18話 打つわけ無い
「そろそろ始まるぞ。」
「頑張らないとね〜」
「ああ。」
昼休みが終わり、いよいよ自分たちサッカー組のスタートだ。と言っても目立ちたくないから自分は地味にやる予定だが。
1回戦は一年一組らしい。ちなみにうちの学校は8クラスずつあり、自分たちは二組だ。学年は関係なく、三回勝った時点で、残った三クラスはリーグ戦になり、その中で最も勝ったチームが優勝になる。
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「ピーーーーー!!」
ホイッスルが鳴りスタートする。早速 FWの羽島たちを中心に攻め上がり、自分もそれに合わせ進む。
「奏、いくぞ!」
そう言うとこっちに羽島がボールを渡してきた。そして敵がこっちにボールを取りに来た。
(めんどくさいけどよけるか。)
相手にフェイントをかけてあっさり抜ける。やっぱり素人には有効だな。
そう思っているとゴール前に来てしまった。あーめんどくさい。
かと言ってわざと取られるとだめだ。
「こっちだ、奏!」
羽島がボールを要求してきた。それに自分は『薄く笑い』、シュートフォームに入る。
「ディフェンス、頼む!」
相手はこちらにDFを三人も使い、キーパーも止めに来た。
「はぁ.....」
打つわけ無いだろ、普通。
シュートフォームを一瞬で解き、羽島に強めのパスをする。羽島もそれが来るのを分かっていたようで、ダイレクトでシュートする。当然こっちに集中していた相手は止めれるわけもなく決まった。
「よっしゃー!ナイス、奏。」
「ああ。」
「凄いねー二人とも。」
羽島がハイタッチを要求してきたので、軽くする。平山にも同じことをする。
「奏が合図したの?」
「ああ、そうだ。」
平山に聞かれたので答える。事前に羽島とは軽く話しをしていたのだ。まあ、簡単な合図や作戦だが。
「よっし、お前らこのままいくぞー!」
「「「「「おぉーーーー‼︎‼︎」」」」」
羽島が言い、チームが吠える。なかなかやる気あるんだな、なんて肝心していると、
「そして、活躍して女の子にモテるぞーー!!」
「「「「「おぉぉーーーーーーー‼︎‼︎‼︎‼︎」」」」」
それを聞いて、自分と平山は、ずっこけそうになった。なんで後の雄叫びの方がでかいんだよ。
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1回戦はその後クラスメイトたちが決めたりし、3ー0で勝った。それに続く二、三回戦も難なく勝ち、見事リーグ戦に入った。
「まさか勝つとはな。」
「まあ、うちのクラスは運動神経がいい人が多いからねー。」
試合開始まで平山と駄弁っていると、うちのサッカー組の女子たちがこちらの応援にきていた。おそらくリーグ戦までに負けたのだろう。
「羽島くんたち頑張ってねーーー!」
相変わらず水嶋があざとく言う。そんなことに羽島たちは気づくわけもなく、
「このやろー羽島。水嶋に呼ばれやがって。」
「まぁ、これが俺の実力だよ!」
「「「「「クソーーーー‼︎‼︎」」」」」
仲良いね、君ら。




