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自分は静かに過ごしたい  作者: SO/N
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1話 始まり

(だるい......)


そう思いながら学校までの道を歩く。二学年になった今でもこの学校までの道のりは坂道が多くて慣れない。まあ、そのおかげで足腰が強くなってるからいいけど。


「....寒い...」


つい呟いて言う。四月になったんだからもう少し暖かくてもいいんじゃないのか。もっと春らしくなれよ、四月。




「………………」









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







その後、三分ぐらいで学校に着く。そして待ち合わせしている二人を探そうとすると後ろから、


「おっす!」

「おはよう、奏。」


と、呼ばれた。後ろを見るとさがそうとしていた二人、 羽島和也(はしまかずや)平山赤城(ひらやまあかき)だった。


「..ああ、おはよう。」

「相変わらず眠たそうだな、お前は。」

「だね。」

「てか、クラス替えっていいよなー」

「なんでだ?」

「なんてったって、可愛い女の子と同じクラスになれんだろ!」

「あ、そう。」

「変わらないねー和也は。」


そんなことをいいながら下駄箱に向かう。

この女好きの羽島は、身長的には160センチ後半で、自分たちよりは身長は低く、顔も普通だが、運動神経が良く、体育祭などではなかなか活躍しており、意外と有名人だったりするらしい。


「そんな事言うお前たちも可愛い子と一緒になりたいだろ?」

「まあ、可愛い女の子と一緒になれたらいいと僕も思うけど。」


このさっきから『僕』と言っている平山は、普段はのんびりしているが、頭が良く、髪は自分たちと違って茶髪の中々のイケメンで、男女共に人気がある。


「だろだろ!奏はどうなんだよ?」

「自分はなんとも思えないけどな。」

「またまた〜奏さんは〜」


何だこれ、うざいな。別に誰がいようとが自分には関係ないのに。あ、でも強いて言えばーーー


「でも、そういう人がいたらーー」

「いたら?」

「そういう人たちは目立つから、自分は目立たないようにできるな。」

「なんだそれ。」

「変な考え方してるねー」


おい、平山中々ストレートに物を言うな。いいだろ、別に。泣いちゃうよ。

自分がちょっとショックをうけている間に、クラスが書いてある所に着き、表を見る。どうやら三人とも、運良く同じ一組だった。


「今年も三人一緒だなんて運がいいね。」

「そうだな。」


先に見終わった平山と話していると、まだ見ていた羽島が戻ってきた。なにを見ていたのかと聞くと....


「可愛い女の子がいるのかを探していたんだ。そしたことらさ今年のクラスはかなりの当たりだぜ!いや〜なかなかーーーー」


なんか話しだしたので、軽く聞き流しながら教室へ向かう。

去年は目立たずに過ごしていたはず?なので今年はどうなんだろうか。


「はぁ....」


自分、春祇奏(はるぎそう)はそんなことを考えられるようになったんだな、と、そう思った。



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