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自分は静かに過ごしたい  作者: SO/N
2章 球技大会
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17話 浮気がバレた夫



球技大会当日。天気も晴れている。

1日目は、サッカーと野球があり、午前は野球、午後はサッカーがある。なので、暇だ。

今は男子の野球を見ている。


「頑張れーみんな!」


水嶋があざとく言う。男子たちは「うおー!!」と雄叫びをあげていた。安いな、お前ら。


「僕も応援されたいな〜。」

「平山、考え羽島に似てきた?」

「そんなこと言わないでよ、紗羅ちゃん。誰でも応援されたら嬉しいんだよ。ね、奏。」

「....分からん。」

「えー〜」


応援はあまりにもうるさいと逆に集中力が切れるからな。応援はほどほどに。ちなみに羽島はキャプテンという事もあって、作戦を練ってるらしい。


「奏、携帯鳴ってる。」

「.....ああ。」


紗羅に言われて気づく。どうやら浦澤からだ。


「もしもし。」

『春祇先輩、そっちの野球はどうですか?』

「女子は一回戦負けで、男子は........今二回戦終わって勝った。」

『そうなんですか、男子強いですね!こっちはどっちも二回戦負けですよ〜。』


確かにうちのクラスは体育会系が多いから、強いといえば強い。


「で、何の用だ?」


なんか最近このセリフばっかり言ってる気がするな。


『この後の昼休み、弁当をもって屋上集合でどうですか?』

「....別にいいが。」

『分かりました!今回は友達も連れてきていいですか?』


浦澤の友達か。なんか浦澤の友達ってだけで騒がしそうだな。


「いいぞ。」

『ありがとうございます。それでは!』


通話が終わった。いつも浦澤はテンションが高い。そう思いながら戻ろうとすると........


「今の誰?」

「.....知り合いだが。」


なぜかすぐ隣にいた紗羅に聞かれた。盗み聞きなんて趣味が悪い。


「なんか屋上集合とか聞こえたけど。」


ちなみに、紗羅や羽島たちには浦澤のことを言ってない。なぜかって?面倒だったから。チンピラから助けたとかバレたくないし。


「いや、別になんとも「私も行く。」....」


人が喋ってるのに被せるなよ。


「いいよね?」


「.....分かったよ。」


圧をかけて聞いてきた。まあ、どうせだからいいけど、なんか浮気がバレそうな夫の心境だ。よく分からんが。どうせなら、羽島と平山も呼んどこう。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







昼休み、羽島たちを連れて屋上へ向かう。


「屋上って一年のほうなのか?」

「ああ。」


一年の方は相変わらず人がいないから、自由に使いやすい。

屋上に着き、扉を開ける。するといつもの浦澤と、浦澤の友達と言われる女子がいた。


「あ、先輩、今回は友達も連れてきたんですね。」

「脅されたからな。」

「脅してない。」


紗羅はそういうが、あれは完全に脅そうとする人の目だったぞ。


「なぁ、奏」

「なんだ。」


羽島が小声で話しかけてきた。


「あの子って確か、あの時お前を屋上に呼び出していた子だよな。まさか、付き合ってるのか!」

「な訳ないだろう。いろいろあったんだよ。」

「へーいろいろね〜。」


ほんと、いろいろあったよな。


「先輩、その人たちを紹介してくださいよ。」

「ああ、この鼻の下が伸びてる男が羽島和也だ。」

「え、なんだよその説明。」


事実だしな。鼻の下伸びてるし、気づかんのか。


「こっちの茶髪は平山赤城。」

「もう少し説明してよ。」


めんどくさい。


「そして、この銀髪の少し目つきが悪い人が、紗羅愛華だ。」

「目つき、悪くないよ。」


そういう紗羅は、自分の脇腹を手刀で突いてきた。痛い。


「皆さん楽しそうですね!私は浦澤神奈です。趣味はお菓子作りです。そしてこっちは........」

松川由那(まつかわゆな)です。神奈と同じ料理部です。よろしくお願いします。」


どうやら松川由那と言うらしい。浦澤と違って落ち着いている感じだ。とても浦澤の友達とは思えない。


「先輩、なんか失礼なこと考えませんでしたか?」

「気のせいだろ。」


浦澤、なかなか鋭いな。


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