こまりの覚醒
「うーん…」
寝てたのか?俺…ってことはさっきあったことは夢?
「わあ!!」
俺の上でスヤスヤとこまりが寝ていた。
「夢じゃねえのか…」
「ふわぁ〜〜…うるさいぞ!せっかく我が心地よく寝ていたのに…」
俺の上で寝るのが迷惑なんだが。
こまりを抱きかかえて、あのソファへ寝かせる。…ったくなんだよこれ。
いつもより一時間早く起きてしまった。
学校の準備をゆっくりとするか…
えーっと…教科書と本とふでばこと…!?
あれ?これって…団子?なんで床に落ちてんの?
「それは、願いの団子じゃ。我の力は、その団子を食べるとたくさん使えるのじゃ!」
「じゃあ、俺が食う」
「ふにゅ!?まてまて!そなたが食べても意味はないぞ!返せ!」
「うまそー」
「返せ!」
「わあ!」
ドシン!こまりが俺に倒れこむ、長い髪と
冷たい手が俺の頬を触る。
「…翼、我の頬を触れ」
「は?」
いきなりなにいってんだ?
団子は食べていいのか?
そんなことを考えつつ俺はこまりの頬に触れた…柔らかい…冷たい、思わず俺の手が
こまりの口に触れようとした。ダメだ!
俺が幼女に手をだしてるみたいだ!!
その瞬間こまりの体が光だした。
真っ白な光がこまりの体を包む…どういうことだ?眩しくて目をつむった。
………
……
…
眩しくなくなったから俺は目を開けた、
「こ…まり?」
目の前にいたのは、こまりなのかわからないが、顔つきがとても大人っぽく体が成長した
こまり?の姿があった。
「どうだ?我の体の変化にビックリしただろう?」
いきなり成長したこまりに俺はただ、ぼうぜんとすることしかできなかった…