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自分は静かに過ごしたい  作者: SO/N
2章 球技大会
22/129

21話 ハーフタイム




「どうなるんだろう?」


私はトイレから帰ってきた後、男子たちの途中結果を見て思った。

女子はあと一回勝てばリーグ戦に行けたけれど、負けてしまった。悔しー。


「あ。」


みんなが見ているところに戻ろうとした時に、少し離れた場所に紗羅さんがいた。


「紗羅さん〜、どうしてここで見てるの?」

「....静かに見たいから。」


紗羅さんは私を横目に見ながら言う。

紗羅さんは、基本的に春祇くんたちとしか喋らない。なぜだかは知らないけど。


「ねぇ。」

「ん、何?」

「なんで水嶋、奏とダブルス組んだの?」

「春祇くんが自己紹介の時にテニスをやっていたって言ってたから、少し気になったんだよ。」

「.....本当?」


そう言うと、紗羅さんは急に睨んできた。意外と鋭い。私は笑いながら言う。


「本当本当。それよりさ、赤崎くん凄いよね〜。一人であんなにできるなんて。」


赤崎くんとは去年同じクラスだったため、話したことはある。あの柔らかな物腰、あの整った顔、あれはモテると思った。私も負けないけど。


「....そろそろ戻ったら。」

「え〜もうちょっと話そうよ!」

「........」


せっかく話すチャンスができたのだから、もう少しどんな人か知っとかないと。


「この試合、うちのクラス勝てると思う?」

「........」


私が思うにこの試合は無理だと思う。このままじゃ赤崎くんのペースに呑まれるから。

そう考えてた私だが、紗羅さんは違った。


「勝てる。奏がなんとかしてくれそうだから。」

「え、春祇くんが?」


確かに春祇くんは凄い。それは分かっているけどこの状況じゃ....


「水嶋も分かってるはず。隠れ鬼で知ったでしょ。」

「....うん。」


紗羅さんは自信を持って言う。それに少し驚いた。

あの紗羅さんがこんなに信頼してるなんて、春祇くんは相変わらず凄いと思う。

余計に知りたくなった。春祇奏という人物を。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







「赤崎先輩って凄いねーー!」

「ホントソレーー!」


友達がそう言う。今は春祇先輩の試合を見ている。私達は一回戦早々負けてしまって暇なので男子の方を見ている。


「ねー由那どうなると思う?」

「さすがに赤崎先輩が勝つんじゃないの?神奈こそどうなの?」

「私も赤崎さんが勝つと思うけど....」

「けど?」


前半は1ー1で同点だったけれど二年一組が雰囲気的に優勢だ。でも私はあまりそうは思えない。


「春祇先輩がなにかすると思う!」

「前も聞いたけど春祇先輩ってそんなに凄いの?」

「凄いよ!理由は言ったらダメって言われたけど。」

「うーん。屋上であった時は凄そうには見えなかったけど。」


それにしてもなんで春祇先輩はあの時のことを言ったらダメなんて言うのだろう?先輩のかっこいいところを伝えにくくて困っちゃう。

どう由那に伝えようか考えていると後半戦が始まった。


「先輩、どうなるんだろ?」



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