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元余生闇精霊は結婚する1

めでたく結婚です。

うーん、自分が結婚するとは思わなかったよ。


シグさんは美形だけど、ちゃんと

男性に見えるよね。

シグさんの従兄弟の子ども(といってもほとんど年上らしい。)も男女とわず中性的な美形だし…。

シグさんのかなり年上の従兄弟で先代

グーレラーシャ傭兵国国王ウェティウス様ってまじで美人だわ、中年だけどさ。


「…本番なのに他人観察してるよ、私。」

私は呟いた。


その綺麗な先代グーレラーシャ傭兵国国王陛下の隣にいる黒髪の女性は奥様だよね。

ちっちゃいこが走り回ってるよ、二人ににてるから子ども?まご?


「ちか様、お時間でございます。」

マリオンさんが言った。

「はい。」

私は言った。


まあ、この回廊から覗いてないで直接観察しよ…って今日結婚式だよ。


自分の結婚式で人間観察してどうする?


結婚式は美と芸術の女神アーテル様の神殿で行われる。


えーとたしかシグさんのところまで

お父さんとお母さんが導くんだよね。


うん、だから、衣装会わせあって大変だって

家の両親言ってた。


「おお、アーテル様!」

お年寄りたちのかんきわまった声がした。


美と芸術の女神アーテル様の文体が御光臨されたらしい。

案外ものみ高いんだな。


「千嘉いこうか?」

お母さんが言った。

「寂しいけどね。」

お父さんが言った。


まだ、いってない。

今言わないと。


「お父さん、お母さん、育ててくれてありがとう。」

私はお辞儀した。


「うん、改めていわれると照れるな。」

お父さんが言った。

「まあ、感謝しなさい、よかったじゃない、あんないい男手に入れて!元カレに捨てられておちこんでたとき、ムーラアにどうに復讐しようかと思ってたわ。」

お母さんが言った。


すごいな、お母さん。


芸術的な柱の向こうに正装したシグさんと

シグさんの両親と神官さんと

美人じゃないけど、心の内側から輝いてるように見える女性がたっていた。


「あの人が美と芸術の女神アーテル様かな?」

私は呟いた。

「そうかしらね。」

お母さんが言った。


見物人を観察したいな、特にお年寄り。


おもしろいもん。


まあ、披露宴で観察かな?


打ち合わせ通りシグさんに私を渡した両親はシグさんの両親と後ろに行った。


「あなたたちは美と芸術の女神アーテル様に生涯の愛を誓いますか?」

神官さんが言った。


「はい。」

シグさんが言った。

「はい。」

私は言った。


そしてクレシアの礼をした。


「異なる美を混ぜ合わし新たなる美をあらわすために結べ、二人に祝福を。」

美と芸術の女神アーテル様が満面の笑みをうかべて言った。


本当に輝いてる女神様だな。


二人でアーテル様に最上の礼をした。


これで、シグさんと夫婦だね。

実感ないんだよね。

でも嬉しいよ。

今日から私は千嘉・クレシアです。


うーん、国際結婚…異世界結婚かな?

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