101話 不機嫌
クリスマス。サンタがプレゼントやらなんやら。外はカップルでなんやら。
正直、興味はあんまりない。詩歌によく連れられてどこかに行ったりはしたが。
「…眠い。」
そんなことを思いながらベットの上でごろごろしていると携帯が鳴った。
こういう時は何か面倒くさい事が起こる気がしたので無視をした。だが、2回目、3回目とコールが続く。
「………はぁ。」
このままほっておいても良かったのだが、仕方なくでた。
「もしもし。」
『あ、やっと出た〜。もしもし、浦澤で〜す。』
「……何の用だ。」
『今日ってクリスマスじゃないですか。どこか遊びに行きませんか?行きましょう!』
…おそらく拒否権は無さそうだ。
「……いいけど。お前だけか?」
『あと由那もいます、では昼に駅前集合で!』
要件をいい終わると浦澤は通話を切った。
「…………早速、か。」
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「あ、こっちです!先輩!」
「……寒くないのか。」
時間は過ぎ、集合場所の駅前に着くと既に浦澤が来ていた。
浦澤の格好は、白いセーターに赤いスカートを着ていた。丈が短く、黒いタイツを履いてはいたが、寒そうだ。
「大丈夫ですよ、見た目よりも暖かいんですよ、これ。」
「……そう。」
「それより、どうですか?」
「なにが。」
「私の格好ですよ、可愛いでしょ。」
浦澤はそう言いながらくるっと一回転した。
「…可愛いんじゃないか?他の人が見てもそう思いそうだし。」
「もう〜、そういうことじゃなくて、先輩はどう思いますか?」
「…ああ。良いんじゃないか。」
自分の感想なんて言っても仕方ないと思ってそう言ったのだが、違ったらしい。
「う〜ん。まあ褒めてもらえたしいいか。」
「……で、松川は?」
見た所まだ松川は来ていなかったが。
「…由那はちょっと遅れるらしいので。」
「……そうか。」
浦澤がそう言うので、壁にもたれる。
近くには高い木に飾りつけがしてあり、夜になったらクリスマスツリーとして使われそうだった。
「…先輩。」
「……なんだ?」
「そういえば、最近お菓子とか渡してないですよね。」
「……言われてみれば。」
浦澤の言う通り、お菓子の試食の頻度は最近になって減ってきた。
「…行事もあったしな。」
「そうですよね〜またしてくださいね?」
「…もう、しなくてもいいんじゃないか?」
「え、なんでですか?」
「結構上達しただろ。」
自分が言う通り、浦澤はかなり上達していた。それは、もうこれ以上付き合う必要もないということだ。
だが、浦澤は不機嫌そうに言う。
もう直ぐ年末ですね。年越しそばを食べましょう。食べた量が多い方がいいらしいですよ。自分は食べる予定ないですけど。
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