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Muse  作者: 波丸
1章
10/10

気分転換は終わり

久々ー。

 先輩と話していたら、割とすぐに授業を終えるチャイムが鳴った。ちなみに、このチャイムはあの反抗期後すぐに修理してもらい、今は実に綺麗な音色だ。無事に生還したらしい。


 良かったね、チャイムくん。


 そんなこんなで区切りも付いたので、恵美花先輩に別れを告げて教室へ向かうことにした。もう、笹野に指摘されてざわついた気持ちも落ち着いたし。うん、私偉いな。


 だってほら、自分の家に帰らないし?


 サボる時点で不良かもしれないけど、そこは棚に上げて!あの時は少しおかしかっただけだよ。今は健全な一般人に戻ったから。


「あ、やっと帰ってきた。寧音に聞いたら急にいなくなったって言うから心配してたんだよ?」


 教室の扉を開けて聞こえた第一声は、私の天使によるものでした。


 明日美からの心配なら、もっとされたいかも、なんてね。私、転入して一ヶ月なのにもう明日美にゾッコンだよ。


「ごめんごめん。ちょっと気分転換みたいなものだから」


 あー、やばい。心配されるの嬉しすぎて顔がブスになる。


 こらそこ。元からブスじゃね?とかいう奴は反省文を十文字以上二十文字以内の八文にまとめ提出しなさい。八文だからね。めっちゃ難しいからね。


「もー、ちょっとは反省して」なんて頬を膨らませてこちらを見てくる。明日美、それを君がやったらただ可愛さが増すだけだよ。


 恵美花先輩に会ったことを明日美伝えると、羨ましがられた。先輩の言っていたとおり、2人は知り合いらしい。それも聞いたところによると、仲は良さそうな感じだった。いいな、美女同士だ。



「次の授業は?」


 自分の席まで行き、明日美の方に質問しながら席についた。


 そして、明日美が私に返事をしようとしていた時、背後から何やら違和感を感じた。というか、明日美の視線で誰かがいることは予想ができたし、大体の目星もつく。


「咲坂先生の数学だ、よっ!!」


 しかし、相手の方が動きが早かった。


「ゔぁっ」


 明日美に聞いた質問は、目の前ではなく気配のしていた後ろから返事が帰ってきた。


 しかも、頭叩かれた。痛い。これじゃあ私がアホになるじゃないか。もう、私何もしてないのに。あ、したわ。サボタージュしましたね、ついさっきの授業。


 でも理不尽、と未だ頭に置かれた手を雑に掴んで、後ろを振り向くと、ニヤついた顔が目に入った。こいつめ。


「寧音ちゃん、流石に今のは痛そうですよ」


 いつの間にかユキもいる。そう、私が掴んだ手の先にいたのは、予想通りねおっちだったのだよ。どうやら今回は、ユキも私の見方をしてけれるらしい。


 なら、それに便乗しない手はないじゃないか。


「そうだよ!うぅ、ユキぃ。寧音に叩かれたよぅ。アホになっちゃったらどうしよう」


「何言ってんの。ユズのアホさは生まれつきだからいいじゃん」


「ひどっ!?」


 あっさりねおっちの言葉に負けました。生まれつきって、それじゃまるで私自身変なやつみたいじゃん。


 え、ちょいまち。そことか特に、『当然でしょ』みたいな目で見ないで!いくら私でも流石に悲しくなるよ。無視出来ないよ。


「異議ありまくりの助なんですけどー。ねおっちはんたーい」


「だからそのあだ名やめて」


 ちぇっ、結構気に入ってるんだけどな。それに、私的には可愛いあだ名だと思うんだけど。親睦も深まった感じするし。


 あと、私のキャラもう変人で固定されちゃってません?別にそんなんじゃないんだけどなぁ。偏見だ偏見。中身はもっと大人なんだからね。


 ここはもう一度ユキに助けを求めなくては。私が変人じゃないことを証明して!


「ユキぃぃぃ」


「ははっ……」


 私は今、その失笑の意味を切実に知りたいよ。


「ところで、咲坂先生といえば、最近噂になってますよね」


 ユキ思いっきり話そらしたよ今。私、もう庇い切れないくらい変人キャラ確立しちゃってるのかな。


 どうしようか。このままだと、転入して目指せモテ子計画が失敗するじゃないか。いや、そんな計画立ててはないけどね。そんな計画立てるくらいなら友達たくさん作れるようにするから。私だってちゃんとわきまえているよ。


 モテ子は才能なんだよ。


 はい、これ以上は精神的に辛いのでやめようね。で、ユキが言ってたのってなんだっけか。あ、そうそう。


「噂?」


「あー、それうちも知ってる。なんかそんな感じしないけどね」


「噂を?」


 ねおっちも知ってるのか。てことは。


「あれね。まさかあの2人がとは」


 なんと!明日美まで分かるなんて。


 は。不味いこの流れは。

 次に反応するの、私じゃん。


「ね、ねー!ほんとまさかだよね」


 本当にビックリだー。天地ひっくり返るよねあれ。


「?何でみんな黙ったの?」


「いや、ユズ明らかに知らないだろ」


 どきり。


「な、何を言うかねおっち」


 そんな有名な噂知らないわけないじゃん。学校中に流てるもんね、それ。まだ一ヶ月しかいないとはいえ、私も立派な新城生ですよ。知ってるに決まって……知って……。




「知らないですごめんなさい教えて」


 意地はりました。実はそんな噂微塵も聞いたことないんです。初耳なんです。


 私、あんまり噂とか興味が無いから、こういう時の女子の情報についていけない事がかなりあったりする。高校生にもなると、噂一つで生活がかなり左右するので大事なんだろうけど、どうもコソコソ感が耐えられいんだよなぁ。女子なのに。


「この噂、まだ新しいから、知らない人も多いんですよ」


 フォローありがとうユキ。今日はユキに助けられっぱなしだ。今度たくさんお菓子買ってあげよう。


 一応噂なので、大声は話しにくいことらしい。だからなのか、明日美周りを少し気にしたあとにちょいちょい、と手を招いてこっそりとそのウワサについて教えてくれた。


 その仕草、激カワです。


「先生、ミューズの相馬八重さんと異母兄妹らしいんだ」






この話は、全然話が掴めない、設定資料とかも紛失して、もはやこれは誰なのか。まずい!何もわからない!と思いながら、頑張ってかきました。

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