44話 暇だよね?
多勢でのファミレスも終わり、今は帰り道。帰り道は一人で帰ろとしたが、如月が付いてきてた。そういえば家が近いんだった。
「ねぇねぇ奏くん、男子はどんな話ししてたの?」
「別に大した話はしてない。」
「えーなんなの?」
如月は横から顔を近づけてくる。近い。
「ちなみに私たちは何の話したと思う?」
「…分からん。」
「へっへー内緒。」
…なんかやけにテンションが高いな。
「というか奏くん、どうして制服の肩切れてるの?」
「……あ。」
忘れてた。
「まさか、怪我でもした!?」
「…いや、昨日小枝に引っかかっただけだ。」
まずいな。まさか殺人犯?にナイフでやられたとは言えない。早めに縫っておかないと。
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ついに夏休みに入った。といっても特にやることもなく、暇なので宿題を始めた。
「……………」
本当に何もない。暇だ。
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夏休みが始まって三日目。今日も暇していると電話が鳴った。紗羅からだ。
「もしもし。」
『ねぇ奏、明日暇?』
「………しゅくだ『暇だよね?』…暇。』
こいつ、自分が暇だってことを知ってて聞いたな。ていうか人が喋ってるのに被せてくるなよ。
『明日、一緒に店に、い、行かない?』
「……別にいいけど。他に誰かいるのか?」
『い、いないけど。』
二人だけか。てっきり誰かいると…いやそういや紗羅に知り合いは少なかったな。
『今、友達少ないなって思ったでしょ。』
「思ってない。」
『ほんと?』
「…ほんとだ。」
ていうか浦澤の時も思ったけど、なんで自分の心の中を読んでくるんだ?ちょっと怖い。
『じゃあ明日、駅前集合で、それじゃ。』
「ああ。」
そう言い終えると通話は切れた。それにしても紗羅と二人でか。初めてだな。
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翌日。自分は駅前で待っていた。服は普通に上下黒の質素な服を自分は着ていた。
集合時間の十一時になり、周りを見たら紗羅がいた。きょろきょろしており自分を見つけると駆け足できた。
「ま、待った?」
「いや、大丈夫。」
「そう、じゃ行こ。」
紗羅がそう言い、付いて行く。
紗羅の服装は黒と白の長袖長ズボンの少し暑そうな服だった。夏っぽくはないかもしれないが、それはそれで似合っている。それに銀髪やその美貌もあって少なからず視線が集まる。相変わらず自分は紗羅とは釣り合わないな。
「で、今日はどこに行くんだ?」
「…どこ行こう?」
「……」
なんも予定考えてないのかよ。そう思ってたら、紗羅が腹の虫の音が鳴った。
「…………」
「…………」
紗羅は聞かれたことが恥ずかしかったのか顔を真っ赤にした。…どう反応すればいいんだ?
「…とりあえず何か食べに行こう。」
「……うん。」
まあ自分もあまり朝は食べてないので、ちょうどよかった。




