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自分は静かに過ごしたい  作者: SO/N
2章 球技大会
26/129

25話 懐かしく

サッカーで優勝したあと、みんな教室で優勝を祝っていた。


「よっしゃーー!このままバスケでも勝ってやら!」

「やったれー羽島!」


すぐ横で羽島を中心に盛り上がっている。うるさい。


「はぁ.....」

「どうしたの?疲れた?」

「いや、明日もあるんだなって。」

「テニス?」

「ああ。」


自分は隣で同じように暇そうな紗羅と喋っていた。


「なんで、水嶋とテニスやることになったの?」

「あっちから頼まれたからな。」

「....そんなに仲よかったっけ?」


紗羅たちには水嶋のことは特に伝えてないので、誘われた理由などに疑問が残るだろう。


「....まあ色々あったんだよ。」

「色々って?」

「色々は色々だ。」

「むぅ.....」


少しむくれながらも引き下がってくれた。と思いきや小声で「色々ってなによ、少しぐらい言ってくれても....」など呟いていた。どんだけ気になってんだよ。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー








トイレに行き、出てきたら何故か赤崎がいた。偶然にもほどがあるし、誰か待っていたのか。


「やあ春祇、偶然だね。」


自分かよ。


「偶然の割にはよく今日は出会うな。」

「あ、ばれた?」

「バレバレだ。」


赤崎はそういうと笑った。


「で、何の用だ。」

「いや、活躍したエースを労おうと思って。」

「うちのエースなら教室にいるぞ。」

「とぼけるなって、あの最後の試合のエースは春祇だろ。」

「どこが?」

「あの羽島と連携したプレーもあったけど、俺がシュートしようとした時春祇の足がボールに当たってシュートがずれた、ほとんどの人は当たったことすら気づいてなかったけど....」

「.........」


「はなから俺を止める気なかっただろ。どうせわざとぬかせてシュートをずらす気だったとかなんだろ。」


....さすが、赤崎にはばれてたか。

あの時、自分は赤崎からボールを奪う気なんて最初からなく、シュートしようとする瞬間にボールに触ってゴールを防ぐのが最初からの作戦だった。


「....買いかぶり過ぎじゃないか?」


一応とぼけておく。


「否定はしないんだな。買いかぶられてるかは春祇自身が分かるだろう。」

「はぁ....話はそれだけか。」


こいつのペースに乗せられたらめんどくさいので、早々に切り上げる。


「いや、もう一つ聞きたい事があって。」

「なんだ。」

「なんであの水嶋とダブルスを組むんだ?」


またこの質問か。どんだけ有名なんだよあいつ。今までにも、何人かの男子に聞かれた。まあ興味本意からや、嫉妬などもあったが、赤崎はそのどちらでもなさそうな雰囲気だった。

自分は何度も他の人に言っていたことを言う。


「水嶋に言われたんだよ。テニス経験者とやってみたいんだと。」

「....なんとも言えない返しだな、そんなので他の人たちは納得したのか?」

「さあ。」


正直自分も強引な言い分だと思う。けどまあ、これでいいだろう。

そう思っていると赤崎から少し予想外の質問がきた。


「春祇....いや奏はなんで組む気になったんだ?」

「.................。」


....なぜだ?そう言われても分からん。


「別に水嶋のことが好きってわけでも無さそうだし、俺にはそこが謎なんだ。」

「........」


多分水嶋じゃなくても頼まれたら『テニスのダブルス』を組んだろう。それは、自分にも分からない。いや、分かり、たくない。


「....さぁな、分からん。」

「そうか、それは残念だ。」

「じゃあ戻るから。」


これ以上考えるのも虚しくなるので、その場を去る。


「あ、ちなみに俺はバスケにでるから、暇だったら見ていってよ!」

「.....ああ、そうか。」


そう言うと笑いながら赤崎は戻って言った。

自分にはそれが何故か『?????』見えた。


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