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元余生闇精霊、なぜか取材を受ける

えーと、衣装あわせはいいんだけどさ。

なんで、記者までいるのさ?


「マリア・グラーゼでございます。」

ニコニコとデザイナーが言った。

「グラーゼさん、あの人たちなんですか?」

私は撮影機材と女性記者を見ながら言った。

「芸術国共同通信です、本日はよろしくお願いします。」

女性記者が言った。

わかくて軽そうだな…。


取材許可でたんかい?

めんどくさいな。


あわててマリオンさんが王宮に連絡とってる

知らないよね。


今、結婚式の衣装の打ち合わせに来てる。

シグさんもあとから来る予定なんだけど…。

取材しってるのかな?


「さっそくですが…シグルト王太子殿下のお相手のちか様ってどういう方ですか?」

女性記者が言った。

名前くらいなのれ…え?顔知らないの?


「ピアラさん、その方がちか様ですよ。」

ついてきた人に言われた。

あー、ふくれてる?

「そんなこと、私だって知ってるもん。」

ピアラさん?は言った。


知ってるんならなんで聞くのさ?


絶対に知らなかったよね。


「すいません、ちか様」

ついてきた人が言った。

「…私、取材ここで受ける事になってるんですか?」

私は言った。


「議会が親しみやすい王室をめざして設定したらしいです。」

マリオンさんが通信機をきって言った。

「シグさんは知ってるの?」

私は言った。

「わー、殿下の事シグさんってお呼びしてるんですね。」

ピアラ記者は言った。

「え、ええそうですけど…。」

私は言った。


そうだけどさ、シグさん呼んでるけどさ

…開かれた王室めざすったって困るよ

事前に言ってくれなきゃ分かんないよ。


「では、二人きりの時はどのように甘い時間を過ごしていますか?」

ピアラさんが言った。

「え?ま、まあ、想像にお任せします。」

なんでそんなにプライベートな事聞くのさ?

「シグルト王太子殿下はちか様のことはなんてよぶんですか?」

ピアラさんが矢継ぎ早に質問してくる。

「ちかですけど…。」

私は圧倒されて言った。


衣装の打ち合わせできるのかな?


「まず、衣装の打ち合わせをなさってからにしてください。」

マリア・グラーゼさんが言った。

そうだよね。


「こちらのメリハリがエレガントに出るドレスを御提案致します。」

グラーゼさんが言った。

マーメイドラインぽいワインレッドのドレスだ。

わー、体型出まくりだよ。

太って見えたらどうしよう?


「いいな、色見はもうすこし紫よりにしてくれ。」

シグさんの声がした。


あ、きたんだ。


「シグルト王太子殿下、ちか様を溺愛されてるそうですが、事実ですか?」

黙ってられなくなったピアラさんが言った。


「…たしかにちかを溺愛しているがそれがどうかしたか、だいたい、取材はそのうち記者会見で受ける予定だ。」

吹雪の王子は絶好調らしい。

「議会より許可はいただいております。」

同行者が言った。

「そうか、では宣言しよう私はちかを愛している、生涯この手を離すつもりはない。」

そう言ってシグさんが私の手を握った。

そして手の甲に口づけした。


「ありがとうございました。」

同行者は言った。

たぶん放送責任者なんだろうな。

「ラブラブなんですね。」

ピアラさんが言った。


シグさん、宣言してくれてありがとう。

私も生涯シグさんと一緒だし愛してるよ。


それから…議会の人せめて取材ある事おしえといてください。

普段着だよ、私。

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