっきまでとは違い、上は白の半袖のブラウスを着て、下は黒のスカートと、色合い的にはあまり変わってないが、かなりオシャレな感じになっていた。


「……………どう?」


紗羅は出てきてこちらを見てそう言うとなぜか見つめてきた。なんだ?


「ほら春祇くん、紗羅さんが感想待ってるよ。」

「…そうなのか。」

「ほらほら、早く。」


水嶋に急かされたので、感想を言う。


「可愛くなったと思うぞ。紗羅の雰囲気に似合っている。」

「…………そう、ありがと。」


自分は思ったことを言うと紗羅は照れたのか下を向いた。











ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー











「ねぇ春祇くん。」

「なんだ。」


紗羅さんのかなりいい感じの姿を見た後、紗羅さんが着替え直してる時、私は春祇くんに思ったことを言った。てか紗羅さん本当に似合ってたな。嫉妬しそう。


「春祇くんって恥ずかしげもなくあんなこと言えるんだね。」

「…なんのことだ。」

「ほら、紗羅さんのこと可愛いって言ってたけど羽島くんとかだったら多分あんなさらっと言えないと思うけど。」


春祇くんは鈍感だし仕方のないのかもしれないけど、それにしても平然とそんなこと言えるなんて。

まあそんなところに紗羅さんや如月さんは惹かれたんだと思うけど。


「別に恥ずかしいことじゃないだろ。」

「そうかな。…まさか言い慣れてるとか?」


まさか彼女とかいたりして!…まあそれはないか。

でもあの感じは言い慣れてそうだな。


「……可愛いに言い慣れるも慣れないもないだろ。」

「ま、それもそうだね〜。」


やっぱりただの鈍感系主人公なんだと、その時の私は思った。


ちなみに春祇は鈍感系主人公でも難聴系主人公でもありません。


感想や評価、ブックマークなどお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ