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自分は静かに過ごしたい  作者: SO/N
2章 球技大会
21/129

20話 「モテたいんだ!」

「ピィーーーーーーーー‼︎‼︎」


笛が鳴りいよいよ始まる。ボールは相手チームから始まる。赤崎がものすごいスピードで上がってくる。それについていけるものは限られる。


「奏止めてくれ!」


羽島に言われ赤崎を止めに入る。


「春祇に止めれるかな?」

「さぁ。」

「なんだよそれ。」


赤崎と談笑しながらも、激しいボールの取り合いをしてくる。赤崎は帰宅部なのにサッカー部以上の動きをしてくる。正直きつい。

さらに目でフェイントを掛けてきた。こいつよく分かってるな。自分は引っかかってしまった。


「はぁ!」

「っ....」


赤崎はそのまま抜けて一気にゴール前までほとんど一人で行った。 「うぁーーー!」あ、平山転けた。

うちのクラスのサッカー部のゴールキーパーも赤崎の動きについて行けず、決められた。


「「「「「「キャーーーーー‼︎‼︎‼︎カッコイイー‼︎‼︎」」」」」」


観客の赤崎応援団(適当)が騒ぐ。


「大丈夫か?」

「大丈夫、ごめん。やられたよ。さすが赤崎くんだね。」


平山が言う通りあの強さはかなりのものだ。


「まずいな、早速入れられた。クソ!」

柏木が怒りながら言う。確かに帰宅部なのにあんな動きされたら屈辱だろう。


「イケメンの癖にーーー!」


おい。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー








「なあ、奏。」

「.....なんだ?」


今はハーフタイム中。トーナメント戦の時は20分だけだが、リーグ戦は前半、後半共に十五分の試合になっている。点数はなんとか1ー1で食らいついているが、それもいつ崩れるか。そんな中羽島が話しかけてきた。


「なんか作戦ないか?」

「....正直無理かもな。」

「でも勝ちたいんだ!」

「なんで?」


自分は理由がないと動けない。それは誰のためでも、自分のためでも。


「俺はサッカー部のエースなのにあんなんじゃプライドが許せない。それに....」

「それに?」

「あのイケメンを打ち倒したいんだよーーーーー!」

「えぇ.....」


なんだよ。真剣な顔していたのにイケメンだからと言う理由かよ。でもまあ.....


「いいよ。やってやる。」

「そうか!ありがとう。」

「お前は目立ちたいんだろ。要するに。」

「ああ、モテたいんだ!」

「.....はは。」


こいつは、面白い。自分と違ってちゃんとした『もの』を持っている。理由は、まあ、あれだが。こいつが目立てば自分は目立ちにくくなるかもな、それでいい。


羽島たちは自分とは違うんだ。頑張っている、何事にも。それに協力するのも悪ないかもな。

日に日にブックマーク数やPVやユニークが増えていって嬉しい限りです。これからもよろしくお願いします。

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